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今年読んだ本2006【下半期】 2006.12.31

今年読んだ本
今年読んだ本2006【上半期】

島田洋七『がばいばあちゃんの幸せのトランク』
マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』
前坂俊之編『阿部定手記』
七北数人編『阿部定伝説』
コンスタン『アドルフ』
児玉小枝『どうぶつたちへのレクイエム』
(漫画) 西村しのぶ『下山手ドレス (別室) 』
トルストイ『戦争と平和』
澁澤龍彦『少女コレクション序説』
澁澤龍彦『秘密結社の手帖』
清水正晴『《ドラキュラ公》ヴラド・ツェペシュ』
とこみんさん詩集『紅い凧』
とこみんさん詩集『撹拌日記』
ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』(再)
澁澤龍彦『快楽主義の哲学』
美輪明宏『ああ正負の法則』
『きものの花咲く頃「主婦の友」90年の知恵』
『三国志』1~7巻まで。

阿部定、フランスエロ~澁澤再読~な2006年でした。
ああ、『戦争と平和』はしんどかったなあ。

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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

今年読んだ本2006【上半期】 2006.12.30

今年読んだ本

美輪明宏『人生ノート』
瀬戸内寂聴『あきらめない人生』
生田耕作『黒い文学館』
マルキ・ド・サド『美徳の不幸』(再)
石井ゆかり『星読み』
A・ピエール・ド・マンディアルグ『オートバイ』
ピエール・モリオン (マンディアルグ) 『閉ざされた城の中で語る英吉利人』
A・A・ミルン『くまのブーさん』
A・A・ミルン『プー横丁にたった家』
トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』
マルキ・ド・サド『閨房哲学』
阿川佐和子のワハハのハ この人に会いたい4
A・ピエール・ド・マンディアルグ『ボマルツォの怪物』
アボリネール詩集
トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』
ヘミングウェイ『武器よさらば』
ルイ・アラゴン『イレーヌ』
アポリネール『一万一千の鞭』
ラシーヌ『フェードル アンドロマック』
ポーリーヌ・レアージュ『O嬢の物語』(再)
マゾッホ『毛皮を着たヴィーナス』(再)
バタイユ作品集『マダム・エドワルダ 死者 眼球譚 他2篇』(再)
マルキ・ド・サド『新ジュスティーヌ』
島田洋七『佐賀のがばいばあちゃん』
島田洋七『がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!』
カポーティ『冷血』
エウリーピデース『ヒッポリュトスーパイドラーの恋ー』
ウェルギリウス『アエネーイス』
ヘミングウェイ短編集 (二)
ヘミングウェイ短編集 (一)
伊佐千尋『阿部定事件 愛と性の果てに』
森珪『なつかしく思います』~阿部定に愛された男~
カボーティ『夜の樹』
堀之内雅一『阿部定正伝』
清水正『阿部定を読む』
西村京太郎『五能線の女』


*今年は阿部定メインに読んだ気がしてましたが、なかなか広範囲に…とゆーか、めちゃめちゃなジャンルで読んでた事がわかりました~なんとなく流れはあるんですけどね。

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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

吉川英治『三国志』5巻 其の二 2006.12.29

この巻は、孔明の知恵がすごく楽しめる巻であり、玄徳、孔明を殺そうとたくらんでズッコケてばかりいる周瑜が、マンガチックで笑えます。
そして、絶対に言うなと言われても黙ってられない魯粛がまた笑える~。
人間的な、あまりに人間的な・・・・・・

私は戦争シーンというのが苦手でして、それは血や残酷シーンや何かが苦手という訳ではなく (って今までUPしている日記を読んでくださっている方は、あたりめーだろ!と思うでしょう) 兵器だとか作戦だとか、そーゆーのが面倒で良くわからんって訳でありまして。(だからイリアスよりオデュッセイアの方が好きなの。)
しかーし、この『三国志』の戦争は、知恵と知恵のぶつかり合いであり、すんごいおもしろく読めています。
冷静でありつつ、怒るべき時は母ちゃんのような言葉で激怒する孔明が、実におもしろいです。
そして、実に明解。以下引用です。

