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『ギタリストのための全知識』その1 2008.3.31

別のものを探していたら、なにげに出てきたこの本。
ちと読んでみよっかなと。
自分でビックリしたのは、1996年に発行された本なんです。この頃ってとっくにもうギターから遠ざかっていたと思っていたら、こんな本買って勉強していたんですね。(をい)
え~~そうだっけ?ってな感じだったんですが。(^^;)
そして、とっくに絶版かとオモたら、あるぢゃないの!表紙は違いますが。しかも価格が安くなってるよ!!私が持ってるのは2060円って書いてある~~
楽天ブックスにもありました!

これが、こんなに楽しい教則本があったのか!!とゆー素晴らしい本でした。
養父貴さん、ユーモアのセンスも抜群!所々に入るいろんな人の言葉が最高!いくつか引用します。

「オールドも、昔はみんな新製品」(武者小路為五郎 1846年没)
「音楽の達人は、ゲームの達人でもある」(NORITENDO 64技術開発スタッフ シドニー・シャルダン 1932~)
「まるでアイス・スケート・リンクを滑るように、指板上の指も動いたなら、どんなに素敵なことでしょう!」(スケート選手 斎藤みどり 1969~)


(あぁ、ギタリストもついにMIDIに手を染めるようになってしまった……)。の後に・・・

「ギタリストよ、おまえもか」(ジュリアス・シーソー BC 144年没)

ちょっといい言葉~~

「人間は"自分にできること"しかできないが、"自分にできること"は一生かかってもやり尽くせないほどある」(アンドロポフ・ビーフ・ストロガノフ 1827年没)
「君の創り出す音楽の最高の良き理解者は君自身である。と同時に最大の批判者でもあるべきだ」(ワインバーガー・チキン・サンドイッチ伯爵 1768年没)
「音楽に正解はない。しかし、敢えて正解を求めるとすれば、自分が創る音楽に対する正解は、自分にしか出せないと言うこと」(小野芋子 852年没)
「いやー、音楽ってほんとに素晴らしいですねー」(木野晴夫 1933~)


次回に続きます~
こちらも見てくだせえ。ギタリスト必見!本格エフェクター登場!!
私はGelmaーTuneの方が好みでした。




        

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テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

石井ゆかり『12星座』その4 2008.3.30

自分は乙女座なので、すんませんが、どうしても乙女座に関して長くなります。
だいぶ昔の事ですが、とある掲示板で、海外に行くと、日本の事が良く見える、枠の外に出て客観的に見る目が大切だ、みたいな事を書いたら、猛反発を受けて、とんでもないトラブルに発展した事があって、ほとほと参ったんですが、(1日に何度もスクロールしなきゃいけない量の文で反論してくるから、読むだけで大変。議論なんて面倒だからやりたくね~とオモてても巻き込まれる事があるねえ。) そんな自分の意見を思い出すと、以下の文など、なるほど!って気もします。

 乙女座は、個人が外に出て「他者」を発見するしくみを扱う星座です。

次は恋のお話~~

 乙女座は目を閉じない星座、といえると思います。恋をしても、決して目をつぶりません。対象の欠点も弱さもすべてひっくるめて、その未来まで愛するのが、乙女座の愛です。

当たってます。そうなんです。ほんとに~~逆に自分は欠点をひとつひとつ上げられて「これだけ我慢してたんだ」ってフラれたりする訳ですが、その都度言わないで溜めていて最後に言われるのって、まさにこれではないかと・・・。
それから・・・

 驚かせる、おもしろがらせる、ということと通じるのですが、乙女座は「手応え」を求める星座です。相手に様々に働きかけ、その反応を見ます。この「反応」に、乙女座は深いやりがいや喜びを感じます。独りよがりの「アーティスト」や、自分の世界だけに住む「こだわりの仕事人」などにはなりたくないのです。かならず、自分のやったことによって相手が喜ぶ顔が見たいと感じるのが、乙女座の心なのです。

そうなんですよ~~だから反応ないと凹むんですよ~~って訳で、コメントよろしくです。(笑)
最後に以下の引用で終わりにします。

 人は「タイプ分け」されることを望んでいるのではなく、その思いを理解されることを望んでいるものだ、と、私は考えています。

そういう望みを満足させてくれる本に違いないと思います。
星占いを信じていないあなたにもお薦めです!



