スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

門田隆将『甲子園への遺言』その5 2009.5.16

終盤の、剣道部員との交流がめちゃ涙腺に来ました。
高畠さんが亡くなった後、彼女たちは腕に「氣力」という字を書いて、福岡予選大会で見事優勝を勝ち取りました。
次の文は印象に残りました。

 高畠の書く気力の「気」という字は、気の中が "メ" ではなく"米" である。
「気力の "氣" という字は、メじゃなくて米を書くんだぞ」
 高畠は生徒たちにそう言いながら、黒板に何度も大きく「氣力」と書いている。


高畠さんが座右の書とした『氣力――きょう一日を精いっぱい生きよう』(三浦道明著 日新報道 昭和五一年刊) の一節が紹介されてました。一部引用します。

 人生をより豊かに、より有意義に、また生甲斐をより高めるためのバックボーンになるのが "気力" である。
 "気力" は一朝一夕に出来るものではない。まず、心の中に燃えるような熱意をもつことである。そして、その熱意を意識している必要がある。無意識の世界、ただなんとなくという意識からは、決して "気力" は生まれてこない。(中略)
 誰も決めることができない人生、未知なる可能性を秘めた人生なるが故に、生甲斐もある。そして、その人生を豊かにするのが、"気力" なのだ


この本も楽天ブックスで探してみたら…ないんですかいっっ。ことごとく絶版で悲しいです。 (´;ω;`)

めちゃ有望なホームランバッターだったのが、怪我でコーチに転身し、人間ってここまで出来るものなのか?ってくらいに努力に努力を重ねて、選手をサポートし育てながら通信教育で教師になる夢を果たし、やっと高校生たちに野球指導が出来るって所まで来たら、病気で断念させられるなんて、なんて人生は酷なんだ、と思いつつも、人間を超えてしまったからなのかな、なんて事も思いました。
しかし、そんな努力も決して無駄にはなってないと思います。次の世代に受け継がれて行くんです。
巻末の小久保選手による解説文「絆」を読んで、嬉しくなりました。
何が書かれているかは、読んでみてくださいね (^^)

  

クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ

スポンサーサイト

テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

門田隆将『甲子園への遺言』その4 2009.5.13

◆高畠流練習法◆
これがめちゃおもしろいんです。
例えば田口壮は、両腕の使い方のバランスを取らせるために、「グリップを切ったバットを投げる」練習をしたんですって。
その切ったバットは、後にサブローがバットをこねないようにスイングする為の練習用に田口から送ってもらって、五セットづつ投げるっつー事をやったり。
「チンチンブラブラ打法」なんてのも出てきたり~~
小さな刀で木を叩く練習なんてのもあったり~~

ちなみに、なにげに出てきた2000年の選手名鑑をチェックしてみたら…オリックスのコーチの所に名前がありました!しかし「高畠康真」って書いてあって、名前が違うんです。
なんでだろーオモて調べてみたら…登録名はこちらだったんですね。でも、なんでだろ。
Wikipediaです。
選手名鑑には「無類のアイデア指導者として定評。イチローの7年連続首位打者をサポート」と紹介されてました。
多分、次回で最終回です。

  

クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ

テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

門田隆将『甲子園への遺言』その3 2009.5.12

◆データ野球◆
今ではスコアラーってのは当たり前に存在しますが、そのスコアラー第一号が、毎日新聞の記者だった尾張久次さんだそうです。昭和二九年ですぜ。
南海ホークスの監督、鶴岡一人が招聘したそうです。この監督もスゴイと思いますね。後にいろいろ問題はあったようですが。
『御堂筋の凱歌 栄光と血涙のプロ野球史』に書いてあるそうです。いろんな本が紹介されていて、読んでみたいものがまた増えてしまいました…。
エッ?売り切れですかいっっ (涙) この際再販しようぜ。



ノムさんの本もいっぱい紹介されてました。こちらは絶版になってないのが多いと思いますが…。
野村克也
こちらも良かったら読んでみてくださいませ。
NHK知るを楽しむ 人生の歩き方 野村克也逆転の発想 その1
NHK知るを楽しむ 人生の歩き方 野村克也逆転の発想 その2
NHK知るを楽しむ 人生の歩き方 野村克也逆転の発想 その3
NHK知るを楽しむ 人生の歩き方 野村克也逆転の発想

それから、データ野球の非常に重要な基礎になった、もうひとつが、ドン・ブレイザーの「シンキングベースボール」です。
昭和四二年に来日して南海に入団、以後選手として、コーチとして、監督としても日本のプロ野球に貢献した方だそうです。
データ野球と言えば野村監督。そのノムさんと、ドン・ブレイザー、広島カープから移籍した古葉さんの3人が、情報収集、分析、観察、戦略という面で、これまでの日本野球にはなかった合理的な野球を目指したのだそうです。
そして、南海に鳴り物入りで入団し、大きな期待の中で怪我により、まだ20代のうちにコーチになった高畠さんも「シンキングベースボール・チーム」とも言える頭脳集団の一員となっていったとか。
ピッチャーがボールを投げる時の、わずかな手首の広がり、その時に手首の腱に出る微妙なシワから、フォークが来ると読むなんて、凄すぎです。

