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中島梓『着物中毒』その1 2007.3.31

私がもろ着物中毒なものだから、このタイトルに惹かれて読んでみたものの・・・もうなんだか引きっぱなしでした。(-_-;)
私、この人ダメ。
繰り返し書かれている、あまり根拠のない「着付け教室批判」もうんざりだったし、顔文字とか (爆) の連発、「を」「は」などの接続語をはぶいた子供っぽい文章、すごく馴れ馴れしくて嫌だ~と思ったり、「着物ラー」って言葉にも、すんごい違和感。
んで、この人、ブルジョアな子供時代を送ったみたいです。以下引用。

 このころは、ほとんど全部が全部ちりめんと綸子だったんですよね。お召がごく少しある程度で、基本的に「やわらかもの」だった。これも母の薫陶で、うちの母がまたもろもろのそういう、色襟はあかんとか、そういうののなかに「紬とかは、若い子の着るものじゃない」っていうのもあったんですね。で、一枚、赤が柄に入ってる大島紬は買ってくれました。それから、一枚、茶色地に黄色で花が織りだしてある結城紬としてはかなり派手なもの、それからやはり結城ですが、白地に赤や黄色で蝶々が織り出してある、なんと「結城の付下げ」というおそろしく贅沢なもの、持ってる紬といったらこの三枚でしたねえ。あとはみーんな友禅。ちりめんに綸子。しかも花柄ばっかり。

いつか欲しいと思っている憧れの結城紬をそんなに・・・(驚)

そんな訳で、ひたすら「黒の入った着物」に憧れたのだそうです。
ちなみに高校卒業の謝恩会では、赤の総絞りだったそうです。絞りは太ってみえるから嫌いなのだそうです。
と書いてるわりには・・・

あんなドブネズミ色のスーツなんか、平安時代のお公家さんも、江戸の武士たちも、お小姓たちも、絶対イヤがると思うんですよね。

ってな事を繰り返し書かれていたり、

民族衣裳っていうのは、みんなすこぶるつきにきらびやかであでやかで美しいのですが、兵士の着ている服っていうのはみんな迷彩だったり黒かったり紺色だったりする。そろそろ、モノトーンやミリタリーの呪縛から逃れて、絢爛たる日本の布地文化を身にまとい、その粋を楽しみ、その美しさ、あでやかさを自分自身のものとして誇ってもいいんじゃないか、という気がするのですが。

なんて、モノトーン批判までしちゃってるんですから、訳がわかりましぇんっ!
いったいどっちなんじゃ( ゚Д゚)ゴルァ
ブルジョアな幼少時代を過ごしたものの、後には借金地獄に陥った事もあり、ストレスで20キロ太ったり、元に戻ったり、波瀾万丈な人生なようですが、それでもブルジョアな精神というのは変わらないという事なんでしょうか?↓

ネットの着物もアンティークの着物も私がこれまで買ってきた呉服屋さんの着物よりずっと安いし、しかももうプレタで即刻手に入る。しかも通販だから、メール一本で買えちゃう。しかもこれまでなかったような面白い柄、珍しい柄がいっぱい出てきちゃった。
 だもんで、しばらくのあいだ、ほんとに狂ったように買っちゃったのね(^^;) だけどたぶん、金額的には、「第二次」と「第三次」あわせたのにまったく及ばないだろうってくらいなのがまたまたおかしいんですけど、でも百枚くらい買っちゃったので (大爆) さすがに「これはまずいんでないかい。これはもしかして本当に一生かかっても着きれないんではないだろうか」って、おのれの欲望と業の深さに心配していたら、案ずるより生むがやすしで、さすがにそれをこえたら、もう「欲しいものがなくなってきた」んですねえ。で、二〇〇四年は浴衣まであわせると六十枚くらい買っちゃって(爆) (いや、袷の着物は四十枚くらいですけど)、どうなることかと思って、二〇〇五年はその半分くらいになって、二〇〇六年になったら、ほとんど買わなかったですね(笑)いや、一枚も……とは云わないけど、いまのところはまだ袷が六枚、安いネットの着物が十二枚しか買ってない(笑)


