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チボー家の人々『エピローグ』その3 2005.10.8

ココで書いたように、ラストの13巻の大方は、アントワーヌの日記とジェンニーとの日記で綴られています。
その多くは、ジャン・ポールへのメッセージで、アントワーヌの思いが良くわかります。
それにしても、ジャン・ポールの誕生により、ぎりぎりの所でチボー家の血が絶えずに済んだのですよね。

アフォリズムのいっぱいつまった、アントワーヌの日記より、引用していきます。
父親から受け継いでいるもの、そして、それを自覚している所が、彼の素晴らしい所だと思います。この自覚があるのとないのとでは、えらい違いっすよね。

自分の事業に、徳行賞に、クルーイの広場に、自分の名をかぶらせたいという、いつもおやじの頭をはなれなかった気持ち。まさに彼自身それを実行したように、少年園の建物の正面に自分の名を刻ませたいといった気持ち。自分の洗礼名を、孫子のすべてにつけさせたいといった気持ち、等々……自分のモノグラムを、庭の鉄門に、皿の上に、さらには自分の安楽椅子の張り皮の上にまでつけさせた習癖 ! そこには、所有者としての本能 (ないし、おれが最初考えたように虚栄心のあらわれ) 以上のものがあるのだ。すなわち、消滅とのたたかい、自分の足跡を残したいといった悲壮な欲望。とりもなおさず、このおれにも譲られている欲望。おれにしても、自分を後世につたえる何かの仕事、何かの発見に、自分の名をつけたいという隠れた希望を持っているのだ……
 <<親の根性、孫子まで ! >>


前日に会った代議士の話です。こりゃ♪あるある探検隊、あるある探検隊♪

 彼は、動きまわることをもって活動的だと思いこんでいる。そして、その活動たるや、仕事にとってぜんぜんなんの役にも立たないものなのだ。大きな声を立てさえしたら、議論の筋がとおると思っている。断固たるちょうしを見せさえしたら、それで威厳なり能力なりを見せられるものと思っている。話をしながら、ほんの色どりにすぎないことを、さも全面的な思想ででもあるかのように取りちがえている。政治的には、血も涙もないことをもって、さも聡明なリアリズムででもあるかのように思っている。健康を大胆さのように思いこみ、食欲の満足をもって人生の哲学ででもあるように思っている。そのほか等々……

ちと耳が痛いですが・・・

人生に失敗する人たちとは、もっとも多くの場合、出発にあたって、自分自身の性格について思いあやまり、自分のものでない道に迷いこんだ人たち、または、正しい方向へ向かって出発しながら、自分の力の限界にふみとどまることを知らなかった人たち、あるいはまた、そうした勇気を持たなかったところの人たちなのだ。

マンの『トニオ・クレーゲル』の「道に迷っている俗人」を思い出したりしました。



まだつづきます。(^^;)

チボー家の人々

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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