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小栗虫太郎『黒死館殺人事件』その3 2004.10.31

昨日は昔兄と妹が習ったピアノの先生のファミリーコンサートに行ってきました。先生のピアノと息子2人のバイオリンです。
メジャーな曲が多くて楽しめました。パガニーニとかいいですね!
「ラ・カンパネラ」と言う曲は「鐘」と言う意味で、ヴァイオリンとフラジオレット(倍音)とピチカートで鐘の音を模するなんてゆーと、これまた『黒死館…』のカリルロンとか連想しちゃいますね。(^^;)
おなじみの「チゴイネルワイゼン」なんてのもやりましたが、この曲どうしても、なんとかサスペンス劇場だとか××殺人事件、あるいは恋愛ドラマの大悲劇物なんてのが似合ってしまう気がします。
それにしてもバイオリンならではの名曲ですね。

そんなクラシック音楽が実に良く似合う『黒死館殺人事件』ですが、全体的には、奇妙で緻密な推理物としての魅力と、あらゆる素材の宝庫としての両方の魅力を持つ小説だと思います。
虫太郎本人も書いているように、この小説の主題はゲーテの『ファウスト』であり、また「モッツァルトの埋葬」からも着想を得たと云っています。
それについては、おそらく多くの方は既に観ている事と思いますが、映画『アマデウス』は必見でしょう。これは私なかなか好きな映画です。サリエリがイイです!



昨日のコンサートでは、シューベルトの「セレナーデ」(白鳥の歌より)もやりましたが、シューベルトはモーツァルトよりもさらに不幸な事に、貧乏で餓死同様の姿で31歳で亡くなったそうです。

・・・と話がそれましたが、ゲーテの『ファウスト』、私読んだのもう20年ぐらい前だったと思うんですよ。だからスッカリ別れてしまって。20年ぶりに読み返さねば、と思ってます。
だいぶ前にトーマス・マンの『魔の山』を読んだ時にも、『ファウスト』を読み返さねば、と思ったんですが。(^^;)

まあしかし、『黒死館…』では、ファウスト博士=悪魔、的な表記がちと気になりました。
悪魔はメフィストフェレスであって、ファウストは確か、アイキャントゲットノーサティスファクションな人(笑)でしたよね。何やっても満足出来ないっつー・・・悪魔ではなく、悪魔と契約をするフツーの人です。
この小説のラストだけは、どーも気にくわないんですが。
このファウストを思い出して、乱歩小説によく出てくるタイプを連想しちゃいました。『屋根裏の散歩者』の主人公なんて、まさにファウストタイプじゃないっすか?

ファウストと言えば、ジェラール・フィリップ主演の『悪魔の美しさ』とかありますね。
あと、サイレントの『ファウスト』も観ました。
それであらすじは覚えてる気になってるのですが・・・(^^;)
兎に角、ゲーテを再読する事で、『黒死館殺人事件』に対して新たな発見があるのではないか、と楽しみにしています。

今日は本題からだいぶそれてしまいました。(汗)
小栗虫太郎本人については、また次回書きたいと思います。

そうそう、夢野久作のこのようなおもろいサイトがあるんですが、小栗虫太郎で探してみたら、なかなか頑張ってるサイトありました!
こちら辞典が一部しか見られなかったのはちと残念ですが(他の方は見られるのかな?)、これ見ながらまた読みたくなるですよ!
これなんかも凄いっす!
さすがは虫太郎ファンですね。
ココには小説について述べられてます。まだ読んでないんですが(^^;)ちとおもしろそうです。

ところで『ドグラ・マグラ』の翻訳がほんの数年前にやっと出たと言うのを、上にあげたサイトの掲示板で知ったのですが、小栗の方は翻訳はされてるのでしょうかね。
夢野久作の方は、独特なカタカナ使いなどありますし、翻訳としては小栗の方がやりやすい気がします。洋ものに近い感じですしね。

兎に角このような恐ろしく頭脳的な人間離れした超人的小説を超えるものは、過去にも未来にもないのではないでしょうか。











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小栗虫太郎『黒死館殺人事件』その2 2004.10.30

