はだしのゲン 1巻
こちらに書いてますが、夏に話題になった『はだしのゲン』
図書館に漫画はないだろ、と思ったらあったので(笑)、早速予約入れて、やっとこの前1巻が来て読みました。小学生の頃以来の再読です。
序盤読んでて、ギョッとした所がありまして…うわ、やっぱ結構クレイジーな作者だったの? と思ってしまった箇所が…
ゲンと弟が指噛むところと、母親が包丁持って追いかけるところ。ちょっとひいてしまいました(;´∀`)

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うわあ、と思いつつ、なんとか読み進むと、ゲンのやさしさにじ~んと来たり、辛い生活の中にも楽しさが少し見えたり。
序盤にめげずに是非読み進んでいただきたいですっ!
原爆を落とされる前から、とにかく庶民がとことん苦しめられ、子供でさえ、ろくに食べ物も得られない状態が続きますが、もう何と表現して良いかもどかしいのですが、原爆が落とされ、瓦礫の下敷きになった家族を置いて逃げて行かなきゃならないゲンと母親、火におおわれて焼け死んで行く父と弟、一瞬にして皮膚が爛れて無惨な姿の人々、数日経ってから毛が抜け下痢を垂れ流して死んで行く人々。
これが自ら戦争を起こした訳でもない庶民だと言う事に、ただただ理不尽で腹立たしくてしょうがないです。
amazonのレビューで
「はだしのゲン以外の本では原爆は伝わらない」
という意見があり、コレだ!と思ったのですが、絵も表現力も不器用でヘタクソながらに、この地獄絵を何とか伝えなければ、という一生懸命さが伝わってくるんですね。
ヘタクソだから余計にリアルに描けているのかもしれません。
ちょうど1巻を読み終わったぐらいのタイミングで、BSプレミアムで再放送されたのをタイマー録画しといた『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』を観たのですが「戦争を終わらせる為に必要だった」のは全くの嘘だと、オリバー・ストーンは言っています。
ソ連に対してのアピールの為に原爆は投下されたのだと。
ソ連に強いアメリカを見せる為に、一般市民が、子供達が、大量に殺され苦しめられたのです。
思想的には左翼だとか、いろいろ言われている漫画ですが、この「原爆」という事実には目を向けるべきだと思うのです。
思想がどうこういう理由で、これだけ原爆の悲惨さがリアルに描かれている作品が読まれない事など、あってはならないのではないかとさえ思います。
それから、このタイトル、すごく良いですよね。
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