「曹操とは、何者か?」と、唐突に問う者があった。
 孔明は、間髪をいれず、
「漢室の賊臣」と、答えた。


そんな曹操ですが、私なんぞは、この人主役でいいんじゃないかと思えるくらい魅力的に思えます。吉川英治の描き方も良いのかもしれませんが。
実際、曹操に関しては、多くの書物が残され、詩人でもあった彼の詩集も残っているそうです。
一方、劉備の方は、その人物を知るための手掛かりがあまりにも少ない、と巻末の解説に書いてありました。


       

    

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テーマ : 歴史小説
ジャンル : 小説・文学

『きものの花咲くころ』その二 2006.12.28

こちらのつづきです。
「読者のあこがれ"麗人"たちのきもの姿」が8ページにわたって載っています。
どなたも女優さんのように美しいのには驚きです。女優さん以上かもしれません。
こういう本物のお嬢さまや夫人って、現代ではなかなかいないのではないでしょうか。
着物は着る人を選ぶのだ、と、これを見ても思いました。そして、きものを着る事によって、引き締まった気持ちになれる気もしますよね。(この前の試着の時はぜんぜん引き締まってませんが‥‥(大汗) まあ試着だし…姿勢は大事だ、と自分の写真見て痛感しております。ああ、気をつけよう。)

麗人たちも素敵ですが、庶民だって負けておりません。
1977年12月号掲載のむ沢村貞子さんの記事「浅草育ちの"ひなたの雑草"」。
このタイトルは、役者の家に生まれ、浅草という土地で、富や権力とは無縁だけれど、日本の美質を身に具現したような、人間として上等な庶民の暮らしができたみずからの育ちを、「わたしは雑草だけれど、ひなたの雑草」と語ったことから、だそうです。
自分の立ち位置のわかっている人こそ知的だと、つくづく思いしらされる。とありますが、全く同感であります。

とっても意外だったのが、松任谷由実。1981年3月号掲載だそうです。
載っている写真は白黒ですが、黄色地に黒の琉球がすりのつむぎ。黒地の袋帯を名古屋帯の感覚で。半えりは群青色に銀糸の麻の葉、だそうです。現代風なかわいい感じです。
彼女がなかなか良い事を言っています。

「三十才まではおしゃれは贅沢がいいと思う。五つ
がまんしてもうんといいものを一つ買うようにね。それが身について、三十過ぎるころに贅沢とは別のものが見えてくるような気がする」


同感です・・・。でもその我慢ができにゃいんだよね・・・。

紹介したい記事が多すぎます。(^^;)
またまたつづきます。


きものの花咲くころきものの花咲くころ
(2006/09/13)
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テーマ : オススメ本!!
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吉川英治『三国志』5巻 其の一 2006.12.27

4巻からつづく「赤壁の巻」、3巻の関羽と同じく、玄徳の妻子を助ける趙雲子龍のカッコイイ事!惚れ惚れします。
そして、その趙雲子龍に惚れ込むのが、またまた曹操なのでありました。以下曹操のセリフ等より引用。

「さては、かねて聞く趙子龍であったか。敵ながら目ざましい者だ。まさに一世の虎将といえる。もし彼を獲て予の陣に置くことができたら、たとえ天下を掌に握らないでも、愁いとするには足らん。----早々、馬をとばして、陣々に触れ、趙雲が通るとも、矢を放つな、石弩を射るな、ただ一騎の敵、狩猟するように追い包み、生け捕ってこれへ連れてこいと伝えろ!」