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テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

石井ゆかり『12星座』その3 2008.3.28

前回家族を例に出して書いたのですが、今回は周りの友人編です。(と言っても、ちょっとだけ。)

◆山羊座◆
山羊座の友人を何人か知ってますが、皆が皆揃って頭脳明晰で博識で知識が正確なのにはびっくらこいてまして、実におもしろい話し相手であります。
なので、以下の文にも頷きました。ま、頭脳明晰って事は書いてなかったんですが。

 行動的で、社交的で、人と交わるのを好む星座です。よく喋り、知識を得ることに貪欲で、自分の考えを語りたいと思う人が多い星座です。笑うことが好きなユーモリストで、人を楽しませようとするサービス精神に充ちています。

山羊座さんの中には、ハッキリしていて事務的で容赦なくて、結構キッツ~~な事言われたりもするんですが、長年友達づきあいが途絶えない人もいたりして、あまり裏がないから付合いやすかったりします。
喧嘩してもわだかまりが残らないっつーのが、自分としちゃあ友達としてベストです。

◆射手座◆
射手座の友人でも、ちょーー頭良い人がおりまして、それは良いのだけど、次々といろんな事に興味を持っては飽きて次の事に移っていく、ってな感じでして、いやはやまさに!と思ってしまいました~~2つ引用です。

 無名の作家も文豪も、彼らはまったく差別しません。それがおもしろいかどうか、だけが問題なのです。そして、おもしろいと思えば、夢中になってその対象に惚れ込みます。

射手座は物心両面に置いて「こだわり」の薄い星座です。なにかにしがみついて手放さない、ということは、彼らには、ありません。
 ですから、この面がネガティブに現われると、面倒になると簡単にほっぽり出してしまう、という、忍耐力のなさにつながってしまうのです。


◆牡羊座◆
前だけを見て、後ろは振り返りません。という牡羊座。
これがまさに、常に前向きな友人!
家族の所で言及しませんでしたが、父も牡羊座でした。
友人何人かと父と、大変性格が似てまして、共通して言えるのが、言う事がすんごいいい加減。(笑) そしてエネルギッシュで明るくて、人を引っぱって行く力があるように思います。みな、友達多いっすよね。
乙女座の私とは合わないようでいて、もう20年以上ず~~っと友達関係で、お互いの事をすんごい良くわかっている友人もいます。

次回へ続きます。



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テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

石井ゆかり『12星座』その2 2008.3.26

「自分の知っている人を思い浮かべれば、12星座全て誰かしらいると思うのですが、その性質は見事に当たっていて驚きです。」ってな事を前回書いたのですが、身内で言えば、フットワークがよく、外へ出て行くことが大好きな双子座。は、うちの母そのまんま!!だし、甲羅の内部に入ることを許されたものはすべて「蟹自身」と、家族や大切な友達を徹底的に守る蟹座は、兄の家族に対する接し方を見ていると実に当てはまっているんです。
そして、この海を自由に渡っていける「魚」は、人間が陸の上に引いた国境線や、社会的な地位の上下、財産などとはまったく無関係の存在遠い世界を扱うという魚座、これがまさに妹でして、高校の頃に留学したり、今なんてまさに仕事で世界中飛びまわってます。もうひとつ。

 悲しみにも、苦しみにも、おかしいぼど無防備に自分を投げ出してもだえ苦しみます。
 そして、しばらくすると、彼らは無償で立ち上がります。


いやはや、めちゃくちゃ落ち込んでも見事に立ち直った姿を見てきた姉としては、にゃるほど!ですね。
しかし同じ魚座でもいろいろいるようでして、これにはビックリです~~

 魚座の人は時に無軌道で、曖昧で、ウソつきであることもあります。
 簡単に人を裏切る人も、なかにはいます。


実際去年こういう魚座がいたもので。(^^;) いまだになんで?って思うんですけどね。
まあ、私の知ってる範囲では、この人1人だけなんで。
続きます。



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テーマ : エッセイ/随筆
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石井ゆかり『12星座』その1 2008.3.25

星占い、お好きですか? 信じていますか?
12分類というのが丁度良い気もしますし、私は半信半疑ながらも結構好きです。
文章がおもしろいと言う事もあり、ジョナサン・ケイナー筋トレ週報だけは毎週チェックしちゃいます。
その「筋トレ」の石井ゆかりさんの本、『12星座』。
な、なんと、占い師である石井ゆかりさんが以下のように書いてるんです。

 私自身、星占いを信じているかと聞かれれば、信じていません、とお答えします。

以前「星読み」という本を読んだ時、確か、星占いは信じるものではなく、使うものだ、と書いてあった記憶があります。



そして、運勢はともかく、自分の知っている人を思い浮かべれば、12星座全て誰かしらいると思うのですが、その性質は見事に当たっていて驚きです。
さらには、星占いを見る時は、おそらく自分の星座だけ、或いは、それプラス彼氏とかダンナとか好きな人とか、2つか3つぐらい見ている方が多いと思うのですが、牡羊座から始って、魚座まで、繋がりがあるんです。以下引用です。

