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サド『美徳の不幸』(再読) 2006.2.7

『悪徳の栄え』(こちらから) を読んだ後では、ちと物足りない感じもしてしまふ、『悪徳の栄え』のジュリエットの妹、ジュスティーヌの不幸話。
遥か昔に、私が最初に読んだサドがコレだったと記憶してます。
訳者の澁澤龍彦が解説でサドの思想に近づくのに最も適した、いわばサド文学入門のような本として、私はこの「原ジュスチイヌ」を若い読者に推奨したいと思う。と書いてあるように、最初に読むサドとして最適ではないか、と、私も思います。

ココでサド小説のおもしろさの1つとして、「SM拷問殺人1つ1つのアイデアが豊富な事」と書きましたが、芸術的とも言えるかもしれない箇所を1つ引用します。

で今度は衣装を脱がせて、大きなテーブルの上に腹這いに寝かせると、その頭の上に蝋燭をともし、救世主イエス・キリストの絵すがたをのせ、かくしてこの不幸な女の尻の上で、聞くだにおそろしい密儀をば執り行なうにいたったのです。

サドの小説は詭弁が多いのですが(^^;)、なかなか言えている事も書いているっつー事は『悪徳の栄え』の所でも書きましたが、そんな箇所を。

つまり他人から奉仕を受けた者は、永久に屈辱的な地位にとどまらなければならないのではないか? そして一たび受けたこの屈辱は、どんな弁償によってもけっして相手を十分に報いることができないのではないか?----一歩進めて、優越者の地位に立つことは、自尊心をくすぐる快楽なのではないか? 恩をほどこす者には、自尊心ならざる何か別のものが必要とされるべきではないか?

ジュスティーヌの最期は印象的だったので、ハッキリクッキリと覚えてましたが、へ~最後こうだったかあ、と、『悪徳の栄え』からは想像し難いジュリエットがおりました。
この『原ジュスチイヌ』(美徳の不幸) と『悪徳の栄え』の間に『新ジュスティーヌ』とゆーのがありまして、これはおそらく未読なのです。これも是非とも読まねば。

『美徳の不幸』は、角川文庫で持ってます。これに短篇『悲惨物語』も入っていて、コレが実におもしろかったです。感想は次回UP予定です。


   

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60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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