 真の勇士、真の良将を見れば、敵たることも忘れて、それを幕下に加えようとするのは、由来、曹操の病といってもいいほどな持ち前である。
 彼の場合は、士を愛するというよりも、士を恋するのであった。その情熱は非常な自己主義でもあり、盲目的でもあった。さきに関羽へ傾倒して、あとではかなり深刻に後悔の臍を噛んでいるはずなのに、この日また常山の子龍と聞いて、たちまち持ち前の人材蒐集慾をむらむらと起したものであった。


もうなんだか、何でも欲しがる某球団のオーナーのようではあーりませんかっ。凝りない曹操ですねえ。
しかし、人を見る目はなかなか確かであり、盲目的ではなく、驕り高ぶる事なく、部下の意見にもちゃんと耳を貸し、時には非情でもある、この曹操という人、人の上に立つのに実に相応しいと私なんぞは思ってしまいます。

そして、趙雲子龍を助ける張飛が、これまたすんごい存在感!以下引用。

----見れば、丈八の矛を横たえ、かいを脱いで鞍にかけ、馬足をしっかと踏み揃えた大武者が、物もいわず、動きもせず、くわっと、睨みつけていた。
---中略---
 張飛はなお一語も発しない。双の眼は百錬の鏡というもおろかである。怒れる鬼髯は左右にわかれ、歯は大きな唇を噛み、眉、眦、髪のさき、すべて逆しまに立って、天も衝かん形相である。


*この字が出ないので、「かい」とひらがなで表記しました。

馬まで後ろへ退いちゃうんですからね。
長くなったので2回に分けます。


       

    

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テーマ : 歴史小説
ジャンル : 小説・文学

『きものの花咲くころ』その一 2006.12.26

はっきし言って着物に夢中です。
パリコレだとかいろんなファッションを新聞や雑誌で見かける度に思う訳です。
「着物にはかなわない」
これ以上素敵なファッションってあり得ないんじゃないかとまで思ってしまふ今日この頃です。
これは讀●新聞に記事が載っていたのを読んで、惹かれて購入し、三国志の合間に読みました。
「主婦の友」創刊から90年分の記事からの抜粋です。大正から平成までですぜ。
小津や溝口映画に出ている女優さんがズラリ。眺めるだけでも楽しい上に、きものエッセイや当時の商品宣伝などなど、大変楽しめます。
演技派と言われる前の田中絹代は、結構着物モデルやってらしたみたいで、ちょくちょく載っておりました。おそらく『大学は出たけれど』の頃だと思うのですが。


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瀬戸内寂聴さん、当時の晴美さんの、1965年の連載エッセイは、今読んでも全然古く感じないのが驚きです。女優さんたちの写真と共に楽しめます。
この前亡くなった、ゆかた姿の岸田今日子の、なんと綺麗な事!
年配の方のゆかたを見る度に、素敵なのばかり!と思ってしまうのですが、白地に紺の模様がほんっっとに素敵です。赤い帯も、とっってもマッチしていて、キチッと帯締めをしている所も流石な着こなしです。
瀬戸内さんも「色はあくまでも白と紺、他の色の入ったものは、物ほしらしく野暮ったく、見苦しい。子供のゆかただって、白と紺のほうが色物よりはるかに美しいし、可愛らしく、フレッシュである。」と書かれていますが、ほぼ賛成。佐々木昭一郎のドラマに出てくるような、白地に赤も素敵だと思うんですけどね。最近のドぎつい原色使いは、どーも暑苦しく感じます。今は昔よりも暑くなっていると言うのに。
瀬戸内さんの文から、もうひとつ引用します。