 12星座は、バラバラに独立した分類、ではありません。星座と星座は鎖輪のようにつながっていて、12星座全体でひとつの流れを持つ物語になっています。

その繋がりを「フェアリーテイル」で描かれています。
その「フェアリーテイル」「××座のしくみ」「神話」「スケッチ」そして「メッセージ」という構成で、12星座全てに書かれています。
その星座の哲学者や作家などの言葉も引用されていて、大変おもしろかったです。ドストエフスキーの『悪霊』も出てきます!
例えば蟹座のジョージ・オーウェルの言葉。

「差別を論じたものの殆ど全てが駄目なのは、その筆者が自分だけはそんなものとは無縁だと心の中で決めてかかるからである。」

同感!そういう人の文章の中に、はっきりと無意識に差別しているのが伺われ、いかに無自覚かがわかったりしますよね。以下は獅子座の数学者パウル・ディラックの言葉です。

「……神の意思だ、罪だ罰だとか、あの世だとか、またそれによってわれわれの行いを正さねばならぬとか、そういったことに関する一切の話は、厳しい率直な現実を単にごまかすのに役立つだけだ。」

いやはや、まったくこれまた同感でありまして。次回へと続きます。



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テーマ : エッセイ/随筆
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田辺聖子『源氏紙風船』その4 2008.3.24

訳の引用を読んで、う~~ん、田辺聖子訳は苦手!と思ってしまったのですが、いくつか引用します。

『もういちど、やり直したい、すべてを水に流して、一から手習いをはじめよう、あなたも私も、ともにはじめからやり直すのだ、あの恋のはじめの日をおぼえていられるか?……はじめて会った日のように私たちは……』

『あなた……。あなたには新しい運命が待っていますわ。運命に、待たれておいでになるかたですわ。……わたくしではお役にたてないのです』

『あの昔の恋の日々を、まぼろしにしないでくれ』

『さようならは、おっしゃらないで下さいまし』

『離したくない、あなたを手ばなさない』
『私はおろかだった。あなたと別れるときに、どんなにあなたを愛しているかがわかった。もう、永久にあの楽しい日は去ったのか』
『いいえ。あの日は去ったのではございません。―以下略―』


(^^;)。
瀬戸内寂聴訳を先に読んだのせいもあるかもしれませんが、この妙にドラマチックな会話が、ちと苦手な感じがしました。

それから、私が古文が苦手だったせいもあるかもしれませんが、説明のない古文がいっぱい出てきて、う~~わからん・・・状態な箇所が多くて……

それが二度目の逢瀬のときも「心憂く」「いみじき御けしき」ながらも「なつかしう」「らうたげ」な態度をとらせるのであろう。

作者自身、「ことさらにむつくりいでたらむやうなり」というほど、秋の一夜のあわれは、恋人たちの離別にふさわしい。

 このときの、「聞こえかはしたまふことども」を、現代小説として「まねびやらむかた」はないものであろうか?

う~~~、なにげにルー語を連想してしまった・・・

 

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テーマ : エッセイ/随筆
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田辺聖子『源氏紙風船』その3 2008.3.22

◆埋める作業◆


次は「埋める作業」についてですが、私はエ~~いいの~?と思ってしまったですよ。
作者があえて描かないことで効果を高めようしたと考えられる箇所を、訳者が勝手に埋めて良いものなのかと。
原作を元にした別の小説なら良いとは思うのですが。
自分としては、原作者の意図にそったものを読みたいと思うのです。以下引用です。

時代によってどんどん変ってゆくのを見るのも面白いだろうし、紫式部はそれを歓迎するかもしれない。

エーッ?紫式部にしても誰にしても、歓迎しないと思うんですけど。はたまた・・・

「源氏物語」には男性が涙を流す個所がたいそう多く、現代感覚からいうと、あまりに柔媚で、その通りに訳すのがためらわれるような気がする。

いや、躊躇せずにその通りに訳せよ!と。これは時代ものだと読者もわかって読んでるんですから!その頃ってこうだったんだ、というのが判るのも時代小説のおもしろい所なんですから。
原作者が読者の想像にゆだねた部分まで、訳者が勝手な自分の想像でつけ加えるのは、いかがなものかと思うんです。
まだ続きます。(^^;) 字数制限にひっかからなければ次回で終わりです。

 