昨日の続きです。
日本探偵小説全集6 小栗虫太郎集を一通り読んで思ったのは、虫太郎作品の特徴として、屍体が絶対に全くフツーの状態ではない、とゆー事です。
とんでもなく変わっています。奇妙キテレツ。
『後光殺人事件』なんてのもありますし、『黒死館殺人事件』での最初の被害者、ダンネベルグの死体は、光ってるんです。屍光です。
その後の被害者も、ことごとく凝りに凝ってまして、1つとして一般的な死体は出てきません。
そして、そのものすごく奇妙な死体の、あるいは不思議や神秘現象の1つ1つに、科学的医学的なすっっごく細かい説明がついてしまうんですよ。もう驚きの連続!
レヴェズのセリフの中に
「元来神霊主義には縁遠い方でしてな。そう云った神秘玄怪な暗号と云うものにも、必ずや教程公式があるに相違ない--と。」
とありますが、まさにコレですね。
まるで熱に浮かされたような神秘主義的なセリフを吐く法水に検事はイライラしっぱなしになるのですが、そのように見えていて、物凄く見事に納得させる説明をつけてしまうんです。
私も神秘現象が科学的に解明されていくのは好きです。・・・なんですが、これがもう、難しいのなんのって、おバカな私の頭ではさっぱりわかんない事だらけでして。(^^;) 何十回読んでも、きっとわかんないだろなあ。
その説明の部分が読んでてかなり辛かったりもするんですが、それだけでなく、1度目の読書では、人物把握もちと曖昧になってきちゃいまして。
紙谷伸子だとか押鐘津多子だとか久我鎮子だとか、もう誰が誰やら。
そんなこんなで、絶対わからないであろう部分はさておき、とにかくもう1度は読まねばなるまい、と、いてもたってもいられない気持ちで再読したのでした。
2度目の読書は人物把握もハッキリしたし、かなり楽でした。

最初読んだ時は、わからないまま読み進んだので特にそう感じたと思うのですが、法水のセリフにリズムがあり、演劇調な感じもしました。特に上にあげた女性3人との会話、中でもとりわけ伸子との会話はかなり芝居がかってると思います。
そんな事を思いながら1度目を読み終え、『オフェリヤ殺し』へと進んだら、ぬわんと法水がハムレット役で俳優をやってるじゃああーりませんか!!
この辺は虫太郎の遊び心でしょうかね。(^^)

話を黒死館…に戻します。
昨日引用が魅力だと書きましたが、とにかく全体的に文学的な作品でして、犯罪の1つ1つに、ことごとくゲーテの『ファウスト』他いろんな本の中にある記述がキーになってます。
ミステリファンのみならず、読書家にはこれはたまらない魅力ですよね。

ただ、この小説で1つだけ納得できない箇所がありまして、それはレヴェズが伸子に結婚の諾否として、ルビーとアレキサンドライトの王冠ピンを渡し、イエスならアレキサンドライトを着けてくれ、との事なんですが、アレキサンドライトの価値と言うのは、宝石の美しさよりも太陽光と電灯の下では色が変わる事にあり、電灯の下ではアレキサンドライトをつけていてもルビーのように赤く映るのは宝石の持ち主なら当然わかるはずだと思うんですよね。

それと思ったのは、名探偵法水が、何かこう読者が惹かれる魅力にとぼしい気もしてしまったんですが。(^^;) どうでしょうか。そんな事ない?
めちゃめちゃ超人的頭脳を持った、文学や神秘的なものにこれまた超人的にマニアックな好みを持つ人、とゆー感じはイイと思うのですが。
「そうなるかねえ」のセリフなど、検事もなかなかすぐれた人であるにもかかわらず、ちと人を見下したような所も垣間見えるかな、と、それ程気になるという訳でもありませんが、少し思いました。まあ、愛すべきキャラにする必要もあまりないのかもしれません。