 まちがってもゆかたを着る時はパンティーのゴムの形などきものにひびかせないでほしい。ごわっと糊のきいたゆかたの中に、やわらかな女の?の線がほのみえる時、あるいは?のかたちのままに、もうひとつの皮膚のようにぴったりとまといついたちりめんゆかたの中に女のなま身のゆれるのを感じる時、ゆかたはいのちの艶をかがやかせてくれる。
 ゆかたの美しさは清潔の一語につきるのではないだろうか。ゆかたの時、マニキュアやペディキュアの色がうるさく暑くるしくみえるのもそのせいだろう。素肌に下着の厚ささえ拒否するようなゆかたのさわやかさは、化粧のあとさえうっとうしく思わせる。ゆかたの時はあくまで洗いぬいた皮膚の素肌を感じさせるようなかくし化粧のゆかしさがほしいし、香水や、髪油の匂いは拒否してほしい。


惚れ惚れする色っぽい文章です。長くなったので、次回につづきます。


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テーマ : オススメ本!!
ジャンル : 本・雑誌

吉川英治『三国志』4巻 2006.12.22

私、恥ずかしながら三国志で元々知っている名前というのが、諸葛孔明ぐらいなもんなんで (恥)、最初に「孔明の巻」とあるので、いよいよ登場か、とワクワクしながら読んだのですが、実に待たされました。名前が出てきたのもだいぶ後だし、それから登場まで、かなーーりじらされました。
しかし、玄徳との出会いのシーンは、良いですね。いちおネタバレしないでおきますが。

3巻の感想で、人の描き方が実に見事と書いたのですが、以下は袁紹に関してです。

 焦眉の急をそこに見ながら、袁紹には果断がなかった。帷幕の争いに対しても明快な直裁を下すことができなかった。
 彼とても、決して愚鈍な人物ではない。ただ旧態の名門に生れて、伝統的な自負心がつよく、刻々と変ってくる時勢と自己の周囲に応じてよく処することを知らなかった日頃の科が、ここへ来てついに避けがたい結果をあらわし、彼をして、ただ狼狽を感じさせているものと思われる。


その人物描写は、以下の孫乾のセリフにも表れています。

「呂布は、人道の上において、正しき人であったか。曹操は真の忠臣か。袁紹は、世を救うに足る英雄か。---後略---」

筋とは関係ないのですが、「もと木に勝るうら木なし」という言葉、ちょっとおもしろいので訳注より引用。

 何度取り替えてみても、やはり最初の相手がいちばんよいということで、多く男女関係についていう。

ちなみに、もと→本、うら→末、です。


       

    

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テーマ : 歴史小説
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吉川英治『三国志』3巻 其の二 2006.12.21

関羽に贈り物攻撃をして、自分に靡かせようとする曹操は、結局はそういうやり方しか出来ない哀れな面を持ち、この後も同じ過ちを繰り返すのです。
しかし、関羽に対して、きちんと約束を守った曹操は、立派にも思えました。それだけ関羽に惚れ込んだからでもあるのですが。
関羽は実に一本気で男らしいです。揺らがない精神がカッコイイです。
関羽もほとほと手を焼いているように見える張飛。以下は、その張飛に対しての愛情がうかがえるセリフです。

「何の、それがし如きはまだいうに足りません。それがしの義弟に燕人張飛という者があります。これなどは大軍の中へはいって、大将軍の首を持ってくることまるで木に登って桃をとるよりたやすくいたします。顔良の首など、張飛に拾わせれば嚢の中の物を取りだすようなものでしょう」

吉川英治は人物の描き方が実に見事で、その特徴、おもしろさを、適格に表現していると思うのですが、以下は主役玄徳に関してです。

 玄徳の特長はその生真面目な態度にある。彼の言葉は至極平凡で、滔々の弁でもなく、なんらの機智もないが、ただけれんや駆引きがない。醇朴と真面目だけである。内心はともかく、人にはどうしてもそう見える。

それぞれが完璧な英雄として描かれておらず、人間的な面が見える所が親しみを持って読める所だと思います。


       

    

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吉川英治『三国志』3巻 其の一 2006.12.19

曹操の時代に移っていく3巻。
この巻は「関羽の巻」と言っていいかもしれません。
曹操が惚れ込んだ、とらわれの身となってしまった関羽のかっこいいこと!そして、私は曹操と言う人は実に興味深いと思いました。天下をとる条件をことごとく備えているようだけど、何かが足りないこの人を。
以下引用。