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テーマ : エッセイ/随筆
ジャンル : 本・雑誌

田辺聖子『源氏紙風船』その2 2008.3.20

◆紫の上◆

源氏物語 巻七 其の二 で、紫の上は最も可愛そうなヒロインではないかって事を書いたのですが、今回は、そんな紫の上に関してです。まずは引用。

全く、源氏という男は、こと紫の上に関して、ほとんど何もわかっていないのである。

いやはや、まった~~くその通りでして!はたまた・・・

 それでも明石の上の出自は低かったから、まだ紫の上のプライドは保たれていた。朝顔の宮への源氏の恋愛は、紫の上にとって恨みというより、絶望である。

そうなんです、そうなんですっっ!!
紫の上の幼い頃からの魅力をいろいろとあげ、そして次のように書かれています。

 そういうお茶目な、向日的な、現代風な女人を、深刻に悩ませ、「出家したい」と思わせるにいたるのであるから、「源氏物語」というのは、おどろおどろしくも怖い物語なのだ。

にゃるほど。しかし・・・

 紫の上は、源氏の愛を疑わなくなって安心し、それが出家へのスプリングボードになる。〈この世の中はこんなもの、とわかったようなとしになった〉というのは、今まで築いてきた愛の生活を、有終の美で、自から完結したいと願うことであろう。紫の上は、〈愛されている〉と確信したから出家を志したのである。愛されている、と思うと別れられる恋人たちのように。
 愛されているかどうか、確信のもてないとき、人は別れないものである。


すんません、どーしても私には、この理論がわかりません。恋愛もしてきて、愛のなんたるかも知っているつもりでいますが・・・フツーに、愛されてないから別れる、(いや、それだけではないのは勿論ですが) そして、愛されているから別れられない、と思うんですが。

って訳で、次回へ続きます。

 

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田辺聖子『源氏紙風船』その1 2008.3.18



またまたサリィ斉藤さんの御紹介で読んだ本です。
「源氏物語」を読んでいるのは、ほとんど女性なのでしょうか?男性の感想は?っつー訳で、田辺聖子さんが何人かの男性に読ませてみた、という事でして、おそらく昭和初年生まれであろうというリーマンのおっさんの感想がおもろいです!
「オナゴのよむもんでっしゃろなあ。」とか、「せんでもええことして、あとで後悔する。わかってることして、あとでくしゃくしゃ考えて苦しむ。読んでて、こっちまでくしゃくしゃする。」とか、或いは
「源氏いうおっさんは、色ごと師や、思てたら、あんがい田中角栄みたいな政治家やったんですな」
「わりあい黒幕みたいな策士家でもあるんですなあ」

と感心されてたり。

しかし、女性に「源氏酔い」や「源氏狂い」が多いと書かれているのですが、小説としてはおもしろかったものの、源氏に関しては少しもステキなんぞとは思わなかった訳でして、女性ならたいていの人は、「須磨」ぐらいまでは知っているものである。などと書かれているものの、やっと今頃になって初読だった私は、プレイボーイな男の話って意外全然知らなかった訳でして(^^;)、おそらく自分が世の女性の感覚からだいぶズレているのだと思いますが、しかし、決してカッコ良く描かれていない源氏が何故?とも思います。
以下の文など、実に同感です。

 源氏は若いころ、政敵のために不如意な生活に苦しめられたことがあったが、それは源氏を粋人にする契機とはならなかったようである。源氏はついに生涯、右往左往し、怒り、悲しみ、女々しく泣き昏れ、とり乱し、後悔にさいなまれる。源氏は野暮な男なのである。
 洗練からほど遠い男なのである。


こういう所が母性本能をくすぐるのでしょうか。さらに・・・

 源氏を恋の狩人、と私は書いたが、しかしそれは粋人ということではない。源氏は生涯、悟ることはなく、恋の諸訳を知ることなく、無明の煩悩地獄をさまよう。昏きうちに生を終えてしまう。

全くその通りでして。しかし、これはどうなんでしょうか。

 粋人は小説の主人公にはなり得ない。

え~ッ?だったら『好色一代男』の世之助はどーなんですかあ?
実はこちらの方が私は好きです。江戸時代のカラッとしたエッチさが最高です。
次回へつづきます。

 

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テーマ : エッセイ/随筆
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トーキングヘッズ叢書『特集・ネオ・ゴシック・ヴィジョン 』その5◆ジョージ・A・ロメロ◆ 2008.3.16



こちらから続いてます。

◆ジョージ・A・ロメロ◆



この辺でも言及してますが、ロメロにはハマりました!
ゾンビ三部作は勿論、マーティンやクレイジーズ、フロム・ザ・ダークサイドも観てます!
おそらく『死霊のえじき』まではほとんど、もしかしたら全部観てるかも。

「ドラキュラの灰―ジョージ・A・ロメロとゴシック映画」と題されたこの文、ドラキュラ映画との関連として、ロメロが『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を制作するにあたり、1964年の映画『地球最後の男』という変格吸血鬼映画を参考にしていると思われる節が多分にある、と書かれています。観てみたい~~!検索してみました。ヴィンセント・プライスだ!