欲しいものがなくなるまで買うって・・・(-_-;)
次回につづきます。


着物中毒着物中毒
(2006/12/21)
中島 梓

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テーマ : こんな本を読んだ
ジャンル : 本・雑誌

カポーティ『ティファニーで朝食を』 2007.3.30

あとがきにカポーティのそれまでに出した本はたいてい読んでいたが、あまりに幻想的であり、倒錯的であったためか、私にはついていけないものがあった。しかし『ティファニーで朝食を』は、これまでの作品とだいぶ趣を異にしていたので、とてもおもしろいと思った。夢の世界に逃げるのではなく、現実の世界に夢をもちこもうとしているように見えたからである。とあるのですが、全く同じ感想を持ちました。
『遠い声 遠い部屋』 が読みにくかっただけに (感想こちら)、こちらは実におもしろく読めました。
しかも、この文庫本 (古い新潮文庫です。他『わが家は花ざかり』『ダイヤのギター』『クリスマスの思い出』) に入っている四編、全てすごく良かったです。
ホリー・ゴライトリーのキャラがとってもイイ!!おもしろいです。名刺が良いではないですかっっ!住所が「旅行中」って!
プレーガール的であるけど好感が持てちゃったのは、例えば、酔ったふりしてしなだれかかったりするような、胸くそ悪くなるような所がない点だと思います。
彼女のこんなセリフがあるのですが、

善良っていうより、正直ってことがあたしはもっと大事だと思うのよ。ただし、安っぽい正直じゃないわ―――もしそれが今日の日を愉しむために役立つなら、あたし、墓場荒しをすることだって、死人の眼玉を盗むことだって、やりかねないと思うの―――だけど、あたしのいうのはそうじゃなくって、なんじ自身の胸に問うて式の正直のことなのよ。卑怯者や猫かぶりやメソメソした性悪女やパンパンにだけはなりさがりたくないもんね。不正直な女になるくらいなら、癌にでもかかったほうがましだわ。といって、それはなにも信心があるからじゃないの。ただ、そのほうが実際の役に立つからなのよ。癌ならまだ助かる道もあるけど、不正直な人間はきっと救われっこないからさ。

ホリーはうそつきな女なのですが、ある意味実に正直だと言えると思います。
「自分に」と言っても「生き方」と言ってもいいかと思うのですが、<<自由でありたい>>とか、そういうのではなく、そうでなくてはいられない、というのがホリー・ゴライトリーではないでしょうか。
「あとがき」の以下の文は参考になります。

彼女が捨て猫をかわいがりながらも、あえて猫に名をつけないのは、それが所有関係をつくり、猫の自由を奪う結果になることを知っているからである。「私」がほしがっていた豪華な鳥籠を「私」に贈りながら、その中に鳥を入れないように頼んだのは、鳥の自由を束縛したくなかったからである。鳥籠はどんなに豪華なものであっても、いや、豪華であればあるほど、それだけよけい自由を拘束する檻にすぎないからだ。イタリア人の密輸入団のボス、サリー・トマトのところにメッセンジャーの役をつとめるのは、百ドルの報酬が欲しかったからばかりでなく、鉄格子の中に身の自由を奪われたものにたいする同情のためでもあったと考えられる。

次の文は、カポーティ自身の事ではないかと思いました。

彼女たちが変化しないというのは、両者共にあまりにも早い頃、その性格をあたえられてしまったからである。それは急激に富を獲得するのに似て、釣合いを欠くような状態を生みだすものだ。

カポーティの作品には常に「孤独」がつきまとうように感じるのですが、<<自由>>というのはまず孤独に打ち勝たなければ得られないものであり、もしかしたら、それを獲得した人こそが、ホリーなのかもしれません。

それにしても、このタイトルは見事です!