 古今の武将のうち、戦をして、彼ほど快絶な勝ち方をする大将も少ないが、また彼ほど痛烈な敗北をよく喫している大将も少ない。
 曹操の戦は、要するに、曹操の詩であった。詩を作るのと同じように彼は作戦に熱中する。


時々見事なフレーズが出てくるこの小説。次の一節なんて、素敵じゃありませんか。

 運命は皮肉を極む。時の経過に従って起るその皮肉な結果を、俳優自身も知らずに演じているのが、人生の舞台である。

次の玄徳のセリフも素敵です。

「---前略--- これもみな母上のおちからが、私という苗木を通じて、ひとつの華を咲かせてきた結果でございます。母上、どうぞ長らくお生き遊ばして、もっともっと、劉家の庭に華の咲く日を見ていてください」

陳大夫、陳登親子や、禰衡などのキャラも好きです。
以下の禰衡のセリフは、『オイディプス王』のテイレシアスを思い起こされました。

「ひとの忠言を聞かない、これを耳の濁りという。古今に通ぜぬくせに、我意ばかり猛々しい。これを情操の濁りと申す。日々坐臥の行状は、一として潔かなるなく、一として放恣ならざるはない。これ肉体の濁りである」

孫策って人は、登場シーンでは実に好青年だなあ…と思ったのですが、何故かジコチューになって、聞く耳持たずになってしまって破滅してしまった感じでしたね。

ちょっと長くなったので、2回に分けます。


       

    

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吉川英治『三国志』2巻 2006.12.17

*すんません、最初に謝っておきます。2巻の感想、何故か途中で切れていて、今の今まで気付かずにおりました。本も返してしまったので、この先がわからずです。(泣)

2巻は、権力の中枢に就いた董卓の独裁に対する反乱という感じでしょうか。
この董卓ってのがマルキ・ド・サドの小説のような人なんです。以下引用。(呂布はこの時の側近ね)

 呂布は、その怪力で、鳩でも掴むように、無造作に、彼の身を堂の外へ持って行ってしまった。
 しばらくすると、一人の料理人が、大きな盤に、異様な料理を捧げて来て、真ん中の卓においた。
 見ると、盤に盛ってある物は、たった今、呂布に掴み出されて行った張温の首だったので、朝廷の諸臣は、みなふるえあがってしまった。
 董卓は笑いながら、
「呂布は、いかがした」と呼んだ。
 呂布は、悠々、後から姿をあらわして、彼の側に侍立した。
「御用は」
「いや、そちの料理が、少し新鮮すぎたので、諸


ゴメンナサイ。ここで切れてました。_| ̄|○ ああ、ショック~。


       

    

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吉川英治『三国志』1巻 2006.12.15

最初は劉備と、かあちゃんの話中心に、関羽、張飛の3人で国を救おうと一致団結、義盟を結ぶ所などが、1巻のおおまかな話です。
この3人の性格がそれぞれ良いですね!キャラが立ってます。特に張飛。(笑)
鳥を捕まえて生で食いますか?フツー。いやあ、びっくり仰天なキャラです。
呂布にも似てるけど、張飛の方が良いですっっ。
曹操ってのが、またとんでもないキャラでした。
その曹操が負けた時のセリフが良いです。

「戦にも、負けてみるがいい。敗れて初めて覚り得るものがある」

これ、人生の上で大切な事だと思います。人間、負け、挫折を知らなきゃ成長しないと思います。

次の言葉がまた良いです。

 破壊は一挙にそれをなしても、文化の建設は一朝にしては成らない。

ストーリーとはあんまし関係ないですが、「優曇華 (うどんげ) の花」と言うのが出てきました。おもしろいので「註解」より引用。

 三千年に一度開花するという伝説上の植物で、優曇波羅華 (うどんはらげ) の略。きわめて稀なことのたとえに使われ、よく「千載の一遇か、優曇華の花か」などといわれる。

