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マゾヒズム小説の極地! 沼正三『家畜人ヤプー』 2004.11.22

SFSM小説『家畜人ヤプー』漸く読了。
私はタイムスリップほど非現実的なものはないと思ってるのだが、<奇書>と言う以外には知らずに読みはじめたこの小説に、このタイムスリップが出てきて意外に思う。タイムスリップなんてもんは、ドラえもんとバックトゥーザフューチャーだけで充分だ、とか思いつつ読み進む。

西暦3970年の話。円盤に乗った白人ポーリーンが舌人形(クニリンガ)なる物で自慰をしている間に196×年の地球に墜落するあたりから話が始まる。
そんな精巧な×ナ×ーマシーンがあったらええな~と思って読んでいると(爆)、それは日本人が整形手術等によって出来た肉人形だと言う事がわかってギョッとするのでR。
ポーリーンの住むイース世界では、白人は神様で黒人が奴隷、黄色人種は家畜で、あらゆる家具や肉便器等等として便利に使われている。黒人もヤプーも神様である白人の排泄物を摂取して喜ぶ、スカトロジーの極地でもある。

・・・と大まかな粗筋はこのくらいにしまして感想を。

結構読むのしんどかったです。(^^;)
最初は衝撃的なんだけど、中盤以降は、イースとヤプー(黄色人種、特に日本人が家畜化され、こう呼ばれる) の使い方等の説明ばかりで、うんざりしてきちゃって・・・
こういう小説はたいていエロティックな物だけど、これは最初の自慰ぐらいで、あとは全くエロな感じはしませんでした。
特にバタイユ的な美学に惹かれる私としては、ただただだるく、早く読んでしまいたいと言う気持ちが正直強かったです。そして、それは、自分がマゾじゃないからじゃないかな、と思うのですよ。
マルキ・ド・サドやマゾッホは結構好きだけど、これはちょっとなあ、と思ったのは、やはりこの小説はモノホンのマゾヒストの為の小説だからだと思うのです。
イース世界と言うのは、究極のSMの世界ではないかと。
モノホンのマゾヒスト達にとっては、実に必要な小説であったのではないかと。

そして、このおぞましい世界は、実は宗教的なユートピアな世界だと思いました。イース世界では皆が幸せなんですよ。何故ならそれぞれが自分の置かれている情況に快感を感じるように洗脳されるから。それは虐待される側だけでなく、虐待する側も、ソーマなる飲み物によって、同じ白人にしか共感出来ない脳になってしまうのです。
ほんとのユートピアとは、脳の中まで完全に束縛された自由のない世界なのかもしれない、と思いました。

ひたすら説明ばかりの小説と言う感があるのですが、例えば<ブリタニカより>とか、最もらしい解説がつく所はちょっと笑えました。
それと、日本の古事記などの話は実はイースのこれが正体だったとか、その辺もフザケていて、なかなかおもしろかったかも。

ところで、解説を読んでいたら、続編があるとゆうぢゃないの! もしかしたら私が読んだのはほんの一部で、続編まで読んでヤプーを読了した事になるのでは?と不安になりつつ図書館にあったブ暑いカバー本を見てみると・・・これは完結編と言うやつで、私が読んだ部分(角川文庫です) は最初の説明にザッと書いてあるだけでした。
さらに、他にも、太田出版から出ているやつは、ポーリーン編、アンナ・テラス編、ドリス&クララ編と分かれているし、いちばん新しいのは、幻冬舎アウトロー文庫(全5巻) だそうです。これは金子國義が表紙なのね。
とにかくいろんなバージョンがあるらしく、いかに沼正三が自分の作ったイース世界に惚れ込み大事に思ってきたかが伺えるのだけど、だる~と思って読んだ自分も、続編その他が気になってしょうがないんですよ。
やっぱリンがクララの家畜となってのその後の方がおもしろそうだしな~。


    

*ちょっと前にコレ↓↓↓読みました~



うわっ、2も出てたんだ~~どーしよ。



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60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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