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清水正『阿部定を読む』その2 2006.7.4

◆吉蔵という男◆

映画『愛のコリーダ』を観た時から、そして阿部定の予審調書を読んで思ったのは、吉蔵はお定に殺されてもいい、或は殺されたいと思っていたのではないか、と言う事でした。
以下の清水正さんの文章は、そうそう ! 私もそう思っていた ! と強く思いました。

 もしもあの世にいる吉蔵に訊問できるなら、吉蔵に「その晩、お前は定に殺されることを予期していたか」と質問したいくらいである。なぜかと言えば、わたしは、吉蔵は阿部定に殺されることを確かに予感していたと思うからである。これは単にわたしの思い込みであるかもしれない。が、わたしがこの予審調書を初めて読んだ時から、吉蔵に対するイメージは、<殺される> ことをどこか心の奥深いところで強く願望している男なのである。

『愛のコリーダ』(感想はこちら。) は、これほどの愛があろうかとフランスに絶賛されたらしいですが、私がこれを観て感じたのは、定の愛は吉蔵のち×こに対して強いんでないか?って事と、好きな女の為なら殺されてもいい、首を締められて苦しい思いをしてもいいという、吉蔵の愛、やさしさでした。
男性とはやさしい生き物だと思いますが、この2人を見ても、男性・女性の特徴が、結構表れているんじゃないか、と思います。定が男性だったら、ああいう事は決してできなかったんじゃないかと思うのです。
それにしても、これほどにやさしい男がいたのか、と思うほど、吉蔵はやさしい男だと思います。

実に頷く事の多いこの本ですが、これはちと考え過ぎでないか?と思いました。

 阿部定は吉蔵を殺して永遠に吉蔵を他の女に触れさせることを不可能にした。しかし、吉蔵のモノを残したことで、阿部定は一番 <可愛いモノ> を他人の手に渡してしまった。これはいったいどういうことだ。ここに阿部定の恐るべき <嘘> が潜んでいないか。つまり、阿部定はひとにも自分にも惚れた吉蔵の <ペニス> は一番可愛いモノだと言いながら、実はコレを最も憎んでいたのではなかったか、コレを最も侮蔑したかったのではないか。

15の時に処女を奪われた事からの発想だと思いますが、私はやはり、定は <ペニス> が大好きだったと思います。

清水正
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60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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