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生田耕作『黒い文学館』その6 2006.2.3

◆ルイ・アラゴン◆

ルイ・アラゴンの『イレーヌ』は、最初は『イレーヌの女陰』のタイトルで1928年に、作者名も発行所も明かされずに少部数刊行され、その後25年の歳月を経て、ようやく文学作品としての真価を認められだしたのだそうです。
カミュは、本書をエロティシズムの領域における最も美しい文章として賛えているそうです。
以下引用。

このシュルレアリスムとエロティシズムの型破りな混血児は、超現実的な散文詩と直載な肉体描写とのあいだを交互に行き来して、創造力と自由の讃歌を、それにふさわしい <不埒な> 形式で、高らかに歌い上げている。--中略-- ここにあるのはまさしく躍動する生命体そのものの姿、表現そのものに他ならない。伝統的文章と自動記述、文語と口語、客観的叙述と内的独白、写実と夢想等々を一つに混じて、さらにロートレアモン、ランボー、ブルトン、スタンダール、バンジャマン・コンスタンのパロディにまで及ぶという、この言葉の奔流は他の言葉に、ましてや外国語に置き代えることは至難の技である。
 いずれにせよ、『イレーヌの女陰』がエロティシズム文学の一つの頂点に位置する事実は動かない。


く~~ッ、翻訳されてないんすか。にゃんとも残念極まりないっすね。ジョイスもひじょーに読みにくいものの、どうにか翻訳されてるのですから、何とかならないものでしょうか。

・・・・・・と思ってたら、出てるじゃああーりませんか。生田耕作で検索してたら見つけてしまいました~(嬉!)

イレーヌ (白水Uブックス)
イレーヌ (1983年)

◆レオノール・フィニー◆

去年Bunkamuraで開催された展覧会に行きそびれたのを、ひじょーに後悔しているレオノール・フィニ。
マンディアルグ夫妻は彼女の別荘の常連滞在客だったそうです。
本書p.197に出ている仮面が実に良いです。
ポーリーヌ・レアージュ (ジャン・ポーラン) の『O嬢の物語』に登場する梟の仮面は、レオノール・フィニが実際につくった仮面だそうで、作者が画家の家でそれを見たのだそうです。
そして、その同じ仮面がマンディアルグの短篇『生首』 (『狼の太陽』所収 ) のヒロインにもかぶせられているのだとか。
以下は、マンディアルグの或る雑誌のインタビューでの発言を引用。

レオノール・フィニーは日常生活でも仮面をつけていました。鳥とか猫とか奇妙な鳥類のね。そうすることで彼女は (つまり怪物的に変身することで) 日常生活と袂を分かっていたのです。

その他、エリファス・レヴィ、バタイユ、ジュネ、ボナール、ロップス、金子國義、等等、紹介しきれない言及・エピソードが満載です。是非こちらから。↓


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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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