   

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

きくちいま『着物がくれるとびきりの毎日』その3 2007.3.29

◆帯締めの工夫◆
今の所、なんとか手作りして形になっているのがこちらにUPしている、絞りの浴衣をあつらえた時のハギレを使ってつくった、丸ぐけの帯締めです。
買うと結構するし、好きなハギレでつくるのも楽しいものです。
以前読んだ、いくちいまさんの本で、確か麻のヒモを帯締めに使う、なんてのがあってビックリしたのですが、さらにこんな工夫も!

細いタイプのものは帯留め用なんですが、2~3本をまとめて結んでみたりもします。
 ほかに、和菓子の箱を結んでいたきれいなひもを使ったこともあります。バーゲンで黒い喪服用の帯締めが安く出ていたので、ビーズをいっぱいくっつけて、おしゃれに手作りしたことも。和柄のリボンを帯締めに使うのも、おもしろいと思います。


ところで私、帯留めって持ってないのですが (母のものならあるけど)、あれって帯締めは後ろで結ぶのでしょうか? 端っこの処理はどうするんでしょうか? 帯留めを使う時にどうするのかってのが、本にも出てなくてわからんのです。(汗)
きくちいまさんは、よく箸置きに金具をくっつけて帯留めにしていますが、神楽坂あたりに、素敵な箸置きがいっぱい売っているので、ちと私もマネしてみたいと思っております。

◆草履と下駄◆
草履は私は、緑を2コも買ってしまった訳ですが…(^^;)、最初は洗える着物セットを買った時に同時に、2コめは、バッグとのセットでした。
しかし、まずは赤がいいみたい。以下引用。

 ところで、下駄も草履もそうだけど、ポイントは鼻緒。赤い鼻緒は足をきれいな色白に見せてくれるらしいので、素足にはくゆかた用には、なるべく赤っぽいものを選ぶようにしています。

ですって!へぇ~。
まあ、あまり増やしたくないし(^^;)、私はアンティークにはモノトーンの粋な下駄を合わせたいと思っています。(持ってるやつ)
真ん中のポイントだけ赤ってのも素敵ですよね!

おわりに「おわりに」から引用します。

 和のものって本当に心をなごませてくれます。キラキラした美しさともまた違う、ほんわかなつかしい感じとでもいうのかな。きものや和に親しんで、ゆるやかでおだやかな時間を過ごすすてきさに、ぜひふれてほしい。
「女性は、男性のためにきものを着る」みたいなことを言った人がいました。そんなことよりも、今は自分のために着る人がほとんどなんじゃないかなと思います。きものを着たり、和の部屋にしたりすることも、全部自分の心の栄養。
「きものを着てるわたしが好き」みたいな満足感で十分たのしいじゃないですか。毎日着なくても、お休みにきものを着て、自分に栄養を与える日にしてもいいし。


大賛成です。

 

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テーマ : オススメ本!!
ジャンル : 本・雑誌

きくちいま『着物がくれるとびきりの毎日』その2 2007.3.27

美術展とか野球とか着物でお出掛けとか、いろいろ入りまして、ちと間があいてしまいましたが(^^;)、こちらのつづきです。

◆アンティーク!◆
私がすっかりハマッているのがアンティークですが、着物にハマる人のかなり多くのパーセンテージで、現代にはない大正時代の斬新な柄や色に惹かれているのではないでしょうか。以下引用。

 アンティークのきものって、現代のきものとはまた違った雰囲気があって、すてき。「銘仙」というきものを知ったときは、「生まれてくる時代を間違えた」と、本気で悲しんだものです。
 銘仙は今は作られていない織のきもので、色使いと柄が大胆なのが特徴。おばあちゃんの時代は、それを着て女学校に通ったらしい。ああ、うらやましい。


ああ、うらやましい。
しかし「今は作られていない」とありますが、復刻銘仙なるものがあるのですっっ!!
それを購入したことをこちらに書いています。
きものACTさんの復刻銘仙を是非是非ご覧になってください!!
しかし、職人さんが高齢化し、後継者問題などが深刻で、制作されるのが困難な状況ではあるそうですが、何とか受け継がれていってほしいものです。

伊勢崎銘仙の復刻もあるらしく、こんなページをこの前見つけました。
つくられていく過程が写真入りで紹介されており、是非多くの方に読んでいただきたい内容です。

次回で最終回です。

 

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テーマ : オススメ本!!
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きくちいま『着物がくれるとびきりの毎日』その1 2007.3.22

きくちいま本も4冊目になると、重複する所もちらほら出てきますが、それでも参考になる事が出ていたりするので流石です!
これ、タイトルがとっっても良いですよね!

