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泉鏡花『義血侠血』

前から興味はあったものの、何から読んで良いのやら状態で手つかずだった泉鏡花。
私、曲はつくっているけど、歌詞は過去に3コぐらいのみ書いてて、しかも英語でやってたので、英語の出来るドラマーに英訳してもらって曲にしてたんです。
そして最近、いろいろあって、自力で歌詞を書こうと思いました。
メロディーに日本語で歌詞をのせるというのは、初めての試みです。
阿部定の曲をつくっている所だったので、レトロなエロ用語を使いたいな〜と澁澤龍彦を再読。そして、美しい日本語、カッコ良い日本語を知りたい、歌詞に反映させたいな〜と思って、やはり泉鏡花が良いんでないか、と。
まず最初に読むには何が良いのだろうと、Twitter・FBでつぶやいてみたところ、高野聖、草迷宮あたりをお薦めいただき、図書館でこの2冊を借りてきました。

 

 

私の借りてきた『高野聖』は、角川文庫の古〜〜いやつで、短編がいろいろ入ってたので読みやすいかな〜と、こちらから読み始め、その最初に入っている『義血侠血』を読み終えました。
前置き長過ぎてスミマセン^^;

◆ここから本題◆
わからない漢字も言葉も多く、結構とっつきにくかったんですが、終盤に入ると、もうぐいぐいと読まされてしまいました。なんか凄い力で。
後から考えると、何故いきなり水原友が村越欣弥にそこまで惚れこんじゃったかが全くもって不明ではあるのだけど…。
そんなこたあどーでも良い感じで読み進んでしまいます。
読み終えた時は、あまりの切なさにショックで呆然となってしまいました。
日本語の美しさも、やはり思った通り。例えばこんなの。↓↓↓

白糸の胸中は沸くがごとく、焚ゆるがごとく、万感の心を衝くに任せて、無念已む方なき松の下蔭に立ち尽くして、夜の更くるをも知らざりき。

是非自分のものにして、歌詞に反映させたいと思いました。
消えていく日本の文化も知ることが出来るのも良いですよね。
例えば「水芸人」って何だか分からなかったんですが、いろいろググッて出てきて出てきたこちらが参考になるかもです。
(ちなみに「水芸人」でググると、水のトラブルなら水芸人、ってのが出てきちゃいます・笑)

wikiってみると 、いっぱい映画化もされてるんですね。
溝口健二のサイレント、入江たか子主演の作品、すんごい観てみたいです。
ちなみに村越欣弥役は岡田時彦。岡田茉莉子のお父さんですね。




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感想(1件)


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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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