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小栗虫太郎『黒死館殺人事件』その1 2004.10.29

いやはや、『ユリシーズ』を読んだ時にも同じ事を思いましたが、これまたとんでもなくエライ本にかかわってしまいました。
もうなんつーか…1度サラッと読んだだけじゃ済まないんですね。
『ユリシーズ』の時は、ネタモトのシェイクスピア他いろんな本を読んで再読に備えたものの、まだ再読は果たせず。あの本は訳注読んでるみたいなもので、ほんと大変なんですよ~。
んで、この黒死館の方ですが、日本探偵小説全集6 小栗虫太郎集を読み終えて即再読を果たしました。

まず、この本との出会いのきっかけですが、夢野久作の『ドグラ・マグラ』の事を書いた時哲さんに薦めていただきました。感謝!
まあ、いつか読んでみようぐらいには思ってたんですが、名前が「虫太郎」ですから、こりゃただ者じゃないな、と思ったし。乱歩を読んだのもきっかけになり、探偵物もええんじゃないかと。
とは言え、やはりこう頭使う小説って苦手ではあります。(^^;)
とにかく私計算ってものが苦手中の苦手なんで、暗号解読なんつーのは、めんどくさくてしようがない。

そして『黒死館殺人事件』に手をつけはじめた所、初っ端からカトリーヌ・ド・メディチとかルクレツィア・ボルジアとか(表記は多少違います)、あの若かりし頃の、まだ10代だったひよっこの、中世好きオカルト好きな自分の血が騒ぎましたよ。なつかすぃ~。
いやもう、トワイライトゾーンとかムーとか買ってましたから。アレイスター・クロウリーも読んだし。ラブクラフトも文庫本だけど全巻持ってます。あと勿論澁澤。河出文庫買いまくりの読みまくり。
あとは世界魔法大全とかカバラ関係など読みまくりました。

この小説、自働人形とか栄光の手とか自働手記とかフリーメイソンとか、もうとにかく嬉しすぎです。

ところが、めちゃめちゃ科学的医学的数学的な細か~い超人的な分析が出てくるんです。ハンパじゃないっすよ、コレが。いやー、しんどいのなんのって。

すごく苦手なものと、大好きなものが、両方この小説に詰まってまして。(私のような) 読者泣かせな小説ですよ、これは!
アインシュタインが出てきたあたりで、おバカな私には訳わかんなくなります。はたまたユークリッド幾何学なんてのも出てくるし。
超人的な探偵法水が、十二宮(ゾーディアック)にヘブライ文字を当てながら解読→各々の語源をなしている現在のABCに変える、なんて事もやってのけます。こんなの序の口なんですけどね。

そして引用の嵐。外国人3人との唱合戦は見物です。
この辺のおもしろさは、上に書いた『ユリシーズ』やゴダールの映画に通じる物があると思います。
実に文学的でありながら、音楽的でもあります。
倍音の謎とか出てくるし。
ワグナーやベルリオーズの『幻想交響曲』なんて、これまた私の好きなものが出てくるじゃああーりませんか。
そしてベックリーンの絵の話なんか出てくるんだから嬉しすぎです。ベックリーンは暗~い森の絵や『死の島』で有名ですね。この小説では、スピルディングの水精を描いた装飾画の事を法水が言及しています。
あとニーチェですね。私ニーチェ好きなんです。「この人を見よ」の言葉は繰り返し出てきます。

小栗虫太郎は、この小説書いてる時に疲労で倒れたそうですが、そりゃ倒れるでしょう。こんな人間離れしたものを書いてしまっては、平気な訳ありません。寿命も縮めてしまったのではないでしょうか。

まだまだ沢山書く事があるんですが、(ぜんぜん書けてないに等しい) 夜もふけてきた事ですから、今日はこの辺にしておきます。





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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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