◆コーディネート◆
着物にハマる原因のひとつがコーディネートのおもしろさだと思うのですが、無地や地味めの縞や格子柄などって、初心者はあまり選ばないかもしれませんが、そういうのが帯や小物を合わせるのに、合わせやすくおもしろいんだな、と最近気付きました。
きくちいまさんは、好きなコーディネートは、「きものをシンプルにして帯で遊ぶ」、または、「きものと帯をシンプルにして半えりなどの小物で遊ぶ」。これって洋服でいうと、シンプルなワンピースにこったアクセサリーを組み合わせるスタイルに似ていると思います。と書かれていまして、にゃるほど!って感じでした。
どっちにしても着物はシンプルなのね・・・。

◆夏の工夫◆
へちまを帯枕に使うってのは、以前読んだ本にもありましたが、帯枕の代わりに冷蔵庫に入っていたお魚用の保冷剤を使いました。だって!
ちと私なんぞは冷えすぎてしまいそうですが。(^^;)

◆ゆかたの選び方◆
選ぶときは、最初に目に入った好きな色のものと、逆に絶対に着ないだろうなという色のものを試着してみると、意外な発見があるかもしれません。だって!にゃるほど。
浴衣は自分の場合、やはり紺系に拘ってしまふのですが。

次回につづきます。
こちらも是非~→きものにハマる

 

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テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 小説・文学

カポーティ『遠い声 遠い部屋』その2 2007.3.20

こちらのつづきです。
次の文、ああ、なんとなくわかる~と思ったものです。実に巧い表現だと思います。

だれでも一生のうちには、自分が故意に織られた模様の、ただ一本の糸にすぎなくなるような事態が起るものなんだ……

毎日どれだけ多くの不幸があるか計り知れない訳でして、こんなん↓思ってたら、毎日大雨になってしまうと思いつつも、ああ、その気持ちもわかる!

これほど厳粛な事件が起っているというのに、大自然が何一つ反映していないのがジョエルには解せなかった―――仔猫の目のようなひどく青い空に綿の実のようにひらいた雲も、その美しいよそよそしさが憎らしい―――これほど狭い世の中に百年以上も生きた人間には、もっと高い敬意が払われてしかるべきなのだ。

そうなんですっっ!↓

他人をいわば発見するという過程で、多くの人間は同時に、自分自身を見出すような錯覚を経験するものである―――他人の目が、自己の真の、そして光栄ある価値を反映するのだ。

ヘッセの『デミアン』に出てきた以下の言葉を思い出しました。

われわれがだれかを憎むとすれば、そういう人間の形の中で、われわれ自身の中に宿っているものを憎んでいるのだ。われわれ自身の中にないものはわれわれを興奮させはしない

最後に、とても印象的だった文の引用で終わります。
人というのは、何かつかめそうでつかめない、もやもやしたものを抱えているものではないでしょうか。

おまえはぼくの捜しているだれかなのかい? と彼は訊いた、だれのことを言ったのか彼自身にもわからなかったが、しかしそんな人間がいるはずだという確信はあった、ちょうど他のだれにも捜し求めているものがあるように―――


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テーマ : 読書感想文
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カポーティ『遠い声 遠い部屋』その1 2007.3.19

カポーティ23才の時に発表された長編処女作です。
1度見たら忘れられないような、印象的なこの写真が、確か裏表紙に使われたという話ですが、その効果は絶大だったのではないかと思います。
小説ととんでもなくマッチしているし、この小説でひしひしと伝わってくる、「愛されたい」という心の叫びが、このポートレートにも強烈に表れていると思うのです。

