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マルキ・ド・サド『悪徳の栄え』(再読) その5 2006.1.18

*今日もR指定で。

爆笑な表現なんぞを2つほど。後のやつは、心臓の悪い方はご注意を。

わしの射精は激烈にして豊潤であり、翌日に前夜の疲れを感じることなどは絶えてない。放射する器官はどうかと言えば、まずは御覧じろ」と言ってミンスキーは、その賜物を白日の下にあらわしましたが、見るとそれは、長さ十八寸周囲十六寸の片口鰯のごとき胴に、帽子のごとく広がった鮮紅色の茸をかぶせた、いかにも巨大なものでありました。「どうだ、よく御覧じろ、歩いていても寝ていても、いつもこんなぐあいになっているのだよ……」
 「まあ、すごい」とあたしはこのお道具を見て叫びました


少年が出て来ると、彼は鞭打ったり、親嘴したり、賜物を噛んだり、ふぐり玉をつぶしたり、栽尾したりして、最後に火のなかへ追いやってしまいました。

こんな洒落た会話もありました。

 「わしを神に見立てるとしても、ヘルクレスはわしの役どころじゃない、どうもそんな気がする」と公爵が言いました、「さしずめわしはプルートンだな。地獄で亡者たちをとりひしぐ役目が与えられれば、わしは満足じゃ」
 「わしなら」とサン・フォンが言いました、「パンドラの匣になりたいね。わしの体内から飛び出したあらゆる災いが、各個に全人類を撃滅するようにな」


サドの小説は、ある種のファンタジー、メルヘンでもあると言ってもいいと思うのです。
ミンスキーの話なんて、もろお伽話ではないですか。
ここまで凄いと有り得ないし、(心臓を引っ張り出して自分の表門に入れちゃう、なんて技も ! ) 強烈にこれでもかってぐらい残酷な中にも、なにげにユーモアがあったりするんですよね。
最後に、澁澤龍彦氏の解説から引用して終わりたいと思います。

この『悪徳の栄え』が、かつて人類史上に存在した最もスキャンダラスな書物であるという事情は変わりはないだろう。モーリス・ブランショが正しく述べているように、「いかなる時代のいかなる文学にも、これほどスキャンダラスな作品はなかったし、いかなる背徳哲学も、これほど深く人間の感情や思想を傷つけるものではない」のである。いわば人間性に対する最大の陵辱が、そこにあると言ってよい。私たちは、だからサドのこの作品を読むことによって、いかなる時代のいかなる作家もあえて探究しなかった一つの絶対境、一つの極北的作品の世界を知る機会をもつことになる。どうしてこれを無視しえようか。人間性のよく堪ええない、過激なものがそこに在るからと言って、いまだ何ぴとも凌駕しえなかった、このモニュメンタルな作品を無視してよい理由にはならないのだ。

  


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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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