『失われた時を求めて4 第二篇 花咲く乙女たちのかげに?』その5 2008.9.30
アンドレと付き合った方が良いんでねーか?なんて傍で見ていて (←いや、傍で見ていた訳ぢゃないけどさ) 思うのだけど、スワンの恋と同じく、周りが願う通りに行かないのが、おもしろい所でもありますね。
アンドレに思われているのに気付かない鈍感さというよりは、きっと、どこかで気付いていて、おもしろがっている所があるように感じてしまうんです。それがすごく可哀相で、残酷だと思いました。
最後に、巻末の吉田加南子さんのエッセイ「未知のガリア―夢想のほとりで」より引用して終わります。
『失われた時を求めて』を読むことは、現実の世界の厚みのなかに入ってゆくことと、ほとんど等しいように思われる。そして読者は、その厚みにおいて、あるいはその厚みを媒介として、隠された現実に出会う。出会いへと誘 (いざな) われる。
失われた時を求めて
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