読書感想、まだ続きます。今度は虫太郎その人について書きたいと思います。
是非みなさん、コメント遠慮せずにどしどし書いてくださいませ。





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小栗虫太郎『黒死館殺人事件』その1 2004.10.29

いやはや、『ユリシーズ』を読んだ時にも同じ事を思いましたが、これまたとんでもなくエライ本にかかわってしまいました。
もうなんつーか…1度サラッと読んだだけじゃ済まないんですね。
『ユリシーズ』の時は、ネタモトのシェイクスピア他いろんな本を読んで再読に備えたものの、まだ再読は果たせず。あの本は訳注読んでるみたいなもので、ほんと大変なんですよ~。
んで、この黒死館の方ですが、日本探偵小説全集6 小栗虫太郎集を読み終えて即再読を果たしました。

まず、この本との出会いのきっかけですが、夢野久作の『ドグラ・マグラ』の事を書いた時哲さんに薦めていただきました。感謝!
まあ、いつか読んでみようぐらいには思ってたんですが、名前が「虫太郎」ですから、こりゃただ者じゃないな、と思ったし。乱歩を読んだのもきっかけになり、探偵物もええんじゃないかと。
とは言え、やはりこう頭使う小説って苦手ではあります。(^^;)
とにかく私計算ってものが苦手中の苦手なんで、暗号解読なんつーのは、めんどくさくてしようがない。

そして『黒死館殺人事件』に手をつけはじめた所、初っ端からカトリーヌ・ド・メディチとかルクレツィア・ボルジアとか(表記は多少違います)、あの若かりし頃の、まだ10代だったひよっこの、中世好きオカルト好きな自分の血が騒ぎましたよ。なつかすぃ~。
いやもう、トワイライトゾーンとかムーとか買ってましたから。アレイスター・クロウリーも読んだし。ラブクラフトも文庫本だけど全巻持ってます。あと勿論澁澤。河出文庫買いまくりの読みまくり。
あとは世界魔法大全とかカバラ関係など読みまくりました。

この小説、自働人形とか栄光の手とか自働手記とかフリーメイソンとか、もうとにかく嬉しすぎです。

ところが、めちゃめちゃ科学的医学的数学的な細か~い超人的な分析が出てくるんです。ハンパじゃないっすよ、コレが。いやー、しんどいのなんのって。

すごく苦手なものと、大好きなものが、両方この小説に詰まってまして。(私のような) 読者泣かせな小説ですよ、これは!
アインシュタインが出てきたあたりで、おバカな私には訳わかんなくなります。はたまたユークリッド幾何学なんてのも出てくるし。
超人的な探偵法水が、十二宮(ゾーディアック)にヘブライ文字を当てながら解読→各々の語源をなしている現在のABCに変える、なんて事もやってのけます。こんなの序の口なんですけどね。

そして引用の嵐。外国人3人との唱合戦は見物です。
この辺のおもしろさは、上に書いた『ユリシーズ』やゴダールの映画に通じる物があると思います。
実に文学的でありながら、音楽的でもあります。
倍音の謎とか出てくるし。
ワグナーやベルリオーズの『幻想交響曲』なんて、これまた私の好きなものが出てくるじゃああーりませんか。
そしてベックリーンの絵の話なんか出てくるんだから嬉しすぎです。ベックリーンは暗~い森の絵や『死の島』で有名ですね。この小説では、スピルディングの水精を描いた装飾画の事を法水が言及しています。
あとニーチェですね。私ニーチェ好きなんです。「この人を見よ」の言葉は繰り返し出てきます。

小栗虫太郎は、この小説書いてる時に疲労で倒れたそうですが、そりゃ倒れるでしょう。こんな人間離れしたものを書いてしまっては、平気な訳ありません。寿命も縮めてしまったのではないでしょうか。

