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【本】風と共に去りぬ その7 2006.8.1

◆スカーレット その3◆

次々と襲ってくる悲しみに、今は泣いている暇はないのだ、「明日かんがえよう」と、無理矢理悲しみを押しやる彼女は、泣き出したら自分がどうにもならなくなってしまう事がわかっているからなのです。
読んでいる私達は、彼女が決して冷酷な人間ではない、むしろ愛情の深い人なのだと思うのではないでしょうか。

 涙のために前庭にさしこむ明るいひざしが急にくもり、木々の姿がぼやけてきた。スカーレットは、腕に顔をうずめて、泣くまいと努力した。いまさら泣いてもはじまらなかった。涙が役に立つのは好意をよせる男がかたわらにいるときだけだ。

そして、過去をふりかえらず、めそめそと立ち止まらずに進んでいく彼女は、なんてかっこいいのでしょう。

 これからさきの五十年間には、過去をふりかえり、死せる時代、死せる人々を思い、無益な悲しい追憶にふけり、そうした追憶をもつという苦しい誇りから、悲しそうに目を光らせて困窮に耐えてゆく女たちも、南部諸州には、たくさん存在するだろう。だが、スカーレットは、けっして過去をふりかえろうとはしなかった。

女性が働く事を批難された、その時代で、バリバリ働いて成功する彼女は、そういう点では実に頭が良く、(悪知恵も働き) まさに今で言う「勝ち組」ではないかと思います。
そんな彼女を常に影で支えるレット・バトラーが、ほんっっとに素敵です♥

当然、僻み根性もあり、徹底的に嫌われるスカーレットですが、彼女の中に自分と同じものを見ている方がおりました。老フォンティン夫人です。

「あたしはいままで、あんたを好きだと思ったことは一ぺんもありません。あんたはいつも、まるでくるみのように固かった。こどものときも、そうでした。あたしは、自分は別として、きつい女はきらいなんです。しかし、あんたの物事にたいするやりかたは好きです。しかたがないと思ったら、たとえそれが気にくわなくても、じたばたしないところが好きです。まるで、りっぱな狩猟馬のように垣根をとび越してしまう女ですよ」

数少ない理解者の言葉に、おお、同士よ、と喜べばいいのに、スカーレットにはこの言葉が右から左へと消えていってしまうのが、また悲しい所です。(涙)
老フォンティン夫人のセリフをもう1つ。

「--前略--スカーレット、女には、つねになにか恐ろしいものがなくちゃならないんです----なにか愛するものがなくちゃならないのとおなじようにね……」

    

 

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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