ゾンビ3作目の『死霊のえじき』は、バブって名前のゾンビがキュートで、その頃うちに来た猫の名前に「バブ」ってつけたぐらいなんですが、内容はほとんど覚えてにゃいです。(^^;)
以下引用。

『ナイト~』『ゾンビ』と並んで三部作の 尾を飾る『死霊のえじき』は、地下倉庫に立てこもった科学者たちと横暴な軍人との軋轢を描いてそれなりに緊張感ある作品だったとはいえ、ここにおいてロメロはゾンビに知恵を与えるという決定的な手違いを犯しています。科学者の訓練によって知恵をもったゾンビと、愚かしい諍いを続ける人間たちとを対比させようというロメロの意図は解らないではありません。しかし実験室に鎖で繋がれたゾンビの、なんとフランケンシュタインの怪物に似ていることか。さらに近作『ランド・オブ・ザ・デッド』ではゾンビたちの知恵はさらに進み、たどたどしい手つきながらもガソリンを入れたり銃を撃ったりすることが出来るようになりました。なにより感情めいたものがゾンビに宿り、仲間が虐殺されるのを見て嘆きの声をあげすらします。こうした感傷的な表現は『ゾンビ』には一切見られないもので、ロメロの退行を危惧せずにはおれません。

なにげに『猿の惑星』を思い出しちゃいました。

ゴシック特集という事で、拷問道具の「鉄の処女」やエドガー・アラン・ポーについても、いろいろ書かれてましたが、まさにゴシック趣味なバンド、アイアンメイデンにちょこっとでも言及があったら嬉しかったのになあ、と思いました。
ゴスロリの所であらゆるバンド名が出てきたのに~

ジョージ・A・ロメロ



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テーマ : 雑誌
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群ようこ『かもめ食堂』 2008.3.14

オロロキマシタ。
映画がとっっても良かった『かもめ食堂』。原作はもっと良いかも!
群ようこさんの暖かみのある、かわいいユーモアが好きです。
1人1人のキャラがとっっても良いし、フィンランドに対する愛も感じられる気がしました。
映画のために書き下ろされた作品ということですが、もしかして配役は決っていたのでしょうか?そのくらい、これ以上ないってくらいピッタシだったです。
片桐はいりが特に良かった気がする~~
そして、映画ではわからなかった疑問が解明されます。それも説明くさかったりわざとらしい感じではなく。
いやはや、羨ましいことこの上ない訳があったのですが、それをこういう素朴な暖かい食堂を開く、それもフィンランドで、って所が良いじゃないっすか!

『エアギター選手権』『嫁背負い競争』『サウナ我慢大会』『携帯電話投げ競争』なんてのを真面目にやっているフィンランドを、人生が楽しそうでいいなあ、と惹かれて来てしまったマサコさん。
でもお気楽だからじゃなくて、いろいろと辛い中で耐えていたものが、こういう遊びになって爆発するんだ、と気付く所が良いです。
この中に「大食い競争」「早食い競争」みたいなアホなのがないのは良いですよね。(当たり前だけど) 私この2つは昔から大嫌いでテレビでやってても見ません。いいかげんやめたらどお?って随分前から思ってるんですが。・・・と話がそれました。
そんなマサコさんのセリフで終わります。

「私も自分で料理を作る暇がなくて、コンビニでおにぎりを買ってきたりもしたけど、あれはただおにぎり形になっているだけで、御飯や具の味だけで、根本的な味が何もないのね。私が子供のときは、友だちの家のおにぎりを食べさせてもらうと、その家の味がしたのよ。同じ御飯と海苔だけでも、全然、違ってた。そして同じようなおにぎりでも、おいしいのとおいしくないのがあった。ああいう人の手で直接にぎるものは、その人が出るのよね。サチエさんのは、とってもおいしい」

映画の感想はこちらです。
群ようこさんの『きもの365日』の感想UPしてます。こちらから~

フィンランド関連ネタ
トーベ=ヤンソン『ムーミン谷の彗星』その1
トーベ=ヤンソン『ムーミン谷の彗星』その2
『過去のない男』
『10ミニッツオールダーRED』

 

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

トーキングヘッズ叢書『特集・ネオ・ゴシック・ヴィジョン 』その4◆ラヴクラフト◆ 2008.3.13

◆ラヴクラフト◆

  

暗黒の世界にハマッた10代の頃に全部読みました。文庫本で全巻持ってます。
しかし、相当昔なので、かなり忘れているし、決して読み易くはなかったので、あまり記憶に残っていない部分も多分にありそうでして・・・この本で熱く語られているのを読んで、再読したくなっちゃいました。こーゆーのが増えて困ります。(^^;)
(……) が多くて読み難いんですが、へ~~おもしろい!と思った箇所を引用です。ちと長いっす。