南海がシンキングベースボールで戦っていた頃、巨人の強さの根源となったのが「ドジャース戦法」だそうです。
以下引用です。

 ドジャースは一九六〇年代、貧打戦を補うために、数少ない得点チャンスをバントやエンドランを多用して確実に一点をもぎ取り、投手力で凌ぎ切るという戦法を取っていた。

野球指導者のバイブル的存在となっている、今も読み継がれているベストセラーがこの本。
ええっ、これも絶版なんすか?ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン  

 

次回へつづきます_| ̄|○

  

クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ

テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

門田隆将『甲子園への遺言』その2 2009.5.11

まずは59歳の新任教師、高畠導宏さんの新任の挨拶です。

「私は、教師になりたい、という夢を持っていました。コーチは選手を育てます。教師は生徒を育てます。夢を持って突き進めば、あきらめずにやっていけば、夢は達成できるものです。コーチ時代、通信教育をやって、挫けながら、数年かかって私はやっとその夢を実現しました。
 プロ野球の世界は表面的には華やかですが、ほとんどの選手が厳しい状況の中で懸命に努力しております。努力を継続することは、簡単なようで本当に難しいものです。しかし、好奇心を持ち、疑問を追求する積極的な気力があれば、必ずよい成果を生み出します。継続は力なり、です。
 私はプロ野球とはきっぱりと縁を切って、ここで骨を埋める覚悟で君たちと一緒にやっていきます。みなさんの将来の糸口を探す手助けをするために、命をかけてバックアップさせてもらいたいと思います」


元々高畠さんは、コーチをしながら突き当たった、選手の心理の問題から、心理学を勉強しようと通信教育を始めた事から、高校野球を教えたいと思うようになったのですが、青年心理を学んでいた頃のノートが残されているそうです。
これがもう、あらゆる面で、常に覚えておきたい事ばかり。
以下、そのノートに書かれた事を引用します。

〈理解とは、新しい情報を古い知識と関連づけて受け入れること。足し算を知らないと引き算は理解できない。掛け算を知らないと割り算を理解できない〉
〈一度覚えたことを忘れないようにするには、理解をともなわない短期記憶はたちまち忘れてしまう。理解し、記憶したつもりの中期記憶も又失われてしまう。長期記憶として定着させるための方法論は、反復すること。このたった一つの方法は、反復。ようするに復讐すること〉
〈早期練習法 時間の経過と忘却率の関係 「記憶の保持率は時間幅と対数曲線を描いて低くなる」
記憶して9時間までの間に保持率は急速に低下する。覚えたつもりの中期記憶がどんどん消えていく。したがってこの中期記憶が残っている間に反復学習すると記憶の保持率が飛躍的に高まることがわかっている→しつこく復讐する〉
〈人に話す、人に教えることは記憶を強化する次のメリットがある。記憶の強化。思い出すことで記憶が整理され、自分の言葉が聴覚を刺激する。教えることは、理解型記憶になっているかどうかチェックできる。記憶の出力確認になる (すなわち) 自分がコーチになったつもりで自分をコーチする。よく打った投手 なんで打てたかを話させる。たまたまです、という人はいない〉


勉強になりますでしょ?
次回につづきます。

  

クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ

テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

門田隆将『甲子園への遺言』その1 2009.5.9



いやーこんな凄い人がいたとは!
田中一村伝を読んだ時に、あまりに神に近い人柄にびっくらこきましたが、この本の高畠導宏さんにも同じ事を思いました。
ここまで純粋に人の為に努力出来る、ここまで野球が好きになれるって、本当にスゴイです。
常識にとらわれず、独自の豊富な、そして正しいアイデアで選手を育てる天才ですね。
野球のコーチから高校教師への転身は、コーチに失敗しての転身かな、とか思いません?
ところが、ずっとずっと優秀なコーチでオファーも来ていた時の、50代にしてコーチをやりながら通信教育で勉強しての、教師への道だったと知ってブッたまげました。
すごく勇気のある方です。

そして、データ野球が日本に浸透していった経過も描かれていて、すっっごくおもしろかったです!
データ重視なのは日本の野球の特徴かと思いましたが、元々はアメリカから来てるのか!とか。

あらゆる球団を渡り歩いている方なので、どこのチームのファンでも楽しめる内容だし、野球ファン以外の方にも是非是非読んでいただきたい本です。
実際、私、この本職場の同僚から借りたのですが、野球はほとんど知らない人なんですぜ。
野球の技術以上の大事なことを教えて、亡くなっていった方のお話です。
ちょーーー強力にオススメ!!読んでくださいっっ!!
涙腺の弱い方は、家で読むことをオススメします。

またまた引用しながら感想UPしていきます。

ドラマ見てないんだ~~またやんないかな。



  

クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ


テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

来訪者数:

現在の閲覧者数:

検索フォーム
プロフィール

吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

メインブログ黄櫻御殿
映画の部屋も( `・∀・´)ノヨロシク

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

アフィリエイト・SEO対策


国内格安航空券サイトe航空券.com


FC2ブログランキング


[PR]アクセスカウンター
[PR]東京 税理士

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。