まだまだ沢山書く事があるんですが、(ぜんぜん書けてないに等しい) 夜もふけてきた事ですから、今日はこの辺にしておきます。





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負け犬とかオニババとか 2004.10.28

負け犬の次はオニババって・・・
なんだか言われ放題って感じの今日この頃です。
なんなんだろなー。
読んでないし、この手の本はあんまし読む気もしないんだけど、新聞やなんかで、やたらと宣伝広告が載ってるもんだから、見る度に、なんだか悲しい気持ちになっちゃうよね。一所懸命生きてるのにねえ。
「30代以上未婚子なしは負け犬」って・・・うるせー( ゚Д゚)ゴルァ わたしゃ犬より猫の方が好きなんじゃー(違

でも、なんで「負け犬」なんでしょ。日本語の使い方正しいのかなあ。ちなみに辞書を見てみると・・・

まけいぬ 0 【負け犬】

けんかに負けて、しっぽをまいて逃げる犬。比喩的に、勝負に負けてすごすごと引き下がる者。
「―は吠える」「―根性」


だって別にけんかしてないもんねえ。

しかし、この不快極まりない表現で、見事に商業的に成功してますねえ・・・私みたいなのがこうやって話題にするし、まだまだ売れるんだろねえ。

(こんなん書いてた~↓↓↓「負け猫」って、なんかええなあ(笑) )

明日は出来たら『黒死館殺人事件』の感想をアップしたいと思ってます。読んでる方は是非是非コメントお願いします。
んで、同時にハンドルネーム替えよかな~とか思ってるんですよ。「負け猫」に。ウソデス。

ってな私にの1クリックを~~~。





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モーホーと言えばこの人。ジュネ『泥棒日記』 2004.10.9

先日、漱石の『坊っちゃん』について書いた所、弥猛のお熊さんから、『坊っちゃん』は実は男色小説である、と言う説の本を御紹介頂き、ちとジュネの事を思い出しました。
こちらは正真証明の男色小説です。
三連休手抜き集~過去に某所に投稿した文の(一部修正)コピペです~。読んだのは2年半ほど前です。↓↓↓

モノホンの泥棒小説家ジュネはかなり前から興味があったものの、そのまま読まず仕舞いになっていたのだが、今回初めて『泥棒日記』を読んでみた。
読者の共感を促す書き方は多いと思うのだが、ジュネの場合、読者を「あなた方」と呼び、自分と対極のものとして突き放していて、私には実にこれが新鮮だったのである。
そしてどう考えても自分は「正」の世界に属する人間で、無意識の裡に彼等を蔑んでいる事を認めざるを得ず、この書き方はかなり成功しているのではないか、と思った。
そしてジュネの場合、一切卑屈になる事なく、「負」の世界を徹底的な美学として描く。裏切りでさえ最高の美学なのである。「負」に落ちる事は逆に上昇する事であり、常に誇り高い。
ジュネから見たら下降した人間である事を思い知らされつつも、この誇り高さが気持ちいいのである。
一般社会から見れば悪の限りを尽くし、どん底の生活を続けてきた人がこれほどの文学を書いてしまったと言うのには驚かされる。彼は刑務所でこの文章力を身に着けたのだろうか?



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夏目漱石『坊っちゃん』 2004.10.8

この日、友達と飲んでる時、『坊っちゃん』の話題が出たので、ちと読みたくなって、この前図書館に行った時に借りてきました。
やっぱいっすね、漱石。
善人悪人がはっきりした話ではあるけど、なんつーか、主張が押し付けがましくないんだよね~。なんかかっちょいいね。
坊っちゃんと清が実にイイ感じです。
赤シャツや野だってのは、ネットでよくいる、ハンドルかくしてネチネチ悪口を言う卑怯な人達を連想してもーたです。(笑) そうすっと私は坊っちゃんだな~。文句言うにしても堂々と言いますぜ。でも割にうじうじしてるし凹むから、坊っちゃんからは程遠いが・・・
そして、江藤淳が解説で書いているように(新潮文庫)、

<<一見勝者と見える坊っちゃんと山嵐が、実は敗者にほかならないという一点において、一見ユーモアにみち溢れているように見える『坊っちゃん』全編の行間には、実は限りない寂しさがただよっている。>>

