スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ウェルギリウス『アエネーイス』 2006.5.7

アエネーイス図書館で、このブ厚~~いハードカバー本を借りてきまして、自分の場合、通勤電車&職場が主な読書タイムになるので、ひじょーーにこのでかさは辛いものでして、早く読んでしまいたいと焦るんだけど、どーにも読みにくかったのです。
んな訳で、結構いいかげんに読んでしまった部分も多々あり、あまりいい読書は出来なかったのでありますが…。
話としては、アエネーアスがローマを建国すると言う、実に興味深いもののはずなのですよ。
映画『トロイ』では、パリスがアエネーアスに剣を渡し、未来を託す場面がありました。

ホメロスの描き方は、ギリシャ側の見方だったように記憶しているのですが、戦争での苦しみ、悲しみを、どちら側にも立って表現されている所が、この物語の良さだと思います。
淡々と事実が語られていくのではなく、実に内面に踏み込んだ描き方をしていると感じました。子を失う親の悲しみに打たれます。

ギリシャ神話を読むと、人間と言うのは、神々が勝手に動かしている駒みたいなものだと思うのですが、以下のセリフは、その事を物語っていると思います。

  言っておこう、テュンダレウスの娘、ラコーニア女の憎むべき顔ではない、
  罪深いパリスでもない、神々だ、神々の無情なのだ、
  この富める国を覆し、トロイアをその頂から薙ぎ倒したのは。


ラシーヌの『アンドロマック』を読むと、オレストがまるっきし最初からエルミオーヌに片思いのように読めたのですが…以下のアンドロマケのセリフを読むと、どーも最初は恋人同士、或は夫婦だったんじゃないっすか~?
どーもラシーヌには納得のいかない事が多い気がします。後で別のものを読むと、そういう事なら話は分かる ! って事がちらほらありました。

  「--前略--わたしたちは、祖国で焼き払われてから遠く海を越えて運ばれ、
  アキレスの子の驕りと思い上がった若さに耐えて、
  奴隷の身で子供を生みました。しかし、そののち、彼が
  レーダの血を引くヘルミオネとのラケダエモンでの婚礼を求めたとき、
  召使のわたしは召使のヘレヌスに下げ渡されました。
  ところが、彼に奪われた花嫁への激しい恋情に燃え、
  また、大罪ゆえの狂気に駆り立てられて、オレステスが
  無警戒の彼を待ち伏せし、その父親の祭壇で殺したのです。


アエネーアスの父アンキーセスの言葉、ひじょーに難解なのですが(^^;)、前半部分が美しく思ったので引用。

  「そもそも、天と地、潤いある野原、
  月光の輪、ティータンの星、これらを
  養うのは内なる霊気だ。精神が体内に浸透したとき、
  巨躯全体が動き出す。精神が巨大な外形と融合するからだ。
  じつにここから生き物が生まれる、人間も、獣も、鳥も、
  海が滑らかな水面の下に育む奇怪なものたちも。--後略--」


ラストに、実に実に美しい詩的な表現だと思った1文を。

  ポダリーリウスの両眼に過酷な安らぎと鋼の眠りが
  のしかかる。瞳の光が永遠の夜に閉ざされた。


アエネーイス (西洋古典叢書)アエネーイス (西洋古典叢書)
(2001/04)
ウェルギリウス

商品詳細を見る


ウェルギリウス『アエネーイス』―神話が語るヨーロッパ世界の原点 (書物誕生―あたらしい古典入門)ウェルギリウス『アエネーイス』―神話が語るヨーロッパ世界の原点 (書物誕生―あたらしい古典入門)
(2009/02/18)
小川 正廣

商品詳細を見る


クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ

スポンサーサイト

テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

来訪者数:

現在の閲覧者数:

検索フォーム
プロフィール

吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

メインブログ黄櫻御殿
映画の部屋も( `・∀・´)ノヨロシク

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

アフィリエイト・SEO対策


国内格安航空券サイトe航空券.com


FC2ブログランキング


[PR]アクセスカウンター
[PR]東京 税理士

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。