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エウリーピデース『ヒッポリュトス』その1 2006.5.9

まず、ラシーヌの『フェードル』と全然違う ! という事に驚かされましたが、これについては、また後ほど。

岩波文庫、松平千秋訳で読みましたが、この人の訳がいいのでしょうか?ホメロスも、これも、大変読みやすく、文章が美しく、楽しく読了しました。

●女神アプロディテーの事●

『フェードル』では、そう言えば神の存在というものが、存在感が薄かったように思うのですが、こちらでは、ヒッポリュトスがアルテミスを崇拝信仰し、アプロディテー(アフロディテ)を無視する所から悲劇が始まります。以下引用。(キュプロス→アフロディテの別称)

老僕  それならば、なぜ貴い女神にお詣りなさいませぬ。
ヒッポリュトス   私がどの女神に……。勿体ないことを。滅多な口をきくでないぞ。
老僕  (門の前のアプロディーテーの像を指して) それ、御門の前に立っておられる、キュプロス様でございますよ。
ヒッポリュトス   (了解した態、その像に向ってそのまま軽く頭をさげる) おれは色恋に染まぬ人間だから、あの神様には遠くから御挨拶しておこう。


あと「暗闇で霊験あらたかな神様などは、私は大嫌いなのだ。」とか「神様でも人間でも、好き不好きのあるのはいたし方あるまい。」

なんて事言ってるから、アプロディテーに呪われるという話になってます。
ちなみに、アプロディテーが随分と悪者扱いされていますが、ギリシャ神話の神は、皆身勝手で嫉妬深く、彼女だけが責められるのは理不尽極まりないと思います。
まあ、トロイヤ戦争の元兇ともなっている訳でもありますが…。(^^;)
 +++これについては、そのまた前提がありまして、ちょっと拝借しますが、まろさんの日記『金の林檎の行方』を御参照くださいませ。+++
愛と豊饒の女神という所も、純潔を重んじる人々には疎まれる存在であるみたいです。
だから逆に、一方では特別に好かれている神だとも言えると思います。
「アフロディテスチャイルド」なんてバンドもいるしね。

ちなみに「ヴィーナス」とは、アフロディテの英語読みなわけですが、美しい女性の尊称のようになっている所が、いかにこの女神が好かれているかを物語っているのではないでしょうか。
乙女座がアフロディテの星座だという事が、個人的には嬉しいです。

次のアルテミスのセリフは、またもや罪のない人間が、身勝手な神によって殺される事を予告しているのであり、これだから人間世界においても、永久に戦争なんてもんがなくならないわけだよ、と思わされるものでありました。

もう悔むことは止めよ。たとえお前が暗い地下に降るとも、
お前が神を敬い、心正しくあることを憎んで、
おのれの怒りをほしいままにお前の身に霽したキュプリスの所行は、
必ず報復を受けねばならぬ、
こんどは私の手によって、
キュプリスの最も愛しむ人間を、
射ち誤つことなきこの弓で射止めて、怨みを霽してやりましょう。


次回につづきます~

  

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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