には全く同感であり、坊っちゃんと山嵐は腹いせが出来ただけで、結局は赤シャツや野だのようなのが世の中を悠々と生きていく様は、カミュの描く不条理にも通じるよーな気がする。
山嵐の皮肉たっぷりのセリフなど、実に気分爽快であるんだけど、そういう所にも何か寂しさがつきまとう。

で、友達の話が『坊っちゃん』を読むきっかけになったのだけど、坊っちゃんをネタにどんな話をしていたのかを、とんと忘れているのであった。うー。思い出せにゃい。




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江戸川乱歩『一寸法師』 2004.10.5

例によってネタバレあり。

春陽堂書店から出ているブ厚い赤のハードカバーの復刻版ってやつを図書館で借りてきまして・・・検索したらこれ一冊しかなかったんですよ。それも書庫にあったやつ。『パノラマ島奇談』とセットになってるやつです。
中身を見たら、うげっ、昔の文字・・・例えば小さい「っ」とか「ゃ」とかがでかいままだし、ちょうど→ちやうど、かえる→かへる、とか。
こりゃ読みにくいだろ、と思いつつ、読んでみたら、意外にすらすら読めました。ほとんどルビふってあるし。
んで、ほんっと、がんがん読んじゃいました。おもろいっ!!
映画
スティング
情婦顔負けの見事な大どんでん返し。
映画やドラマでも読むような感じで読めてしまう、映像的な小説が、乱歩にはありますね。

乱歩の小説は、いくつかパターンがあると思うんだけど、これは『孤島の鬼』のように、畸形児の世間に対する恨みみたいのが出てくる。こりゃヤバイんじゃないの、と思ってしまふのだけど・・・(^^;) 今なら完全にアウトじゃないかと。
そして死体処理は『盲獣』。『盲獣』も身障者っすね・・・。
最後のぼかし方は『陰獣』っすね。
って感じなんだけど、いやー、実に良く出来てるんですよ。だれる所がなかった気がする。
『盲獣VS一寸法師』って組み合わせは、にゃるほど~と思います。







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江戸川乱歩『孤島の鬼』石井輝男はこう料理したか! 2004.10.2

9月4日に新文芸坐で観た『恐怖奇形人間』の原作は、『パノラマ島奇談』と『孤島の鬼』他とゆー事で、読んでみましたですよ。
にゃるほどなー、この2小説中心に、こうミックスしてたのかあ!と、そーゆー意味でも読んでいておもしろかったし、乱歩の長編ではピカイチにイイじゃないっすか!
実にノスタルジックで奇抜で妖しく美しく、そのあたり、映画でもなかなか雰囲気出てましたね。笑いとノスタルジーの映画って感じでしょうか。
映画の場合、原作にはない(他の小説ではあるかもしんないけど)昔なんだかぼんやりと記憶のある島とか子守唄とか、その辺にノスタルジックな雰囲気を出してたよーな感じが。
創元推理文庫の中井英夫さんの解説で、

<<『孤島の鬼』が探偵小説として殊に興味深いのは、二つの不可解な殺人事件が全体の三分の一ぐらいで始まり、すぐ解決されて終わる点にある。つまり後の三分の二は、より以上のどす黒い、胸の悪くなるような、”人外境”の物語なのだ。しかしそれだけに、それがどんなに輝かしい悪の魅力に充ちていることか。
--中略--
現代ミステリーのあらかたは、この前半の三分の一だけに始終しているようで残念な気がする。>>

と書いてますが、自分自身、ミステリとゆー分野は、頭つかってめんどうなんで(笑)得意な分野ではなく、なるべく避けて通ってきたと言うのに、何故乱歩を読み続けているかとゆーと、まさにこの小説の後半三分の二の魅力なんですね。
そして、『孤島の鬼』は、この魅力が強烈な上に、乱歩の長編にありがちな無理な部分もそれほどないとゆーか、気にならないとゆーか。
ただ、最後の深山木幸吉と初代の母との話は、ちと出来すぎ。







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吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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