現実と幻想とが交差する、『夜の樹』に近い印象でした。
『夜の樹』も読みにくかったような記憶があるのですが、こちらも結構読みにくくて・・・(^^;)
カポーティの小説を読むと、どれもが共通して、痛々しいほどの <孤独> が感じられるのですが、これは特に強烈な気がします。

文中のランドルフのセリフを紹介しますが、これ、なかなか23才ではわからない事だと思うのです。愛情に飢えて育ったカポーティならではなのでしょうか。

「まず、ぼくが恋をしていたというところから話しはじめようか。というと、たしかにありふれた言い方だが、しかしありふれた事実とは違うんだよ、なぜなら、愛情が思いやりだということを知っている者は、ほとんどいないからね、それにまた思いやりというものは、多くの連中が考えているように憐れみではないんだ。それだけじゃない、愛のよろこびはあらゆる感動を、ただひたすら他の人間に集中することではないのだが、それを知っているのはなおさらわずかだ―――われわれは常にたくさんの物を愛さなければならないからね、最愛の人なんていうのは、そのたくさんの物の象徴にすぎないのさ。世間でいう真の恋人たちにしても、実際お互いの目に映っているものは、ライラックの開花や、船の明り、学校の鐘、風景、忘れずにいた会話、友人たち、子どもの日曜日、失われた声、気に入りの服、秋やすべての季節、思い出、そう、思い出は実在の陸地でまた海だから、思い出、つまりそう言ったものなんだよ。郷愁をさそうものばかりだが、しかしそれにしても、思い出ぐらい郷愁をさそうものが他にあるかい?

「ライラックの開花や・・・」の所が好きです。
実を言うと、あまりに幻想的でちょっと私には苦手な感じもあった訳でして(^^;)、その中にもやはり天才だな、と思える箇所、すごく早熟だと思った所などいろいろありまして、次回いくつか引用して終わりたいと思います。


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漫画『平松昭子の着物事件簿』 2007.3.17

この本もサリィ斉藤さんご紹介の本でして、ご紹介されていた以下の文を読み、すんごい共感しそうだ!と読みたくてたまんなくなりました。

着物は着るのがちょっと面倒くさいし、お金もそれなりにかかりますが、こんな事件を体験してしまったら、もうやめられません。わたしの場合は、取りつかれて少しおかしくなってしまいましたが、同じような女のひとは多いと思います。この本を読んだみなさんが、ぎりぎり自制心を保ってくださることをお祈りしております。」

あはは・・(汗)
図書館で探したけどなかったので (って漫画だからなかったのね……) 楽天のポイントもあった事だし、購入しちゃいました。
最初はこのボリュームで1000円は高い、と思いましたが、読みどころ満載で、読んでいるうちに高くないと思いました。
ヘタウマな絵と「ぎょうざ衿」などに爆笑しつつ、なにげない縞の着物なども色合わせのセンス抜群で、すっっごくステキで、うっとりしつつ眺め入ってしまいました。
素直な人柄にも好感が持てます。

最初の文ではああ書かれていましたが、予算オーバーなら一目惚れした着物も我慢したり、欲しい着物はいろいろあるけどかなわぬ夢と、12ヶ月の着物をイラストに描いてうっぷんを晴らすなど、案外なかなか自制心を保てている方だと思います。
その12ヶ月の着物のイラスト、特に8月のモノトーンの着物、7月の浴衣が素敵でうっとりです。
訪問着にはあまり魅力を感じない (デザイン的にね) 私ですが、この4月の訪問着みたいなのだったら、いいなあ、と思います。下の部分の草がうねっているデザインなんて、すんごい好み!
舞台で着ている、よく出てくるシンプルなグリーンの着物もとっっても素敵!