       

    

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吉川英治『三国志』 2006.12.14

前から読んでみようという気はあったのですが、どれが良いのかわからないし・・・
始皇帝と彩色兵馬俑展-司馬遷『史記』の世界展に行った時にも何が何やらで、中国の歴史知らなすぎ!と思ったし (まあ、小説『三国志』が史実とは違うという事はわかってますが…)、んで、そのまま忘れて月日が経っていった訳ですが、ちょーー偶然に、普段ろくに見てない、mixiの「コミュニティ最新書き込み」の所、「本が好き」と言うコミュの「三国志」トピが上がっていたのをたまっったま目にして飛んでみました。
そしたら、どうやら吉川英治が読みやすいらしいとゆー情報を掴み「そうだ!三国志を読もう!」と図書館で借りてみました。
きっと誰が誰やら状態になるだろう、と覚悟しつつ。

ま、誰が誰やら状態もありますが、メインな人物はちゃんと把握出来、大変おもしろく読めています。序文から引用します。

 三国志には、詩がある。
 単に膨大な治乱興亡を記述した戦記軍談の類でない所に、東洋人の血を大きくうつ一種の諧調と音楽と色彩とがある。

*2ケ所、出ない漢字があったので、別の字のままと、ひらがなで引用しました。

と書かれていますが、この訳、ギリシャの叙情詩のようでもあり、サイレントの弁士のようでもあり、実に調子よく見事です。
「、」でつなげる所を「。」でとめる所などが特徴的です。
その頃。
とか、
ところが。
とか、
その時。
などなど。リズムが良くて読みやすいです。

これは1巻から順番に書いていこうかと思います。(全8巻)
現在5巻まで読了しました。巻末で結構ネタバレあるですね。_| ̄|○

       

    

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とこみんさんの詩集『撹拌日記』 2006.12.12

こちらにつづき、とこみんさんの第2詩集です。

「  」というタイトルの詩があります。その中から引用。

   神経繊維の束で君を掃く

いやあ、参りました。絶対思いつかないです。サラッとこういうフレーズが出てくるんです。

「ドッグフード」もすごく斬新で好きな詩です。
「切り落とした豚の頭の平凡な食べ方」なんて、すごく楽しいし。
「萩」は見る詩です。素敵な発想に驚きました。
「門」から少し引用。

   私は「清潔は健康なり」の門をくぐった
   私は「労働は自由なり」の門をくぐった
   私は「人には人の取柄」の門をくぐった
   私は「中途半端は死に等しい」の門をくぐった


これは、記録映画「夜と霧」から、との添え書きがありました。
ちょっと寺山修司的にも思える、好きな詩です。

以前、ことば遊びのような日記をUPされていて、宮沢健二みたいにスゴイとコメントした事がある (おぼろげな記憶) のですが、音楽的な次のフレーズなんて、とっても印象的です。「霜」より引用。

   きききききき
   けりけりけり
   らむらむらむ
   べしべしべし
   めりめりめり


最後に「階段」より、まるでカフカの悪夢のような長めの引用で終わります。

木の格子の窓からひかりとかげの交差するのをやわらかく浴びて ふしぎともおもわず降りていくと コンクリートに囲まれた壁のなかに 迷いこんでいる 糞便や経血にまみれた階段が際限なく下降しているのだ 踊り場では作業着の男たちがひとりまたひとり嘔吐しながら 茶褐色の壁をみがいている すすぎの水は涙のほかないようだった 静かすぎるくろい目は もっと苛酷ないたみの姿をうつしている おそろしさに声もだせないまま閉ざされた階段をかけおり あとずさりしてはまたかけのぼった 私をみつづけている目がある 錯乱する足に言葉のない手がからみつく 髪もコートも汚物に染まっている ふいに中空に格子の扉がみえた 私はいっきにかけぬけた



