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加賀乙彦『宣告』その11 2005.12.21

◆後半メモその3◆

他家雄と玉置恵津子の面会シーンです。ここは、ほんと、いいですね。
恵津子が精神病院に勤めるのを、親に反対されてると言う話をしてます。他家雄のセリフ。

「ぼくは、精神病院には楽しい思い出しかないな。あそこでショーム神父の洗礼を受けたんだから。患者さんというのは、いい人ばかりだった。結局、自分が狂人だと隠しきれない人が、狂人になるんだと思うね」

もう、まさにその通りじゃないかと思うのです。世の中、どちらが狂ってるのか、と思いますね。

次は、他家雄が恵津子に書いた手紙から。

 人間はね、自由で喜びにあふれ、近付く人の心をくつろげる光をはなっていて、しかも自分では何も気がつかない、そうありたいとぼくは思います。ほんと、きみがそうなんですよ。そんなに赤くなり、ベエみたいに照れて、尻尾をあげて、アカンベエをしなくてもいいよ。ほんとなんだもの。

「ベエ」というのは、恵津子が描いた3匹の猫のうちの一匹に他家雄がつけた名前です。

他家雄という人物は、やはり永山則夫を連想させられます。
永山則夫の犯罪は、10代の時だったので、今でも何か納得がいかないですね。
無知の涙増補新版

また引用です。

独房にあって彼は孤独だったろうか。いな、彼はむしろ孤独になりえないことに、常に人々から交際を求められることに、ひそかに苦しんできた。人々の善意がエゴイズムに見端のよい衣装をまとったものであることを、それが証拠に、善意に生きていると自称する人間ほど自分の善意が理解されぬと立腹し、ついには憎むことを彼は知った。

次回、最終回です。ふう。

  

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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