ラヴクラフト自身は決して「オカルティスト」ではなく、常に唯物論者を自認していた。『怪奇小説の随筆について』というエッセイには、そんな彼独特のスタンスが忌憚無く表明されている。

 わたしが小説を書く理由は、(……) 驚異、美、冒険心、(……) イメージといった、曖昧模糊としてとらえどころのない断片的な印象を、さらに明確、詳細、安定感のあるものへと視覚化して、満足感をおぼえることにあります。(……) 最も強くまた最も根深い願望の一つは、(……) 視野や分析の範囲を超えた無限の宇宙空間 (……) 、時間、(……) 自然法則のやりきれない限界について、そのなにか奇妙な中断というか侵害を、一時的に幻影化することなのです (……) 。こうした小説がしばしば恐怖の要素を強調するのは、恐怖がわたしたちの最も根深く、そして最も強烈な感情で、自然に挑む幻影の創造に最も寄与するからにほかなりません。




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トーキングヘッズ叢書『特集・ネオ・ゴシック・ヴィジョン 』その3◆ケン・ラッセル◆ 2008.3.12

◆ケン・ラッセル◆

  

ネオ・ゴシック・ヴィジョンと言う事で、そのまま『ゴシック』という映画を撮っているケン・ラッセル。劇場公開時に観に行ったですよ。
しかしこの評価の低さはなんなんだー!
映画『ゴシック』は、フランケンシュタインやポリドリの「吸血鬼」の誕生秘話でもありますし、私には大変おもしろかったと記憶してます。
とりあえず引用です。

 いやはや、二十一世紀ももはや何年か過ぎ去ったこの時代で、何が悲しいかというと。今や "ゴスロリ" も市民権を得た、このご時世。このベタな『ゴシック』GOTHIC (1986) という題名をもつ映画についても、ほとんど語られず、この作家である二十世紀映画の巨人についても全く評価がないのが悲しい。しかも二十一世紀に全く新作の噂さえ聞かないのも尚、悲しい。

そう言えばそうだ、と思いましたが、まあ、1927年生まれですから、じいさんですもんね。
私は忘れちゃいませんよ~~『アルタード・ステーツ』のレビューも書いてますから!ココでも言及してますし!

まだ続きます。(^^;)



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トーキングヘッズ叢書『特集・ネオ・ゴシック・ヴィジョン 』その2 「オトランドの城」「絵金」 2008.3.10

ゴシック・ロマンスの誕生に関しては、実に興味深かったです。
やはりこの当たりは読んでおかねば。
1764年の『オトランドの城』(ホーレス・ウォルボール著) が最初なのですね。これは読んでみたいです。
これは、私はシュヴァンクマイエルの映画で観て、大変印象的でした。
シュヴァンクマイエルに関してはこちらから飛べるようにしてあります。



 
ゴシック幻想

そして、私は絵金という画家を、これで始めて知りました。絵師金蔵、略して絵金。1812年生れ。
ぬわんと、血みどろの屏風絵なんです。すんごいインパクト強かったです。
アフィリ検索してたら、澁澤龍彦が既に紹介していたのを知って、流石!でした。
澁澤龍彦全集(9)

「ごめん駅」なんてあるのね~!
絵金
絵金蔵公式サイト

ここに紹介されていた月岡芳年の血みどろ絵は、丸尾末広に影響を与えたのではないか、と思いました。

  

まだ続いちゃいます。



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トーキングヘッズ叢書『特集・ネオ・ゴシック・ヴィジョン 』その1 2008.3.9

映像作家の素太さんこと吉本直紀さんの新作『吸血』の記事が出ていると聞いて購入したんですが、ゴシック、吸血鬼ネタ、ケン・ラッセル、ラヴクラフト、ジョージ・A・ロメロと、かなりツボ!
ピエール・モリニエ画集とか、『吸血鬼カーミラ』が紹介されてたり、タルコフスキーの『ストーカー』のレビューもあったり!(感想こちら)

 

ゴスロリとかゆーのはパスでしたが、読みどころ満載でした!!
こちらに本の内容が詳しく出ています。
『吸血』は4ページにわたって紹介されてます。冒頭を引用します。

 舞踏家室伏鴻が吸血鬼になる。そんな話を聞いた。新進気鋭のインディペンデント映画監督吉本直紀が、室伏に目をつけたという。流石だと思った。室伏は吸血鬼にぴったりだ。

その室伏鴻は、土方巽の弟子だそうです。
YOU TUBEで予告編が見られますが↓ピカソのような風貌だと思いました。

『吸血』予告篇4分バージョン
素太さんHP Stavros Film
+++ 吸血 +++ OFFICIAL WEB SITE

次回へ続きます。



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源氏物語 巻十 其の二 2008.3.8

エッ?!これ書きかけじゃないの~~? ・・・とあれれ、と終わってしまったのでありました。
寂聴さんの解説で、そうか!と思ったのですが、この終わり方で良いのかも。以下引用です。