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とこみんさんの詩集『紅い凧』 2006.12.11

ドキッとするような予期せぬフレーズ、母のやさしさ、少女のような感性を持ち、また、男のようでも女のようでもある、不思議な世界でした。
リンク先のとこみんさんの詩集です。

「樹が歩く」なんてのがいきなり出てくるんです。
「世界ハ灰ノヨウニ自由ダ」なんてフレーズも好きです。

ノスタルジックでありながら、「クロネコヤマト」なんて今風なフレーズも出てくる不思議さ。

「どこへ行くの?」はうんこのゆくえを書いた詩ですが、すんごい良いです!!

「遠足日和の日だった」の一節。

   君ハ、コスモスノヨウニ生キナサイ
   と 薄紅色の花を見ながら
   教えてくれた先生も
   とうに私を
   見放した


ドキッとしました。
すらすらっと読めない詩ばかりです。水のように流れていかないんです。いっぱい立ち止まってしまう詩の数々です。
それから「笛吹きケトル」。

   ししむらよりものどを焼く
   焔のレモンティを
   一杯だけ
   いれるために


*「焔」は表記されている漢字が出ないので、別の字で代用してます。

「焔のレモンティ」なんて、そう思いつけるものじゃないと思います。

そして「劇」という詩。

  やぶれた二階の客席にねころんで俺は
  星座の淵につりいとをたらす


いやあ、素敵です。
すっかりファンになってしまった私でした。

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美輪明宏『ああ正負の法則』その5 2006.12.6

人間、儲けすぎて、それを人に還元しないで自分の欲望にばかり使っていると、たちまち「負」がやってきますよ、という話は、ああ、ほんとに言えてるなあ、と思うのです。
実際に、そういう人達の転落をニュースで見るたびに、私は美輪さんの言う「正負の法則」を思い出します。
しかし、かと言って、この世は「正負の法則」で皆平等にできているのだろうか?と考えてしまう事もあります。こんなに良い人が何故こんな目に?こんな風に亡くなってしまうなんて?という、やりきれない気持ちを抱える事って、ありますよね。
その辺がいちばん納得できない所なのでありますが、美輪さんの信じる「輪廻転生」や「死後の世界」などを自分は信じていないというのが、こういう意見の相違になっているのが大きいかな、と思います。

例えば、<負> の先払いという事が書かれていますが、モーツァルトやベートーベンやゴッホなど、生前には決して報われなかったけれど、死後にその名声はどんどん高まるばかりの芸術家達がいます。
彼等は <負> の先払いをしているから、死後にこれだけの名声を勝ちとったと書かれているのです。私なんぞは、死んで名声を得て何になるんだ?という気持ちになってしまいます。
でも田中一村なんかは、自分の生前は報われる事はないだろう、と自ら確信していて、死後の事を思って、あれだけの凄い絵を命がけで描いていた訳だし、自分も、私のつくったものが死後も残るとしたら、なんと素晴しい事だろう、と思う事もあるので、そう思うと一理あるのかな、とも思えます。うーーん。

例えばダイアナ妃。以下引用です。

冷たい夫と離婚をし、富や名声、地位までもそのままだった。離婚が成立して、姑や夫にいじめられることもなくなり、最愛の恋人と大恋愛をした。もう何もかも全部手に入れてしまったのです。欠けるものが何もなくなってしまった。そうなると、この世の法則、地球の法則に合わないためにあの大事故で無残に消えてしまいました。

とありますが、彼女は生前に慈善事業をいろいろやってましたよね。それに、王妃の時は過食症にまでなって、そりゃあ苦しんだと思います。それって「負の先払い」にならないんだろうか?と思ったのですが…。それ以上に「正」が多かったと言う事なのでしょうか。

