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『阿部定伝説』その3 2006.8.16

「編者あとがき」で、前回書いた『阿部定手記』について、こう書かれています。

 一九四八年の『阿部定手記』は、架空のインタビューをでっちあげた『お定色ざんげ』のウソを正す形で定本人が書き下ろしたものだが、これもまた一篇の創作と化している。吉蔵との精神的な愛を強調しようとして、かつて調書で述べた事実をも一部ねじまげて「美しすぎる」虚構のいかがわしさに落ち込んでしまっている。
「何と云う二人にとつて呪われた日でございましたでしよう……この日あの人の家にいかなかつたならば、あゝあの日さえ此世になかつたならば……」といった詠嘆調や、
「夜の星空を見上げて居る私の心は、まるでお月様のような心の晴々しさで御座いました」などのメルヘン趣味にぬりたくられ、読むほうが気恥ずかしくなってくるものだった。


なかなか手厳しいですが、そんな感じでした。(^^;)

阿部定ブームというのは、10数年おきに訪れているようです。
阿部定は、私の今のブームでありますが、そうすると、あと数年ぐらいに、どわっとブームが来るのでしょうか。
この本の「編者あとがき」の所に、発表年順に阿部定モノの創作が並べてあり、これは貴重だと思って、頑張って入力しました。

     <1946~50>
 '46 織田作之助「世相」→八雲書店『世相』 ('46年刊) 所収→以後、多数の作品集に収録
 '47 織田作之助「妖婦」→風雲社『妖婦』('47年刊) 所収
    木村一郎『昭和好色一代女 お定色ざんげ』石神書店刊
    冬木健『愛慾に泣きぬれる女--あべさだの辿った半生--』国際書房刊
    鱒橋正一『阿部定行状記』紅書房刊
    長田幹彦『戯曲 阿部お定』    
 '48 阿部定『阿部定手記--愛の半生--』新橋書房刊
 '50 村松梢風『娼婦昇天--阿部お定の一生--』比良書房刊

     <1965~76>
 '65 藤本義一「肉の砂漠」→昭文社出版部『老掏摸・平平平平 (ひらだいらへっぺい)』('72年刊)
 '67 宇能鴻一郎「聖淫婦」→講談社『逸楽』('68年刊) 所収
 '69 石井輝男「映画 <明治・大正・昭和> 猟奇女犯罪史」(阿部定本人もゲスト出演)
 '70 宇能鴻一郎「わが初恋の阿部お定」→徳間書店『切腹願望』('70年刊) 所収
 '71 戸川昌子「淫女の真実」→講談社『冷えた炎の如く』('71年刊) 所収
    関根弘『詩集 阿部定』土曜美術社刊
 '73 宇能鴻一郎「ことの前」→青樹社『合宿同棲』('73年刊) 所収
 '75 田中登「映画 実録阿部定」
 '76 大島渚「映画 愛のコリーダ」
    佐藤信『戯曲 阿部定の犬--喜劇昭和の世界1--』晶文社刊

     <1992~ >
 '92 森真佐子「鬼灯」→実業之日本社『妖恋花--幻想押花帖--』('94年刊) 所収
 '95 大下英治「阿部定」→徳間文庫『悪女伝』('97年刊) 所収
 '96 失楽園(上)渡辺淳一「失楽園~冬滝の章」→<講談社『失楽園・上』('97年刊) 所収
 '97 島村洋子「阿部定 一九四七年秋」小説新潮'97年11月号発表
 '98 大林宣彦「映画 SADA」

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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