生田耕作『黒い文学館』その3 2006.1.31
現代作家の顔ぶれについてはわたくしはほとんどといっていいくらい無知である。しかし、たまたま目に飛び込んだテレビの洋酒会社コマーシャル画面に、楽天的にふくらみきった薄汚い鬚ダルマじみたゲス面を見せられて、これが当代著名の文士と教えられては、わたくしのような旧弊人は、もはや <やんぬるかな> と言う他はない。
そもそも文学者の顔などというものは、おおむね人前にさらせたしろものではないことぐらい、大方承知のはずである。聞くところによると、これら流行作家たちは、多額の印税収入を有し、生活には困らないはずだという。そして多忙をきわめる日常生活に追いまわされているとも。食うに困らず、暇もない身で、なにを好き好んで日本全国津々浦々にまずい面を披露し、生き恥をさらす必要があるのか、わたくしにはまったくもって不思議でならない。
大学の仏文科に入ってみて驚きましたね。天下の京大の教授がピエール・ルイスの名前すら知らない。なにを教えているかというと、教室でテキストをにらみながら思わず居眠りしてしまう、ラシーヌ、コルネーユといった苔の生えたような古典か、そうでなければデカルトだとか、アランだとか、知的スノッブの糞詰り文章ばかりでね。今だってたいして変わりはありませんよ。ロラン・バルトとか、フーコーとか、デリダとか、構造主義とか。こういう感性の鈍い、頭の悪い手合いにかぎって、内容空疎なくせに、やたらと難解めかした文章を書きたがる。それを頭の悪いフランス語教師連がわかったような深刻づらして有難がっているんだから、どうしようもない光景ですね。ピエール・ルイスじゃないですが、他に面白いもの、すぐれたものがたくさんあるのに見向きもしない。ぼくは、文学というものは、なによりもまず、読んで面白くないといけないと思うんです。お勉強で小説を読むわけじゃなし。
次回は、言及している作家、芸術家の事等を。
*現在、トラックバック廃止しやがった楽天ブログから、こちらに移行作業ちうです。
んで、余計な部分は省いてコピペしてるんだけど、なにげに愛1ネタで懐かすぃ~事を書いてるので、これもコピペ。(笑) ↓↓↓
*昨日、会社でなにげに電波少年の話になったんです。
猿岩石、ドロンズ、なすび、チューヤン、真中瞳、などなど、次々と出ては消えてった訳ですが、スワンボートの人達はなんつったっけ…思い出せにゃい~私に応援の1クリックを~~~ !
かなり落ちてます。(TT) おねげーしますだ。
あ、あとロシア旅したバンドはなんつったけか。職場の同僚はCD買ったらしい。
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