ぬわんと阿部定も出てきたですよ!
とりあえず引用。

 阿部定さんは、自分の好きになった男を妻から奪い、逃避行のあげくその男を殺してしまった。その人の <男性のシンボル> を切り取って、捕まるまで懐に入れたままでした。いうなれば究極の快楽快感の性愛をきわめたわけです。そうなるとそれに対する代償を払わなければいけない。刑務所に入って、そのあとは事件を売り物にして生活していたけれど、それも疲れてしまって女中さんに戻り、結局行方不明になってしまった。究極の快楽、エクスタシー、セックスを手に入れたためにそういうふうになってしまったわけです。

うーーん。行方不明になったのは、自分から姿を消した訳ですし、あの犯罪をこの人は全く後悔してませんでしたしね。

・・・とまあ、いまいちスッキリしない所もある訳ですが、自分が損してるなあ、とか、この人ずるいなあ、とか、生活してればいろいろある訳ですが、美輪さんの説く「正負の法則」を思えば、嫌な気持ちも克服出来ちゃうんです。美輪本には生活の知恵がいっぱいつまってます。


ああ正負の法則ああ正負の法則
(2002/04)
美輪 明宏

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テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

美輪明宏『ああ正負の法則』その4 2006.12.4

「男らしさ、女らしさ」に関しても、正負の法則があるみたいです。以下引用。

 男性があんまり男らしすぎると、神経がチリチリして、被害妄想になり、臆病で神経質、劣等感が強いというふうになってしまいます。また、女っぽい男性は図々しくて、厚かましくて、「矢でも鉄砲でも持って来い」と、いうふうになってしまいます。私のように。

こういう文を目にすると、美輪さんが「男らしさ」について思う時に、常に三島由紀夫が頭にあるんじゃないかな、と思います。
それはさておき、オバタリアン(←死語?) なんて、女性の部分丸出しだから、ああなる、と書かれています。もともと女性というのは強くて世にはばかる生き物ですから。と。あれは <女100パーセント> の姿ですって。また引用です。

 やはり女性も、男性のひ弱な、繊細な部分、ちょっとコンプレックスを持っているようなおずおずとしたところと、女の図太さ、生命力の強さ、神経の太いところ、度胸のすわっているところ、その両方を、ほどほどに兼ね備えるように意識して、努力しないといけません。

ハイ、気をつけます。
「男と女」の定義に関しては、是非『人生ノート』の感想のこちらをご覧くださいませ。


ああ正負の法則ああ正負の法則
(2002/04)
美輪 明宏

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美輪明宏『ああ正負の法則』その3 2006.12.2

友達というのは不思議なもので、仲良くなりすぎると仲悪くなるって事、多いと思いません?
仲良くするのも、ほどほどが良いんですよね。私なんかは、自然に距離をとってしまう方なんですが。
仲良し2人組が、お互いに影で相手の悪口言っていた、なんてこと、いっぱいありましたぜ。
そんな事も、美輪さんは書かれています。以下引用。

親しくすること、親身になることが <正> であるとして、距離をおいてよそよそしくすることが <負> であるならば、<負> を四分くらいにして、親しくするほうの <正> を六分くらいにしておけば、うまくいくのです。
 そうすれば、前文にもありましたように、自分の欠点をあからさまに悟られることもなく、向こうのイヤな面を見ることもなく、お互いに被害にあったりあわせたりすることもない。人間としてのたしなみや尊厳や節度をお互い保ちつづけて生きていくことができるのです。


漱石の『草枕』の有名な言葉が引用されていました。これなんて、ほんっっとに私なんて若い頃は特に共感しまくりな言葉です。

 夏目漱石が、『草枕』でいいことを書いています。
"智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい" と。
 理屈ばかりでは冷たがられ、喧嘩になるし、情に溺れれば非情い目にあうし、我を張り通せば皆から煙たがられ、仕事場でもプライベートでも生きづらくなる、ということです。いいこと言うじゃありませんか、ねえ、漱石の旦那は。



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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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