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ドストエフスキー『未成年』その3 2009.3.29

ちょい役脇役で出てくるワーシンって人が、かなり鋭い事を言っていて、おもしろいです。
神の話に、にゃるほど!ちと長くなりますが、アルカージイとの会話を引用します。

「あの人は――今あなたが言われたように、ひじょうに傲慢な人間です、ところがひじょうに傲慢な人間は、えてして神を信じるものなのです、わけてもいくぶん人々を侮蔑している者には、特にその傾向があります。強い人間にかぎって、どうやら、そのまえに跪拝すべき誰かを、あるいはなにかを見つけたいとする――一種の自然の要求があるようです。強い人間はときとすると自分の力を堪えるのがひどく苦しいことがあるものですよ」
「なるほど、それは大いにそうかもしれません!」とわたしはまた叫ぶように言った。「ただぼくが知りたいとねがうのは……」
「その理由は明白です。彼らは人間のまえに頭を下げたくないから、神を選ぶのですよ――むろん、自分の気持ちがそんなふうにうごいていることは、自分では知らんのですがね。神のまえに跪拝することはそれほど恥じゃありませんからねえ。彼らの中からきわめて熱心な信者がでるものです――もっと正確に言うと、信じたいと熱望する者というべきでしょう。ところがこの熱望を、彼らは信仰そのものととるのです。だからこうした連中には、最後に失望する者が特に多いというわけです。


もうひとつ、その2で書けば良かったと思ったヴェルシーロフが言ったセリフを一部。

愚か者は常に自分の言ったことに満足し、しかも常に必要以上にしゃべる。選ばれた者は貯えを愛するものだ

次回へつづきます。

ドストエフスキー

 

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ドストエフスキー『未成年』その2 2009.3.26

前回「少し地下室人的である主人公アルカージイ」と書いたのですが、女の悪口を言う以下の箇所なんて、もろ地下室人思い出しました。

ところが女ときたら、つまり貴婦人ですが――ぼくは貴婦人のことを言っているのです――いきなりまともにこちらへ突っかかってきます、こっちの姿など眼中にないのです、こっちが必ずよけて、道をゆずらなければならぬものと、頭から決めてかかっているのです。

◆ヴェルシーロフ◆
主役アルカージイの実の父親ってのが、このヴェルシーロフだそうで、戸籍上の父親とは別の人なんです。
このへんが実に実にややこしいのですが…この関係、なにげに思い浮かぶのが、フョードル・カラマーゾフとスメルジャコフじゃありませんか?
ヴェルシーロフって人が実に鋭い人でして、このキャラを基に道化の要素を加えて見事なキャラ誕生!って感じじゃないでしょうか。
全体的に薄いキャラな『未成年』から、いろいろ味つけされ、『カラマーゾフの兄弟』の見事なキャラ達が誕生したのではないか、と読んでいて思いました。
そのヴェルシーロフの次のセリフなんぞ、なかなかではありませんか。

あなた方の考えというものは、たといそれがつまらないものでも、あなた方の内部にあるあいだは――常に深いが、言葉に出ると――いくぶん滑稽な、真味のうすいものとなる。

次回へつづきます。

 

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ドストエフスキー『未成年』その1 2009.3.22


ロシア文学『未成年』 ドストエフスキー


実は再読なんですが、ぜんっっぜん内容覚えてなかったんです。
おそらく、つまんなかったのかなーって感じだったんですが、いつも送っていただいているドストエーフスキイの会の読書会通信に「『未成年』は『カラマーゾフ』を論じるうえでかなり重要と思います。」と書かれていたのが気になり、こりゃ再読してみなければ、と思いまして。
な訳で、こりゃまた辛い読書になるんだろか、と覚悟してたんですが、意外にもかなり楽しめちゃいました!
なんで覚えてなかったんだろ、と。

ま、しかし、これ人物表でもないと、ほんっっとに複雑すぎて訳わからんのです。
私が読んだのは、昭和五十二年に出ている古本 (工藤精一郎 訳) でして、今出てるのは、そういうのが付いているのか、わからんのですが。(印刷ミスで楽しめちゃいました♪ 文字が横向きになってたり、下巻103ページが2つあって105ページがなかったり~~)
訳わからんまま読み進んじゃったんですが、話はよくわからんながらも、セリフの中にある思想的なものだとか、少し地下室人的である主人公アルカージイの卑屈な感じ等に楽しめました。
おもしろいのは『地下室の手記』は名無しの主人公であるのに対し、こちらは名前が強調されているんです。

