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彼岸花についての本2冊

「黄櫻御殿」の方にこんな記事を書いてますが、歌詞については、その後いろいろとご指摘アドバイス等受けまして、彼岸花の事を歌っている『Spider Lily』という曲の歌詞の修正を、いろいろと模索していました。
そんな訳で、また図書館で彼岸花の本を2冊借りてきました。
1冊は再読の『日本のひがんばな』



もう1冊は『ヒガンバナの博物誌』



この博物誌の方は、染色体がどーのこーので訳わからず^^; 途中から飛ばし読みでパラパラという感じでした。
「魅せられた人々」の所等は大変興味深く読めまして、ココなどはヘー(´ν_.` )ソウナンダと思いました〜以下引用。

 総じて歌謡曲の作詞者は、ヒガンバナそのものに魅入られたというより、曼珠沙華なる言葉が聴衆に与えるインパクトを狙っているように思えます。ことに山口百恵が歌っていた、阿木燿子作詞の『曼珠沙華 (マンジューシャカ)』は植物学的に見ればヒガンバナではありません。なにしろ、ほのかに花が匂ったり、はかなく花が散ったりするのですから。もっとも、かって熱烈な百恵ファンの一人であったらしい家人にこの話をしたところ、「つまらないことをいうのね」と顰蹙を買ってしまいました。そういえば、"写生" を信条とするホトトギス派のさる俳人の句にも「曼珠沙華散るや赤きに耐へかねて」というのがありました。赤い花びらは白く色が抜け、褐色の糸のように捩れ縮れて、朽ち果てます。けして散ることはありません。

儚い綺麗な花は全て散るものだと思ったら大間違いなんですね(笑)

そして『日本のひがんばな』を再度読もうと思ったのは、数限りなくある彼岸花の異名をいくつか歌詞に入れたのですが、もっと歌詞的に良いのはないかな、と思い、確かこの本に一覧的に出ていたかな、と思ってでした。
まあ出ていたんですが、カタカナ表記なので、漢字が欲しいところでした。
しかし隅々見ていたら爆笑でした(笑)
「ハヌケババア」とかあんまりですよねぇ(´Д⊂ヽ「オマンジュバナ」とか「ドクマンジュウ」とか「アタマイタイ」なんて訳わからんのまでありました(≧▽≦)

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IMG_7368 posted by (C)SEAL OF CAIN

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この本は大変楽しく再読したのですが、以下の文に共感しました。

 渡来の謎を秘めるヒガンバナは、人里植物となって、雑草の茂みの中に埋もれている。過酷な環境と取り扱いにもめげず、生き続ける姿は、強く胸に迫るものがあり、その訴えに耳を傾けたいと思うものである。
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トーベ=ヤンソン『ムーミン谷の彗星』その2 2006.3.9

この本の良さは、哲学的な所にもあると思うのです。
「彗星って、ほんとにひとりぼっちで、さびしいだろうなあ……。」というムーミントロールのセリフとか、「なに、いそがしい。そうか、みんないそがしがって、がさがさしよって。この世界には、どこにも平和がないわい。」というヘムルのセリフなど。

それぞれが実にジコチューで自分勝手だったりする所が、またおもしろくもあり、イラつく所でもあります。(笑)
自分の容姿ばかり気にしているスノークのお嬢さんとか、あまりに相手に対して思いやりのないキツイ言葉を吐くムーミンとか、弱い自分よりも弱いものを求めて安心したいスニフとか。
好感が持てるのは、スナフキンと、ムーミンママ、ムーミンパパだなあ…と思い、フと気づくと、皆大人ではありませんか。にゃるほど、これは子供の世界なんですね。
誰もが子供の時は、こんな感じだったのではないでしょうか。

それにしてもスナフキンは素敵です。惚れちゃうね。♥

最後に、ムーミンママの歌う子もり唄がとても素敵なので、これを引用して終わります。

  ねむれ いとし子たち
  空は黒く
  いくつもの 流れ星さまよい
  そのゆくえを知らず
  ねむりて ゆめを見
  さめては ゆめをわすれよ
  夜はちかく 大空はさむい
  百もの子ひつじ
  大空の牧場をさまよう


   

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トーベ=ヤンソン『ムーミン谷の彗星』その1 2006.3.8

だいーーーぶ前に、『たのしいムーミン一家』と『ムーミン谷の彗星』は私の本棚にあったのですが、時々絵を眺めて楽しんでいたものの、未読でした。
プーさんを読んだ後に、なにげに思い出して『たのしいムーミン一家』を読んだのですが、なんかいまいちつまらなくて感想も書かないままでいました。そして、持っているもう一冊のコレは読まずにいたのですが、それから数日後に、新聞でこの『ムーミン谷の彗星』が紹介されていて興味を覚え、こちらも読んでみたら、実におもしろいではあーりませんか !
なんとゆー人間くさい人 ( 妖精?) 達なのでしょう。
彗星が接近して地球に衝突すると言う、なんとも恐いお話なのです。子供が感じる恐怖や孤独等が実によく描けていると思うのです。そんな重大時にもとぼけた所もあったりするのが、またおもしろいです。そんな事してる場合かよっ ! と思いつつ。(笑)

