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チボー家の人々『一九一四年夏』その3 2005.10.4

*もう常にネタバレしちゃうんで*

ココで書いたように、ジェンニーと母親は対立しますが、一方、ジェンニーの事を打ち明けたジャックに対して、アントワーヌも驚きを隠せません。
でもアントワーヌは『ラ・ソレリーナ』を読んでいるのに・・・と私なんかは思うのですが、でもこの時アントワーヌが言った事が、実に正しかったんだな、と、後にわかるのです。以下、そのセリフの一部を引用。

「君は、ほかの人間を幸福にするには根本的に不適任だ……根本的に ! だから、たといこうした場合でなくても、君はけっしてジェンニーさんを幸福にさせてやれなかったろう。」

それにしても、ジャックに罵られた自分を <<脈百二十くらいかな……>> って・・・それ職業病ですぜ。

独りでジュネーヴへと発つジャックが感じるのは、開放感であり、そして、命を捨てて反戦ビラをまこうと決心するジャックはこう思うのです。

彼女はどうしているだろう? ジャックは、こうして、幾たびとなく、はっとしたつかのまの感動から、また、たまらないほどのなつかしさ、したわしさの気持ちから、いつも彼女のことを思っていた。そして、寝つかれぬ夜ごと夜ごと、いつも彼女を、狂おしいばかりにだきしめていた……彼女には自分が必要であると思い、自分に捨てられた彼女が、これからはずいぶんたよりないだろうと思うと、彼はたまらない気持ちになるのだった。だが、彼は、たいしてそのことを考えなかった。彼女のために生き長らえようといった誘惑など、ついぞ心におこらなかった。

ここを読んで、アントワーヌはなんと正しかった事か、と思いました。
そして、ジャックから冷血漢と言われたアントワーヌですが、私がココで、むしろジャックの方が残酷だと思う、と書いたのも、わかっていただけるかと思います。

では<その4>へと続きます~。

チボー家の人々

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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