そして、カラ兄弟 (感想いっぱいありますがこちらから) のキャラ構成等の元になってる?ってな部分でも、にゃるほろ~~と楽しめちゃいました。
ただ、『未成年』は1人1人のキャラが多少弱い気はします。
だから人物も誰が誰やら状態になってしまうってのもあると思います。
キャラ以外でも、カラ兄弟の元になっているような、例えば『大審問官』を思わせる部分もあったり、あらゆる面で、やはり重要な小説だと思いました。

そして、実にカフカ的 (カフカはドストエフスキーから多大な影響を受けています) と思ったら、ヘッセ的だったり。
カフカ小説等の感想はこちらから。
ヘッセ好きなのに、これしか書いてなかったですね。(汗) 『ガラス玉演戯』

また次回から、引用しながら感想書いていこうと思います。

 

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谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』その4 2009.3.20

ラストまで読んで、しみじみ、えがったなあ、と思える読書でした。
3人と1匹の人間模様が、ほんと見事!
猫ってほんと不思議な生きものです。
ちと軽いネタバレになりますが・・・


元の奥さんの所で暮すことになった猫の、次の箇所なんて良いじゃああーりませんかっっ!

「ええ、もうええがな、分かつてるがな。さ、此處へ来て寝なさい寝なさい。」
と座布団の上へ抱いて来てやつて、大急ぎであかりを消して、やつと彼女は自分の寝床へ這入つたのであつたが、それから一分とたたないうちに、忽ちすうツと枕の近くにあの日向臭い匂がして来て、掛け布団をもくもく持ち上げながら、天鵞絨のやうな柔かい毛の物體が這入つて来た。と、ぐいぐい頭からもぐり込んで、脚の方へ降りて行つて、裾のあたりを暫くの間うろうろしてから、又上の方へ上つて来て、寝間着のふところへ首を入れたなり動かないやうになつてしまつたが、やがてさも氣持の好ささうな、非常に大きな音を立てて咽喉をゴロゴロ鳴らし始めた。
 さう云へば以前、庄造の中でこんな工合にゴロゴロ云ふのを、いつも隣で聞かされながら云ひ知れぬ嫉妬を覺えたものだが、今夜は特別にそのゴロゴロが大きな聲に聞えるのは、よつぽど上機嫌なのであらうか、それとも自分の寝床の中だと、かう云ふ風にひびくのであらうか。彼女はリリーの冷めたく濡れた鼻のあたまと、へんにぷよぷよした蹠 (あしのうら) の肉とを胸の上に感じると、全く初めての出来事なので、奇妙のやうな、嬉しいやうな心地がして、眞つ暗な中で手さぐりしながら頸のあたりを撫でてやつた。


日向臭い匂いとか、よくわかるにゃー。なんともいえにゃい匂いが好きでした。
今は動物の毛アレルギーだから、日向臭い匂いがするほどには近づけにゃいです (´;ω;`)



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谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』その3 2009.3.17

私がいつも猫たちに感心させられるのは、必ずいちばん良い空間を見つけて、めちゃ気持ち良さそうにたたずんでいることです。
その才能たるや、見事だと思います。
だから、自分の快適さを人間に侵されると激しく抵抗しますよね。
常に快適さを自分で見つける才能が、彼らにはもれなく備わっていると思います。
以下の文には、共感しつつひじょーにおもしろく読めました。

寒い時分には、掛け布団の襟をくぐって、枕の方からもぐり込んで来るのであつたが、寝勝手のよい隙間を見付け出す迄は、懐の中へ這入ってみたり、股ぐらの方へ行つてみたり、背中の方へ廻つてみたりして、やうやう或る場所に落ち着いても、工合が悪いと又直ぐ姿勢や位置を變へた。結局彼女は、庄造の腕へ頭を乗せ、胸のあたりへ顔を着けて、向ひ合って寝るのが一番都合がよいらしかつたが、もし庄造が少しでも身動きをすると、勝手が違つて来ると見えて、そのつど體をもぐもぐさせたり、又別の隙間を捜したりした。だから庄造は、彼女に這入つて来られると、一方の腕を枕に貸してやつたまま、なるべく體を動かさないやうに行儀よく寝てゐなければならなかつた。

次回も似たような文の引用です~



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谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』その2 2009.3.14

猫ちゃんと暮した事のある方なら、きっと誰もが、そうそう!!と共感しきりだと思うんです。
以下引用です。(昔の本で読んでるので、PCで出なかったり、なかなか出なくて面倒な漢字もありますが、現代の漢字に置き換えて引用します。)