 浮舟の苦悩に対して、二人の男はどれほど悩んだというのだろうか。匂宮の悩みは、ただ単純に、気に入った女を独占したいという慾状のあせりであり、薫の場合はいつでも愛よりも世間体を気にしていて、女の裏切りに対しても、自分の面子が傷つけられたという怒りが先に立っている。
 二人とも、浮舟の四十九日までは、嘆き悲しんでみるが、それ以後は呆れるほどの早さで、他の女との情事に右往左往している。
 このあたりの男の下らなさを、なぜ紫式部はめんめんと書かねばならなかったか。所詮、男の心はその程度のもので、情熱も誠実もたかが知れていると言いたかったのではないだろうか。


紫式部の男に対する怒りのような、恨みのような、呆れのような、失望のような、そんなものを感じます。
ほんっっとにこれ、現代に通じると思います。
ああ、どいつもこいつも、男とは所詮こんなものか!という感じ。
源氏も決してカッコ良く描かれている訳でなく、潔く出家していく女性陣と、こうも違うのか、と。
今でも女性は潔く、男は呆れるほど自分勝手で煮え切らないなあ、なんて思うんですよね。勿論例外もあると思うんですが、大雑把に言えば、です。
(それを言うなら女だってなあ・・・と反論があるかもしれましぇんが。)
男と女の違いを実に適確に捉えている気がします。この性質は千年前から変わってなかったんかい!と驚きです。
男と女に関しては、美輪明宏『人生ノート』その5も是非ご覧くださいませ。

それと、あまりにも世間を、周りの目を気にする人たち。
人と違うものは排除される今の日本人の性質は、ここから来ているのかなあ、なんてことも思いました。

それにしても、ことごとく振られて気の毒な薫、今度こそはと思えた浮舟までも、横恋慕した匂宮の方に惹かれちゃうんですから、なんだか今でいうダサイ男!って感じがしてしまったり。親切な良い人なんだけどねえ・・・



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テーマ : 古典文学
ジャンル : 小説・文学

源氏物語 巻十 其の一 2008.3.7

宇治十帖も、浮舟の登場から俄然おもしろくなります。
最終巻は、ぐいぐいと読んでしまいました。全巻の中でも、いちばんおもしろかったです!!
彼女は、源氏物語の中で最も波乱に満ちたヒロインでしょう。
ストーリーのおもしろさと共に、彼女の心理描写がまた!もう紫式部筆が冴えに冴え渡っていますね。

浮舟を宇治に連れていく薫は、今までにない積極性を見せていて驚きました。匂宮との正反対ぶりがおもしろい薫。積極的で行動派の匂宮に対して、どーも鈍臭い感じがしてしまうんです。
この2人の特徴は、考える先から行動する派と、頭で考えて行動出来ない派という現代よくある2種類の人間と共通していて、おもしろい、と思います。私はどちらかというと薫。(笑)
この2人の間で、まさにこの詩の通りに揺れる浮舟です。

  橘の小島の色はかはらじを
       この浮舟はゆくへ知られぬ

「橘の小島の木々の緑は
永久に変わらないものを
波に漂う浮舟のような
はかないわたしの身の末は
どこへ流れてゆくのやら


共通して言えるのは、モテる女は不幸になる・・・?
人から愛される、思われるというのは、それだけ素敵な女性なのだから良いはずなのですが、一様に不幸になっている気がしてしまいます。その極地が浮舟ではないかと。
次回最終回へ続きます。



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源氏物語 巻八~巻九 其の四 2008.3.5

って訳で、予告通り、なんて美しいんでしょう!と思った箇所を引用します。

 ようやく明けそめた空が白んできましたので、匂宮と妻戸をおし開けて、中の君をお誘いになり御一緒に端近に出て御覧になりますと、朝霧の立ちこめた景色に山里らしい心にしみる風情がひとしお加わって、いつものように、柴を積んだ舟が宇治川を往き来するのが、霧の中にかすかに見えて、舟の跡の白波も、はかなく目に映ります。

