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加賀乙彦『宣告』その10 2005.12.20

◆後半メモその2◆

またまた他家雄と唐沢のドストエフスキー的会話です。「暗黒」について印象的だったので。

「あらゆる存在物は、人間もこの世も国家も牢獄も神父も看守もおれたちも、すべて暗黒から無理をして出てきて、いま、このわずかな現在という時間に、かろうじて光のなかに存在しているにすぎない。いいかね、あらゆる存在物は暗黒によってのみ、支えられ、存在させてもらっているんだ。暗黒こそが存在物の根拠だ。ゆうべ、おれは、人は生れる前に、どこか真っ暗な世界にいたと言ったが、おれたちが生きてるってことはその真っ暗な世界に支えられてると言ってもいいくらいだ。そうであるならば、死とは存在の根拠である暗黒に帰ることに過ぎない。暗黒において誕生という事件がおきた以上、同じ暗黒において復活がおこらぬ理由はない。これがおれの復活の形而上学だ」
「すると……」唐沢は、しばらく絶句し、考えこんだすえ、静かな調子で言った。「暗黒と神とは対立概念となるね。しかし、神がもし全能なら暗黒をも支配するんだろう。つまりだな。神があって、はじめて暗黒もありうるということにならないかい」
「ああ、きみ、そうなんだ」と他家雄は嬉しげに言った。


もうちょい後には、ドストエフスキーの『白痴』での、あの「銃殺されるまでの五分間」の話とか、イッポリトの事なんかが出てきます。
こちらから『白痴』や『死の家の記録』の感想を是非。『宣告』とはひじょーに関連性のある本です。

 



後は印象に残った文の羅列で終ります。引用ばかりで読むの疲れますよね。(^^;) 読んでいただき、ありがとうございます。

  

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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