庄造は又、此の猫は戸でも襖でも障子でも、引き戸でさへあれば人間と同じに開ける、こんな賢いのは珍しいと云ふ。だが畜生の浅ましさには、開けるばかりで締めることを知らないから、寒い時分には通つたあとを一々締めて廻らなければならない。それから困るのは、生物、煮物、焼物の類をうつかりその邊へ置くことが出来ない、ぼんやりしてゐると直ぐ食べられてしまふので、お膳立てをするほんの僅かな間でも、水屋か蠅帳へ一應入れて置かなければならない。

さらに食ひかけの魚の頭だの尻尾だのがたくさん散らばってゐるのであるなんてのもありましたが、昔一緒に暮した猫ちゃんも、煮干しの頭を残すのはなんという贅沢な!といつも思ってました。
北海道の親戚から、でっかい鮭が送られて来た時なんて、ほんっっと大変でしたよ~~(笑)

次回へつづきます。



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谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』その1 2009.3.12

猫と庄造と二人のおんな

うちにあったのを見つけ、いつか読もうと思っていたら、河合隼雄さんの『猫だましい』で紹介されているのを読み、こりゃすぐにでも…と思ったちょうどその時に本が行方不明でして・・・しばらくしてからあったものの、伸び伸びになっていまして、やっとやっとこの前読了しました。

ちなみにうちにあったのは、こんな古い本でありまして、タイトルも「をんな」だし、旧かなづかいです。

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IMG_5395 posted by (C)SEAL OF CAIN


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Image202 posted by (C)SEAL OF CAIN


すごくないっすか? この本、多分昔父が古本屋で買ったらしっす。お宝だったり?

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Image201 posted by (C)SEAL OF CAIN


谷崎は実はまだ『細雪』と2冊目です。(汗)
『細雪』もめちゃおもしろく読了しましたが、こちらもすんごい良かったです!!
細雪(上巻)改版
細雪(中巻)改版
細雪(下巻)改版

いやあ、私好きですねー。なんつーか…女性の怖さがちゃんと描かれているとゆー感じ。
あんまし美化されてたり、川端みたいな (ちとロリ?) のは、好みぢゃないんで。…と言えるほどは読んでないんですが (汗) コレだけ。
別れた元妻が現在の妻に出した手紙から始まるなんて、もう怖すぎでおもしろすぎじゃああーりませんかっっ!
そんな中に光るユーモアのセンスが好きです。

次回からまた引用なんぞしていく予定です。



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バルベー・ドールヴィイ『悪魔のような女たち』その4 2009.3.11

なんどか、死体から心臓を取り出すシーンが出てきた時には、即思い浮かんだのはサドでした。
と思っていたら「訳者解説」で、やはり影響されてると書かれていました。
バルベー・ドールヴィイがどんな人だったのか、大変おもしろい文だったので、ちと長めに引用します。

 青年期のバルベーは、サドの影響などもあって無神論に傾きながら、パリのきわめて閉鎖的な貴族の社交界に出入りし、派手な衣裳で周囲を仰天させ、「ダンディ」として名を馳せます。バルベーの奇妙奇天烈ないでたちは、彼の老年にいたるまで、十九世紀フランス文壇の名物でした。たとえば、エドモント・ド・ゴングールは、この「現実の感覚が絶対的に欠如していた小説家」について、バルベーの死の翌日には、こんな言葉を有名な『日記』に記しています。


 その名声は、わけても愚かしい空威張りの衣裳、金糸で縁飾りをしたネクタイの悪趣味、黒縞入りの灰色がかっ真珠色のズボン、袖の上部をふくらませたフロックコート、剣術用の手袋など、要するに、一年中街なかを練り歩く身体の上のカーニヴァルのおかげなのであった。


ちなみにバルベー、ボードレールに大きな影響をあたえたそうです。その辺も少し引用です。

ちなみに、スキャンダルを起こした『悪の華』を最初に文学的に正しく評価・援護した批評家がバルベー・ドールヴィイであり、ボードレールのほうも、バルベーのゴシック小説『老いたる情婦』を絶讃しています。

サドで無神論に傾きましたが、その後、メトスル男爵夫人のサロンに出入りするうちに、カトリック信仰に回帰したとか。
最後に、こらちでもふれている『深紅のカーテン』の映画化について、同じく「訳者解説」より引用して終わりにします。

この作品の映画化はのちにアレクサンドル・アストリュック監督によって実現され、アルベルトを演じた芳紀十九歳のアヌーク・エーメに大女優の仲間入りをさせます。

アヌーク・エーメの出世作なんですね。見たいですっっ!



