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『阿部定手記』その1 2006.8.4

「愛する男の身も心も自分のものにしたいのは、世の女の方も私も同じ」―世間を賑わせた事件から十二年を経て、マスコミに作られたエログロのイメージを払拭しようと阿部定自身が心境を綴った『手記』をはじめ、予審訊問調書、坂口安吾対談、事件当時の記事を全収録。時を越え多くの人の心を揺さぶった女性の一生を浮き彫りにする決定版資料集。

【目次】
事件発生から逮捕まで―新聞報道に見る昭和十一年五月/誌上緊急特集―『婦人公論』昭和十一年七月号より/『艶恨録』―予審訊問調書/判決全文―昭和十一年十二月二十一日/出所そして戦後―新聞報道に見る昭和十六年・二十二年/二度目のブームの中で/『阿部定手記―愛の半生』


阿部定と幼馴染みの久保久美さんの「畳屋のお定ちゃん」、予審調書、判決全文、例の坂口安吾対談と「阿部定さんの印象」等の後、最後に阿部定本人の手記が載っています。
定の人生というのは、下手なドラマより、よほどおもしろく、幼少の頃の性格から、キャラが立っていますので、私は是非とも、吉蔵との流連の日々だけでなく、定の一生というものを映画に撮ってほしいと思っていたのですが、大林宣彦監督の『SADA』は、その定の一生を描いているみたいです。観てみたい~



その原作本西沢裕子『SADA』です。




「畳屋のお定ちゃん」から引用します。

 大きな男の子から、いじめられたり、なぐられたりしても、泣きもせず、逃げもせず、涙をいっぱい溜めた目で、くやしそうに、いつまでも相手をにらみつけているような強いところがあるかと思うと、何でもないことでも、ちょっと気に入らなかったりすると、キンキンひびく疳高い声で、いつまででも泣いていて、お父さんが来ようがお母さんが来ようが、泣きやむことじゃございません。いくらだましてもすかしても手のつけようがないのです。かといって、黙って構わずに放っておこうもんなら、きれいな外行きの着物のまんまで、泥ンこの道ばたへ寝転んでしまって、足をバタバタやるという始末でした。

そして、子供の時から人使いのあらい子だったとか。
やっぱスカーレットぽいっすよね…。

そんな阿部定の手記ですが、「学問もなく文才とてもない私が、おこまがしくも」とか、「拙い私の筆ながら」等と謙遜しておりますが、なかなかどうして。予審調書のドラマ性の凄さから、想像は出来ましたが、文章も上手いと思います。
ちと、お涙頂戴の演歌調ではありますが。
短歌もつくったりしていて、(私は短歌の事はわかりませんが) 綺麗な文章だと思いました。

   愛すてふ言の葉ゆえに
       散り逝きし
    想ひはいとし
        我が亡き人へ


   濃霧消え菊一枝に秋日より

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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