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『戦争と平和』その8 2009.9.29

次の引用は、ネタバレを避ける為に、一部伏せ字にしました。

 ******の死後、ナターシャと公爵令嬢マリヤは同じようにこのことを感じていた。二人は、頭上に垂れ下がった恐ろしい死の雲のために、精神的にちぢこまり、目をかたくつぶって、生の顔を見る勇気がなかった。二人はそのあらわな傷口を無神経に痛くさわられることから用心ぶかくかばっていた。通りを軽快に走りすぎてゆく箱馬車、食事の知らせ、どの衣裳にするかという小間使いの問い、もっと悪いのは----口先だけのおざなりの同情の言葉、そうしたすべてが鋭く傷口をこすり、侮辱のように思われて、二人がせっかくその中に身をおいて、心の耳の中でまだ鳴りやまぬ恐ろしい厳粛な合唱に聞き入ろうとつとめている、その静けさを破り、束の間二人のまえに開かれたあの神秘的な無限のかなたに目をこらすことをさまたげるのだった。

「口先だけのおざなりの同情の言葉」あるある ! 日常的にネット上でも目にしますねー。時と場合によっては、社交辞令として、これを言うのが必要な時もあるのかもしれませんが…それすら自分には実に苦手であります。
実際、お向かいのおじさんが急に亡くなられ、おばさんにバッタリ会ってしまった時、「この度は御愁傷様で御座いました」とゆーお決まりの言葉が言えなかった自分でした。_| ̄|○ ほんっっとにいきなりだったし、よく2人で歩いてるのを目にして仲良いなーと思ってたものだから、気の毒で何も言えなかったっす。
しかし、自分がどんなに親切か、やさしい人柄かを皆に知らしめたいが為に、これを言う、書く人を目にすると、ケッ ! と冷笑しながら立ち去ります。

次の一文、実にうまい表現だと思いました。

 魂の本質の破裂から生じる心の傷は、それがどんなに奇異に思われようとも、ちょうど肉体の傷と同じように、しだいにふさがってゆくものである。深い傷が癒えて、傷口の端がくっついたように思われてからは、心の傷は、肉が盛り上がると同じように、あとは生命の盛り上がる内部からなおってゆくだけである。
戦争と平和

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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