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カポーティ『冷血』その4 2006.5.5

凶悪殺人に精神鑑定というものは、常についてまわるものですが、これが実にやっかいだと常々思います。
実際ニュース等を見ていて、こんなことするやつが正常な精神なわけはない ! と思いつつ、精神鑑定で異常と出れば無罪になっちゃうじゃん…それはねーよ、と矛盾した気持ちにさせられるんですよね。以下引用。

この四人のそれぞれの場合において、さらに進んだ精神医学上の調査が要求された。というのも、何人かが---弁護士か、親戚の者か、友人かが---以前に行なわれた精神医学的説明に満足せず、「この男のように精神の正常な人間が、どうして有罪となるような狂人じみた行為を犯すことができるか?」という要旨の質問を試みたからである。

ムショ仲間の凶悪殺人犯アンドルーズが、最期の時にヒコックに渡したと言う、詩を書いた紙片、グレーの「田舎の墓地で書かれた挽歌」の第九節を引用して、終わりたいと思います。

  紋章の誇りも、権勢の華麗も、
  美のあたえる、富のあたえるすべても、
  おなじく免れられぬ時刻を待つ----
  栄光の道はただ墓場に通ずるのみ。


 

1家4人惨殺事件はなぜ起きたのか。緻密な取材で犯行のすべてを再現し、絞首台まで事件のすべてを描ききったノンフィクション・ノベルの最高傑作が新訳で蘇る。発刊40年、世界中の作家、ライターに影響を与えた冷酷な犯人の人間像描写を今一度味わうチャンスだ。(松)

カンザスの村で起きた一家四人惨殺事件。五年余を費やして綿密な取材を敢行し、絞首台まで犯人を追った本書は四十年を経た今なお、輝きを放ちつづける。捜査の手法、犯罪者の心理、死刑制度の是非、そして取材者のモラル。人間の魂の暗部を抉りつくし、後進の作家たちに強烈な影響を及ぼした暗黒の教典、待望の新訳成る!


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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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