間に入っている「昭子の宝物」「着物部について」「舞の話」なども良いですよ~。
ダンナのせいじさんってキョーレツな印象だったんですが、実物見てみたいです~~


平松昭子の着物事件簿平松昭子の着物事件簿
(2006/03)
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群ようこ『きもの365日』その6 2007.3.16

365日きもの……というわけには行かなかった群さん。やっぱ着物で過ごすって大変なんだなあ、と思う所もありましたが、次の文なんて、とっても励みになりました。

 今年は本当のきもの生活のための準備段階なのだ。来年からはもっと気楽に着られそうでうれしい。

群さんの場合、何でも本格的なので、余計に大変だったと思います。
私なんぞは、うそつき襦袢にオールマジックベルトですから。(^^;)
しかし、あれだけ大変な思いをしても、そう思えるって素晴らしいし、それだけ魅力のある、多く着るほどに愛着もわく、決して飽きる事のないのが、着物なのではないか、と思います。
次のは、今の自分のようです。(汗)

三十代に買った物には、いろいろと失敗がある。どういうわけだかきものや帯を前にすると、頭にかーっと血がのぼってきて、くらくらしたりしていた。よーく考えずに、あったほうがいいかも程度の考えで買ってしまった。その失敗があるからこそ、今のきもの選びに役に立っている。やはり授業料を払わないと身に付かないようになっているのだろう。

今授業料を払っている私です。落ちつくまであと少しかかりそうな感じです。(汗)
(いろいろ買う前に、着物本数冊読むことをオススメします。今思うと買わなくて良かったなーってものが結構・・・(´Д⊂ 着物用のバッグとかっていらないっすね。群さんも他の方も、フツーに洋服用バッグを使用されてます。)
ですが、いろいろな物が半衿や帯揚げなどに利用できるとわかってきた所だし、半衿付けだけでもすごく面倒だったお針子仕事も、少しづつ苦でなくなったり、むしろ楽しんでいる自分もいます。(ただ、時間がないんです~) と言うより、しばらく忘れていた、何かをつくる喜びを思い出しました。
そして、将来、着物と共にある自分でいられたら、素敵だな、と思っています。

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群ようこ『きもの365日』その5 2007.3.14

次の文は実にスカッ!としました。ちと長い引用になりますが……。これを励みに私も周りの目に負けずに着物を着たいですっ!

 ふだん着としてきものを着ていると、何の関係ない赤の他人に聞こえよがしにあれこれいわれることがあるらしい。そういう無礼な奴等は礼装のきものがいちばんだと思っているか、頭の凝り固まった大馬鹿野郎である。もうぶっとばしてやりたい。だいたいそういう輩は、自分ではきものを着ない人ばかりだろう。少数派になると風当たりも強くなるが、そんなことにめげて、きものを着ることにくじけたらもったいない。大馬鹿野郎は無視することにしよう。悲しいかな人間というものは、悪口は口をついてすぐに出るけれども、誉めことばはなかなか出ないものだ。きっときものを着ていることで、いいなと思ってくれる人は、あれこれいう人以上にいるはずだ。日本人が日本独特の衣類を着て、同じ日本人にあれこれいわれるなんて、ものすごく変だ。そんなことをいう日本人は、頭がおかしくなっているのではないだろうか。
 それと外国人から見ると、帯は四角い箱を背負っているようで変に見えるらしいので、海外ではお太鼓ではない結び方にするとか、白い足袋も奇異に見えるらしいと書いている本を読んだことがあるが、そんなことほっておけといいたい。どうして何も知らぬ外国人に合わせなくてはならないのだろうか。それをいうなら、スコットランドの男性の正装である、タータンチェックの巻きスカート、キルトはどうなるんだ。外国人にお追従する偽外国人みたいな日本人は嫌いだ。


今回引用だけになってしまいましたが(^^;)、次回で終わりです。



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群ようこ『きもの365日』その4 2007.3.12

私も愛用のアルカリウォッシュの事が出ていました!
シルクの洗濯の時に液体石鹸を入れる前にパラパラ入れたり、おもに布ナプ (是非こちらを) の着け置きに大活躍しています。
水を入れたスプレー容器に入れて、台所をシュシュッとスプレーして磨くとピカピカになります。いろんな使い方が出来るスグレものです。

 底の白い足袋を履いていたので、下駄の色がついてしまった。急いでアルカリウォッシュを水にとかしてひたす。アルカリウォッシュというのは、石鹸よりもやや強力な汚れ落とし効果があるらしく、粉状で売られている。

ううっ、コレ私見たいですっっ!

