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ドストエフスキー『虐げられた人びと』その1 2005.7.11

『白痴』再読をきっかけに、今年はちとドストエフスキーを読み進んでみよっかなと。
これはおもしろく、ぐいぐい読めちゃいました。
それぞれのキャラが実に活きてます。
中でも、大変奇異な印象を受けるのは、ネリー。
彼女のおじいさんと犬がまた、とんでもなく変です。

人柄に一番好感が持てたのは、ニコライ・セルゲーイッチ老人です。
ロシア的な、感激屋の愛すべきキャラ。
なんだかバルザックの『ゴリオ爺さん』を思い起こしちゃいました。



娘のナターシャは、軽薄で薄っぺらな男アリョーシャに、そういう人だと分かっていながら惚れて、両親も何もかも捨てて、この男についていくのですが、「なんでこんな男に?」と何度も思わずにはいられませんでした。
このヒロイン、どーも好きになれないのですが、理由はいろいろあります。
語り手であるワーニャことイワン・ペトローヴィチに愛されているのをいい事に、散々奔走させるじゃないですか。ネリーの事を思えば家にいるべきだ、なんて口では言っておきながら、また散々自分の所へ呼びつける所が嫌です。
そして、どうしようもないバカ男アリョーシャへの愛の為に、大事な両親を捨て、しかも確かな結びつきもなく、すぐに人に影響されてフラフラし、いずれ自分を捨てるとわかっているような、そんな不幸な恋愛の為に、善良で愛情深い両親を捨てていくのは、強いエゴじゃないかなーと思ってしまいます。
まあ、情熱的なんでしょうけど、それにしてもこんな男じゃなければ・・・よりによってって感じっす。
どんなに辛かろうと、断ち切るべき恋愛だったんじゃないでしょうか。どうしたって希望の持てない、破滅は目に見えているとゆーのに。ってか、やはり、こんなの好きになるなんて、どーかしてる ! ! 自分が不幸になるだけならいいですけど、両親がかわいそうすぎます。
そして、「何故こんな男に?」という疑問に、成る程と思わせるワーニャのセリフ。

「たぶん、ナターシャが彼を愛したのは----なんと言ったらいいか……一種の憐れみからのようですね。」

そして、後半、ナターシャ自身の口から語られる次のセリフ。

「私、結論を出したのよ。私はふつう女が男を愛するように、対等の人間としてアリョーシャを愛してはいなかった、って。私はあのひとを……母親に近い愛し方をしていたのよ。でも二人が対等に愛し合う恋愛なんて、この世の中にはあり得ないような気もする。」

私は、キリスト教的な「憐れみ」というものが、どうも好きになれないでいるので、ナターシャが好きになれない理由は、ここにもあるのかもしれません。

長くなったので、次回につづきます。

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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