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三島由紀夫『わが友ヒットラー』 2005.11.8

昨日書いた『サド侯爵夫人』に入っています。
『サド侯爵夫人』だけ読んではいけません。『わが友ヒットラー』も読んでこそ、この戯曲を読んだと言えると思います。
決してついでに収められた作品ではなく、見事に対をなしているのです。
『サド侯爵夫人』は女性しか出てきませんが、この『わが友ヒットラー』は、男性しか出てきません。なんと言う見事なコントラストを描いているのでしょう !
自作解題より引用。

 戯曲『サド侯爵夫人』を書いたときから、私にはこれと対をなす作品を書きたいという気持が芽生えた。『サド』は女ばかりの登場人物で、フランス・ロココの一杯道具で、十八世紀の怪物サドが中心、『わが友ヒットラー』は、男ばかりの登場人物で、ドイツ・ロココの一杯道具で、二十世紀の怪物ヒットラーが中心というわけだ。フランス革命とナチス革命が背後にある点でも、二作は似ている。似ていて十分コントラストがきいていなければならない。

そしてこれは、ヒットラーの物語と言うよりは、1934年のレーム事件の話なのです。ヒットラーよりも、レームを描いているという感じもします。
次のセリフが印象に残りました。

レーム よかったよ、アドルフ、美しい力強い演説だった。お前はやっぱり芸術家だ。
ヒットラー 芸術家ではあるが軍人ではないと言いたいんだろう。
レーム その通り。神が役割を書かれたのだ、アドルフは芸術家、エルンストは軍人、とね。


・・・しかし、ヒットラーは芸術家になりたかったけどなれなかった人だったのではないでしょうか。その挫折があんな結果を生み出すとは…。
ですが、その演説が、芸術家気質のものであると言う見方には、にゃ~るほど ! と思いました。
そこからあの大量虐殺に繋がっていくような…。

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(2003/06)
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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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