 仕事が続いていて録画しても見られなかった番組のビデオを見る。NHKスペシャルの「昭和の戦争と平和 カラーフィルムでよみがえる時代の表情」である。きっと昭和のきものを着た女性たちの姿が見られるだろうと、予想してたのだがそのとおり、多くのきもの姿、それも今、人気があるアンティーク柄 (もちろんそのときはアンティークではないが) のきものを着た娘さんが、とても優雅で美しい。当時のままではフィルムが褪色しているので、デジタル技術で復元してあるため、きものの色が鮮明で目を奪われた。昭和九年の、アメリカ人に日本を紹介するドキュメンタリー映画、「桜の花咲く頃」の一部が放映されたが、日本の風景ってこんなにきれいだったのか、きものってこんなの美しかったのか、と放心状態になりそうだった。ーーー中略ーーーカメラを向けたときの、人々の表情がとてもいいのも印象深かった。今の日本人はこんなおおらかな表情ができるだろうか。その後、戦争で破壊的な打撃を受け、美しい街並みも風景も無くなってしまった。女性がきものを着て歩けるのは、平和な証拠なのだ。戦前の日本人は何にしてもおおらかだった。きっと考え方もまっとうな人がほとんどだったから、みんなきりきりしないで生活できたのだろう。今の日本人の顔つきは悲しい。

まだ続きます。(^^;)

*・・・と自分で引用した文をこうして読むと、群ようこさんはやっぱりいいなあ、と思います。と言うのは、中島梓の『着物中毒』を読んだばかりでして、そのあまりにくだけきった品のない文章に引いてばっかだったもので。(^^;) 感想は読んだもの順にUP予定ですので、これも後々UPします。コレ↓





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群ようこ『きもの365日』その3 2007.3.9

踊りの浅芽流の家元、浅芽与志江先生の話に、にゃるほど!と唸りました。

「洋服を着たときはね、足の付け根がコンパスになるけど、きものを着たときは膝がコンパスになるのね」

ジュエリーのスクールに通っていた頃、ミネラルフェアなどで安くルースの石をいろいろ買っては、あれをつくろう、これをつくろうと思いを巡らし、そのままルースの石ばかりが増えたままになっている私は、次の文には実に共感してしまいました!

やりたいことはたくさんある……。編み物をしていたときも、あれも縫いたい、これも縫いたいと、毛糸をためこんで、後で気が付いてその量に愕然としたことがあった。結局はすべて使い果たして、毛糸に関しては今は在庫ゼロになったが。基本的に手作り関係に対する考えは変わっていないようだ。考えてばかりいないで、やればいいんである。でもそれが……できない。

しかしやっぱスゴイっすよね、結局は在庫ゼロにしたという所が。次は、私も感じていた事です。

最近は昔の気持ちのいい春の季節などほとんどなく、肌寒さから急に暑さに移行してしまうようだ。風情がなくものすごくつまらない気候である。

何年前からか、日本には冬と夏しかなくなってしまった、と感じています。春や秋はあっても一瞬で過ぎ去っていく気がします。



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群ようこ『きもの365日』その2 2007.3.7

今の着物ブームで、リサイクルショップでアンティークの着物が安く売られている現状について、洋服のように捨てられてしまうのではないか、と、群さんは心配しています。以下引用です。

