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カフカ短篇集 / バベルの図書館『禿鷹』 2005.6.30

カフカの短篇を2冊読みました。
岩波文庫、池内紀編訳のカフカ短篇集と、細長の、洋書のような、かっちょいい、国書刊行会で出している「バベルの図書館」とゆー本の『禿鷹』です。こちらも池内紀訳。
ボルヘスが編纂していて、序文も書いています。フランコ・マリーア・リッチの装丁装画が素敵です。

禿鷹 (バベルの図書館 4)

カフカ短篇集 (岩波文庫)カフカ短篇集 (岩波文庫)
(1987/01/16)
カフカ

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バベルの図書館に入っているのは
『禿鷹』『断食芸人』『最初の悩み』『雑種』『町の紋章』『プロメテウス』『よくある混乱』『ジャッカルとアラビア人』『十一人の息子』『ある学会報告』『万里の長城』

岩波文庫の短篇集に入っているのは
『掟の門』『判決』『田舎医者』『雑種』『流刑地にて』『父の気がかり』『狩人グラフス』『火夫』『夢』『バケツの騎士』『夜に』『中年のひとり者ブルームフェルト』『こま』『橋』『町の紋章』『禿鷹』『人魚の沈黙』『プロメテウス』『喩えについて』『万里の長城』

です。
『判決』とか『田舎医者』とか、読みたいと思ってた作品がビッシリで嬉しかったです。
そして、カフカの短篇が、こんなにおもろいとはっ !
いやー、カフカ未読だけど興味を持っていたり、『変身』あたりしか読んでいない読者には、まずはこの短篇を強くお薦めします。
あまり難しく考えずに、気軽に読んでみてイイと思いますよん。

短いものでは、2ページほどのものもあります。『禿鷹』とか『橋』とか、見事なショートショートです。
果たしてカフカの言いたい事は何だったんだろう、と疑問に残るものも多数ですが、それにしてもキョーレツなインパクト、しっかりとした印象を残していきますね。
それに、なんつー奇抜な発想 ! !
『雑種』とか好きですねー。『中年のひとり者ブルームフェルト』も『雑種』と似たパターン。良くこーゆー生き物を考え出すもんだ、と感心したり不思議に思ったり。
『雑種』の出だしはこうです。

 半分は猫、半分は羊という変なやつだ。父からゆずられた。変な具合になりだしたのはゆずり受けてからのことであって、以前は猫というよりもむしろ羊だった。今はちょうど半分半分といったところだ。

「猫」の部分と「羊」の部分を持つ事によって、精神的にどーもキツイ所があるらしいこの動物。様々な解釈があるそうですが、私は、カフカの内面の分裂による苦しみを表わしているのではないか、と読んで思いました。
キリスト教の羊とユダヤ教の獅子を一身に受けついで苦しまなくてはならない西方ユダヤ人の運命を戯画化したものだという解釈もあるらしいです。その辺は良くわかりましぇん。

これらは、実に奇妙で奇抜で斬新な、<大人の読む童話>と言う感じもします。果たしてカフカを越える豊かな発想はあり得るだろうか、とまで思ってしまいます。
また、シュールレアリスム的要素もあったり、いきなりな終わり方には、一時期のフランス映画の臭いもちょっとします。

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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