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バルベー・ドールヴィイ『悪魔のような女たち』その3 2009.3.7

『無神論者の饗宴にて』も、なかなか色っぽくて良かったよーな。
そこから引用です。

だれかがいったように――たしか英国人だと思うが――、世界は狂った悪魔の創造物なのだ。その悪魔が……悪魔のような愉しみのために、狂気の絶頂でロザルバを作りだし、淫欲を恥じらいに漬けて、また、恥じらいを淫欲に漬けて何度も何度も煮こみ、女が死すべき男どもにあたえうる悦楽の地獄のスープに天国の調味料で味つけしたにちがいない。

いやあ、これ見事でしょ!
次は『ある女の復讐』より、これまた色っぽいのを引用です。

いかにも遊び女らしい体――手と唇を誘う、縁の丸く清らかな愛の盃――は雄弁に「奪って!」といっているのに、その上に乗った顔は、高慢な表情で男の欲望をさえぎり、燃えるような淫欲を畏れのなかに凍りつかせてしまう……。

多分、次回で最終回です。



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バルベー・ドールヴィイ『悪魔のような女たち』その2 2009.3.3

◆ホイスト勝負の札の裏側◆

『ホイスト勝負の札の裏側』は、出だしの「去年の夏の夜、私はマスクラニー男爵夫人の邸にいた。夫人は、むかしながらの才気を愛するパリの女性のひとりで、から、もううんざりで読み進まなかったのですが、(まさに『失われた時を求めて』でうんざりした社交界話なんで。即思い浮かんだのがゲルマント公爵夫人。) よくわからんまま頭に入らんままに読み進んだら、後半なにげにおもしろいが、なんだかわかんなくて、再度読み返したけど、やっぱり進みが遅く辛かった・・・ってな小説でした。
そんな中、とても洒落た表現も出てきたりしまして、いくつか引用します。

「小説を語る」とは、会話者それぞれが自分の人生について語るようなものである。

プルーストの「自分自身を読む」にも、ちょっと通じるかも。
お次です。

『カラスの足跡』(『時』が私たちの思いあがりを罰するために顔に刻みこむ爪跡です)

なにげに洒落てますでしょ。
次のスタスヴィル夫人については、これゲルマント公爵夫人のモデルじゃないか? と思いました。

伯爵夫人のほうは、非常に外交的で、辛辣な才気の持ち主でした。こうしたつねに外向きの、輝かしく、攻撃的な種類の才気にとって、自分を抑え、隠しとおすことは至難のわざです。自分を隠すことは、自分を裏切ることでさえあるでしょう。ただし、彼女は、蛇のみごとな鱗と三叉に裂けた舌をもつと同時に、蛇のように慎重でもありました。したがって、彼女のいつもながらの冗談の残酷なひらめきと効果はなにも変わることがなかったのです。

つづきます。



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バルベー・ドールヴィイ『悪魔のような女たち』その1 2009.3.1

こらちに書きましたが、『失われた時を求めて』で言及されていて、読んでみたいと思い、図書館で借りて読みました。

実に妖しく美しく色っぽくて洒落たフランス文学で、絶対自分好み!・・・のはずなんですが、何故か読み難くて進みがものすごく遅かったです。
果たして自分の頭とか精神の状態が悪いのか、それともホントに読み難いのか、訳のせいなのか、ちと判断出来ないのですが。

深紅のカーテン
ドン・ジュアンの最も美しい恋
罪のなかの幸福
ホイスト勝負の札の裏側
無神論者の饗宴にて
ある女の復讐

の六篇です。
『罪のなかの幸福』『ある女の復讐』あたりは、結構おもしろく読めた気がします。『ドン・ジュアンの最も美しい恋』は、聞いたことのある話でした。映画かなあ。
う~~ん、『失われた…』の後遺症もあるのかも。社交界話とか出てくると、もううんざりだ、と思ってしまう訳でして。

『罪のなかの幸福』から、2つほど引用します。

幸福な人間は、おごそかにふるまうものだ。水を縁まで注いだ盃を捧げもつように、注意深く、自分の心を捧げもっているのだよ。ほんのわずかな動きで、水がこぼれたり、盃が割れたりしないようにね……。

表現がとっても洒落てるんです。もうひとつ。

暇がなければ愛は生まれないが、今度は暇が愛を殺してしまうことも多い……。

確かに。
次回につづきます。



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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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