薫の詠んだ歌が素敵です。

  桜こそおもひ知らすれさきにほふ
       花ももみぢも常ならぬ世を

「美しく咲いては
たちまち散っていく
命の短い桜こそ
花も紅葉も同じはかない命の
無常の世だと教えてくれる」


次の衛門の督の詩も良いです。

  いづこより秋はゆきけむ山里の
       紅葉のかげは過ぎ憂きものを

「どこから秋は
去って行ったのか
この山里の紅葉のもとは
こんなにも去りがたくて
辛い思いでいるものを」


いよいよ浮舟の登場となりますが、そこからが俄然おもしろくなります。
次回、最終巻です。



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源氏物語 巻八~巻九 其の三 2008.3.3

話が前後しますが、薫と言うのは、生れつき良い香りを身につけていまして、これに対抗した匂宮は、お香の配合などに凝って、努力して良い香りを身につけます。
この2人を見てると、長男気質、次男気質という気がして、おもしろいです。(でも匂宮の方が一歳年長みたい・・・)

宇治十帖に関しては、果して別の人の手になったのではあるまいか、なんて説もあるらしいのですが、それはちとわかりませんが、1つ疑問に思ったのが、皆「××の君」と素敵な呼称がついているのに、何故かこの姉妹は、ずっと、長女を表わす大君、次女を表わす中の君なんです。そして、今までにないつまらなさ、と来ては、多少の疑い心も出てきてしまいます。
しかし、母は、この宇治十帖がいちばんおもしろいと言ってまして、寂聴さんも、以下のように書いています。

 私は少女の頃、与謝野晶子訳の源氏物語を読んだ時、宇治十帖を本篇の光源氏の話より分り易く面白いと思った。
 それはたまたま、その頃、ジイドの「狭き門」を読んでいたので、まるで「狭き門」のアリサとジェロームの話のように大君と薫の悲恋が感じられたからである。
 アリサもジェロームの一途な愛を拒み通し、妹とジェロームを結婚させようとする。
 アリサは本心では死ぬほどジェロームを愛していたのだが、神への愛のため、ジェロームを受け入れようとしない。


にゃるほど、確かに!『狭き門』を読んだ時には、アリサあほか!と思った記憶があります。(^^;)
さらに、こう書かれているのですが、

 源氏物語全帖を通して、最大の長所は、人物の行き届いた心理描写であろう。
 どんな主人公でも、端役でも、貴人でも下人でも、残りなく繊細緻密な心理と性格が描き分けられている。
 ジェロームより薫の方がはるかに哲学的だし懐疑的である。アリサの妹思いの心情より、大君の妹への思いの方が、ずっと現実的にこまやかで、家長的風格を具えている。


心理描写は言えてると思います。
なにしろ、これだけの登場人物が、読む方に苦労せずに把握出来るというのは、実に凄いことだと思います。驚きでした。
でも薫、哲学的かなあ・・・?
ため息の出るような美しい描写が所々に出てくる所も、この小説の魅力だと思います。
次回、そんな箇所を引用します。



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源氏物語 巻八~巻九 其の二 2008.3.1

◆宇治でうじうじ宇治十帖◆其の二


引用つづきます。

「やはり思っていた通りだった。こうなってはどうして匂宮と添いとげることが出来ようか。どうせ起こるに違いないかと、かねがね思い思いしながら、これまで一緒に暮してきたのだけれど。浮気っぽい御性分とは前々から伺っていたので、あてにはならぬお方と思っていたものの、おそばにいると、是と言って辛い目にも遭わされず、いつもおやさしく心をこめた深い夫婦の契りばかりをお示し下さっていたのに。これからあちらにお心が移り、急に態度がお変わりになるとしたら、どうして平静に落ち着いてなどいられるだろう。下々の夫婦仲のように、それだけですっかり縁が切れてしまうなどということはないにしても、どんなにこれからは苦労が多いことかしら。やはりわたしはもともとほんとうに不運に生れついているようだから、最後は山里住まいに舞い戻っていく運命なのだろう」

もういーかげんにしろ( ゚Д゚)ゴルァ と思ってしまいました。
こういう人は、どんな状況にいても、自分から不幸のネタを探し出して自分から不幸になるタイプではないでしょうか。
そして、この人の運命は、明石の君とリンクしました。実におもしろい展開です。
以上は中の君の話ですが、その姉の大君は、あくまでも自分は独身を貫くという信念を持ち、薫の恋をつっぱね、中の君を薦めますが、今迄の女性達のことを思うと、そんなわがままが許されるんだろかって気にもなります。源氏の頃よりは多少時代も変わっているのでしょうか。
薫にはすご~~くお世話になっている訳だし、レイプには勿論反対な私も、もうやっちまえよ!と思ってしまふ程にうだうだぶりなんです。(;^_^A(汗)
そして、大君が亡くなると、中の君と匂宮とをくっつけるのではなかったと後悔しきりの薫の、なんと煮えきらない事!
とっっても堅物の良い人と思われている薫ですが、しかし、匂宮を手引きしたのも、結局は自分の為なんです。この2人がくっつけば、自分も大君と・・・ってな思惑があったのですから。
次回へ続きます。



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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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