ムーミントロールがスニフと一緒に天文台に、この事を調べに冒険の旅に出かけるのですが、 スノークのお嬢さん (アニメではノンノン) やスナフキンとも、この時に出会うのです。
スナフキンとの出会いの箇所ではびっくらこいちゃいました。ムーミンはカバみたいだけど妖精だと言う事は (ですよね?確か) 知っていたけど、スナフキンは人間のような気がしていましたが・・・・・・以下引用。

 ハーモニカの音がやんで、テントからは、一ぴきのムムリクがあらわれました。みどり色の古ぼけた帽子をかぶって、パイプをくわえています。

これがスナフキンなんですぜ、あーた。ムムリクという生き物なんですね。ムムリクって何だろ。

長くなったので次回につづきます。

   

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『ハンガリー"千年王国"への旅』その2 英雄話 2005.6.2

昨日ルービック・キューブ等について書きましたが、またまたこの本からです。

この前の旅行、ウィーン、プラハ、ブダペストのガイドブックを見ると、ハプスブルグ家と言うのは、戦争ではなく婚姻によって領土を広げていったと言う、なにげにいい印象を抱かせられていた気がするのですが、ハンガリー側から見ると、オスマントルコをやっつけてくれたハプスブルグ家だけど、トルコに支配されていた時よりも、さらに長く辛いハプスブルグ家による支配が続いたと言う事だそうです。
アンチハプスブルグとして戦った人達が英雄とされている事が多いです。
辛い時代を通って来たからこそ、愛国心もそれだけ強いのでしょうか。ハンガリー人の愛国心は、真直ぐで気持ちの良いものに感じられます。
それにしても、こんな国で生まれ育っていたら、私も愛国心が持てたかも・・・羨ましいと思ってしまいます。

数々の英雄の中でも、とっても心に残ったこの人の事を。
あの素晴らしく美しい「くさり橋」をつくったセーチェーニ・イシュトヴァーンです。

彼はハプスブルグと真っ向から対立するのではなく、上手に和協していくことが一番の得策であることを唱えた人だそうです。

世の中には、人様の税金で飲み食いし、海外旅行に何10万円も使ったりして遊ぶ金に使ったり、或はテレビの受信料を人から取っておいて、それを自分の遊ぶ金に使ったりする人達もいるわけですが、そーゆー人達はセーチェーニ・イシュトヴァーンの爪の垢を煎じて飲んでください。
彼は国の為に、自分のお金を費やした人なのです。

ブダとペストを結ぶ最初の石橋を建設するために、イシュトヴァーンは貴族たちに呼びかけて建設費を募り、自らも多額の寄付をしたそうです。
それがあの「くさり橋」です。
こちらに私の撮った写真があります。一番下の夜景の右側も多分…。ライトアップするとチェーンのように見えます。きれいだった~♪

そして、くさり橋のペスト側の袂にある、科学アカデミーの荘厳華麗な建物。これはイシュトヴァーンが自分の一年分の収入を、そっくりそのまま寄付しているとか。

しかし、1848年4月にスタートした独立内閣が、発足と同時に様々な問題を抱え、解決できないまま半年後の九月に分裂。イシュトヴァーンは失望のあまり精神病を患い、サナトリウムへ。
そして1860年にピストル自殺を遂げたそうです。

以下引用。

決定的に異なるのは、エステルハージやフェシュテティチュがハプスブルクとのつながりによって築いた富を主に自らのために使ったのに対し、セーチェーニは国民のために使ったことである。



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ルービック・キューブの生まれた所は? 2005.6.1

図書館で借りた『旅名人ブックス プラハ・チェコ』が良かったので、ブダペストもないかな~と楽天ブックスを探した所、品切れだったのですが、フリマで700円でゲトしました~♪
『ハンガリー「先年王国」への旅』。





『旅名人ブックス』は、ガイドブック的によりも、読み物として楽しめるのでオススメです。帰ってきてから読むのにイイね~こーゆーのは。
ブダペストってガイドブック見ても情報量少ないんですよ。でもコレ読んで、行った所もちゃんと確かめられたし、いろんな事がわかりました。

これはガイドさんも言ってて、へ~と思ってたんだけど、ふつー、欧米人って、名前を書く時は苗字より名前が先に来ますよね。しかし、ぬわんとハンガリーは、日本と同じように苗字が最初、名前が後に来るですよ !
何故かとゆーと、ハンガリー人は遠い昔、アジアのウラル山脈地方に住んでいましたが、五世紀頃から西へ移動し始め、ヨーロッパへ入って定住したアジア系の民俗だからだそうです。
結構親しみ持ってしまいませんか?

さらに、昔昔に日本で大流行りした、あのルービック・キューブは、ハンガリーの玩具制作者ルービック・エルネーによって考案されたんだって !
数学者で大道芸人のピーター・フランクルがハンガリー人って事で、なにげに納得。
あの人すんごい頭イイですよね。

さらにさらに、私たちが毎日使っているボールペンも第二次世界大戦中にビローという人が考案したビック・ボールペンの商標で売り出されたものだそうです。

報道カメラマンのキャパや、指揮者のゲオルグ・ショルティー、ユージン・オーマンディー、ジョージ・セルもハンガリー人。これは結構有名かもしんないけど、あとリストですね。リスト・フェレンツ (フランツ・リスト)。

って訳で、他にもいろいろ書きたいのですが次回UP予定。

プラハ→ウィーン→ブダペスト旅行日記

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吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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