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『阿部定手記』その2 2006.8.5

あの予審調書の爽快さからは、掛け離れたような、言い訳がましさが気にはなりましたが、定は、刑務所で、かなり精神的に成長したのではないか、と思います。
不便で遊ぶ所もない田舎の生活を楽しむなんて、あの定からは考えられないじゃないっすか。
次の文など、とても好感が持てました。

 自分で作った胡瓜をもぎ取って来て、ポキンと音をさして割り、冷たい井戸水で洗い、まるかじりした時のおいしさと嬉しさは今でも忘れられません。一生懸命作ったのだと思うと尻ッポを切るのさえ惜しいような感じがいたしました。手を泥だらけにして肥タゴまで担いだ事もありました。清純な田舎の生活、本当に家庭婦人になり切っていたその頃の私は吉蔵に済まぬ済まぬと思いつつ、その静かな生活に今後の生き甲斐を見出しておりました。

ち×ぽ削ぎとった人が、キュウリの尻ッポも切るのが惜しいって ! (あ、すみましぇん)
定は、出所後に、それまで全く知らなかった普通の生活をし、初めて幸せを見出したのかもしれませんね。
入所中のお仕事も、大変頑張って一生懸命やられたそうです。それも、楽しんで袋貼り等をやっていたみたいです。

ところで、あの渡辺淳一の『失楽園』、大流行りしていた時、私は全く興味を持たなかったのですが、阿部定の話だというのを聞いて、それなら読んでみようかという気になっていたのですが、この『阿部定手記』の解説によると、(*小説『失楽園』のネタバレあり。↓↓↓)


ストーリーは中年の不倫カップルが愛の頂点で青酸カリを飲んで心中していく、という現代の悲恋物語だが、この中で阿部定事件が重要ナモチーフとして登場する。予審調書を主人公が、読み聞かせて二人でお定の純愛とその行動に深く共感して、死を決意する動機ともなっており、いわば現代版の阿部定物語といってよいものである。

という事だそうで。なんだあ、とゆー感じです。(^^;)

失楽園(上) 失楽園(下)

手記とはあまり関係ありませんが、この本に出ている、「【批判】社会的見地から----杉山平助」の中で、実に共感した文章がありましたので、これをご紹介して終りにします。

人間は、自分と共通するところのないものに対しては、全然の無関心を示すより外はなく、それに対して嫌悪の念すらいだくことを得ないものである。


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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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