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チボー家の人々『エピローグ』その4 2005.10.15

ちと間があいてしまいました。ココからつづきます。
後に、全部こちらから飛べるようにしますね。

アントワーヌの日記よりジャン・ポールへのメッセージですが、私達も肝に銘じておかねば、と思える言葉です。

 価値ある人にならなければいけない。自分自身の中に、人にたいして重きをなすような個性をのばさなければいけない。いわゆる通説なるものに耳をかしてはいけない。ところで、人は誰しも、個性といったようなうるさい重荷は、すててしまいたいと思うだろう ! かんたんに信じることができたらと思うだろう。というわけは、けっきょくそうするほうが便利であり、そうするほうが楽だからだ ! おまえははたして、そうした誘惑に抵抗することができるだろうか?……それはもちろん、たやすいことではないにちがいない。思考が複雑になればなるほど、人は、とかくなんとかして混乱を避けたいと思い、自分を安心させてくれるような、自分を導いてくれるような即成的観念を受け入れやすい。そして、心におこるいろいろな疑問、自分ひとりでは解決できないいろいろな疑問に納得性のある答えをあたえてくれるようなもの、そのどれもこれも助けの神のように思うにちがいない。とりわけ、それを支持するものが多いといったような場合、それがいかにも信用できそうに見えるといったような場合。ところが、それこそ最大の危険なのだ ! 抵抗せよ ! あらゆる合い言葉を拒絶せよ ! うっかり仲間になったりしてはいけないのだ ! 一党一派に偏したやからが、その <<お仲間たち>> に保証するところの懶惰な精神的安住などはしりぞけ、むしろ不安定による悩みをこそ選ばなければならないのだ ! 自分ひとりで、暗黒の中を模索するのだ。それは、楽しいことではないだろう。だが、それによってもたらされる害は少ない。害の最もたるものは、まわりの人々の空念仏にただおとなしく追従してゆくということにある。

「迷った時には困難な方の道へ行け」と言った、岡本太郎や、ヘッセの『若き人々へ』の次の言葉を思い出しました。

 君たちのめいめいが耳をかす必要があるのはただひとつ、自分の唯一の独自の鳥だけである。その鳥に耳をかせ ! 君たち自身の中から来る声に耳をかせ ! その声が沈黙していたら、何かがゆがんでいる、何か調子が狂っている、君たちが道を誤っているのだということを知れ。だが君たちの鳥が歌い、語るようならば----その時は、それに従え、その声のあらゆる誘いに従え、どんなに冷たい孤独の中へでも、どんなに暗い運命の中へでも !

次回で終わりです。

チボー家の人々

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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