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O嬢の物語 (再読) 2006.4.7

10代の終わり頃に、この辺のはいろいろ読んだのですが、ここの所、フランスエロ小説に走っているので、このあたりの有名所がまた気になりだし、再読してみました。
バタイユの『眼球譚』なんかは、いろんな場面をハッキリクッキリと覚えているのですが、O嬢とか、毛皮を着たヴィーナスとか、あまり覚えてなかったりしまして。(^^;)
それと、生田耕作の『黒い文学館』で、あの梟の仮面は、レオノール・フィニが実際につくった仮面だというのを知り、これは是非とも再読したいと思っていたのでした。

そして、再読して思ったのは、こんなに恐ろしい話だったけ、という事です。
女性として、ちと嫌だなあ、と思ったし、嫌悪感と共に、後味悪く読了しましたです。
(バランスをとる為に、『毛皮を着たヴィーナス』を再読しようと思いました。(笑))

そして、エロを期待すると、ガッカリするかもしれましぇん。
まあ、この辺の本格的フランスエロス文学を読む方は、エロいのより芸術性を期待して読むかと思いますが。

あとがきで、訳者の澁澤龍彦が、マンディアルグの文章を紹介しながら、次のように書いています。

 詩人のアンドレ・ド・ピエール・ド・マンディアルグは、この小説を称讃する文章 ( 評論集『見晴らし台』所収 ) のなかで、『O嬢の物語』は「適切に言えばエロチックな書物ではない。むしろミスティックな書物である」と述べているが、わたしもそのとおりだと思う。これほど肉体が軽蔑され、卑しめられている小説は、世にもあるまいと思われるからだ。この小説の主要な筋は、あくまで女主人公の魂の告白であって、肉体のそれではない。なまなましいイメージや人物の行為には事欠かないが、官能の興奮については、ふしぎなほど描写が省かれている。作者の関心が、そこにないからである。

究極と言えるぐらい、O嬢は破壊されていきます。
後に読んだ本で、これはO嬢を共有する2人の男の同性愛の話だという説がありましたが、結構同感だったりします。

人は完全なる自由なんて欲してないと、常々思っています。適度な束縛が必要なのだと。自由にされると、どうしていいかわからなくなるのが人間だと思うんですよ。
束縛される事の心地良さは理解出来るんです。だけど、ここまでは…。
しかし、ここまでしなければならないのでしょう。そして、真に幸せなのは、ルネやステファン卿ではなくO嬢の方なのでしょう。
城館での細かい規則は、サドの『ソドム百二十日』を連想しました。

あの梟の仮面のラストシーンが実に鮮やかで美しく、そして恐ろしいです。

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(1992/06)
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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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