 若い女性でも針を手にして、縫い物をしたり、小物や帯まで、また和裁にもチャレンジしたりしている人がいる。そういう人はもしもきものが破れたとしても、縫ったり、また別のものに作り替えたりすることをいとわないだろう。私はきもの好きというのは、そういう部分も含めてだと考えている。繰りまわしなしにきものというものは、私のなかで存在しないのである。針を手にしたこともなく、する気もない女性たちが着て、運悪く破れてしまったきものは、いったいどうなってしまうのか。やっぱりゴミ箱行きなのだろうか。もともと古着はリサイクルだから、第二の命をもらったといってもいいのかもしれないが、絹のきものは布きれになっても、使い道がある。五センチ角の端布でも和布は捨てられない。
「あら、破れちゃった、やだー。でも二千円だから、いいか」
 と捨てられたりしたら、やっぱり悲しい。


そうか!そこまで考えが及びませんでしたが、私の場合、物を捨てるのが苦手という困った性質を持っているせいもあり (物がたまってしょうがないよ~)、捨てずに繰りまわしをして、ずっと使われる着物は、自分に合っているように思います。
楽天ブログの着物関係のテーマの所を見る限りでは、和布をつくっていろいろ手作りされたり縫い物をされる方が多いように思います。ちょっと安心かも~自分、つくりたい妄想ばかりが広がってますが。
ずっと古いものを大切にしてきたヨーロッパの精神が、日本の着物に有るという事は、素晴らしい事だと思います。



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群ようこ『きもの365日』その1 2007.3.2

サリィ斉藤さんオススメのこの本、きもの道に足を突っ込んでズボッと抜けられなくなってしまった私は、是非とも読んでみたい!と図書館で借りました。
とにかく文章がうまくて楽しいですっっ!
「人体実験はつづく」とか「あいうえおおきなオシリ、かきくけこまったオシリ」なんて座布団をいっぱい差し上げたくなります!山田く~ん。
爆笑しながら、感心したり、勉強になったり、教訓になったり。
着物を着ると、どこかへ出掛けるのではないかとおびえる猫ちゃん、二の腕の冷えから喉が赤くなったり、風邪をひいたり、雨に悩まされたり、と毎日着物というのはやっぱし大変なものなのね、と思いつつ。

 舞台当日。朝、六時半に起き、ものすごい天気の悪さに、誰に文句をいえるわけではないが、むっとする。よりによって、今日じゃなくてもいいじゃないかというくらいの雨と風である。

って、わかる~~!
雨の日の着物は実に大変なようでして、雨コートの色が足袋や着物にうつってしまったり、という事もあるようです。(ひゃ~~)

所々に素敵なお着物姿の写真と楽しいイラストが載っています。コーディネートは無難ながらも流石とゆー感じ。
8月のイラスト、ゴキと格闘する姿に爆笑でした。
帯結びの説明図では、袋帯がふくろう、お太鼓が太鼓、角出しが牛、文庫が本の模様で貝の口が貝模様などなど、とっってもかわいくて楽しいです!!

特に感心するやらビックリするやらだったのが、ものすごいリサイクル精神です。その判断の早いこと!
私なんぞは、もう絶対履けないジーンズでも未練たらたらで捨てずにいたりするのですが、群さんは、この着物、又は帯なども、着られないな、と思ったら、さっさと道中着などに仕立て直したり、若い人に差し上げたり、バザーに出したり、座布団カバーになったり、すんごい的確な判断力で形を変えて着物たちが生き続けるんです。
そして着物道とは、お裁縫とは切ってる切れない仲なのですね。以下引用。

「今ね、三十代の若い女の人がブランドに飽きちゃって、『ちょっときものでも着ようかしら』っていう風潮になっているでしょう。あれってちょっとねえ」
 私も青木さんの意見に大賛成である。同じ意見の人がいたとうれしくなって、
「そうよね! あんたたちは繰りまわしとか、染め替えとか、知っているのかっていいたいわよね。きものというものは本来、そういうものですもんね!」
 と鼻息が荒くなった。


にゃるほど、そうだったのか。ブランドに飽きた人たちがね。そーいやそういう人の事が新聞に出ていました。
あ、自分は元々ブランドにあんまし興味はないので、当てはまりましぇん。
この話ちと長くなりますので、次回につづきます。



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吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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