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澁澤龍彦『少女コレクション序説』その5 2006.10.13

◆ポルノグラフィーをめぐる断章◆

澁澤氏自身のサド裁判以降、「猥褻か芸術か?」てな事が議論されてる訳ですが (サド本に関していっぱい書いてます。こちらから~。こちらの最初の方なんぞも良かったら。)、その規準はなんでしょう。以下の文には、そっか、にゃるほど、そういう事なのかもしれない、と思いました。単純な事なんですね。
オスカー・ワイルドが『ドリアン・グレイの画像』の序言で述べている言葉が紹介されています。以下引用。

「道徳的な書物とか、反道徳的な書物とかいうようなものは存在しない。書物はよく書けているか、それともよく書けていないか、そのどちらかである。ただそれだけのことだ。」
 ポルノグラフィーもまた、私には、よく書けているか、それともよく書けていないか、そのどちらかでしかあり得ないように思われる。よく書けたポルノグラフィーは、場合によっては芸術作品と等価なものになるだろうし、等価なものにならないまでも、少なくとも私たちを何らかの人性上の発見にみちびいてくれるものにはなるだろう。ただそれだけのことなのである。
 しかしながら、ひるがえって考えてみると、このオスカー・ワイルドの言葉は明らかに両刃の剣であろう。おそらく検察官ならば、このワイルドの言葉を次のように言い換えるであろう。すなわち、
「よく書けている書物とか、よく書けていない書物とかいうようなものは存在しない。書物は道徳的であるか、それとも反道徳的であるか、そのどちらかである。ただそれだけのことだ。」


ドリアン・グレイの肖像改版

オスカー・ワイルドからビアズレーの話に移る所が、見事な関連性じゃ、と思いました。
何でもないように見える絵が、長い期間発禁処分を受けていて、なんでこれが?ってものがありますが、ビアズレーの描いた『サロメ』の挿絵の中の、「椅子のサロメ」という絵を御存じでしょうか?
私はコレ読んで確かめましたが、にゃるほど~~~ !
ビアズレーの絵が解禁された後に新版『サロメ』を出された福田恒存さんも、澁澤氏も、その絵がどうしてエロティックで猥褻なのか、わからなかったそうですが、三島由紀夫は流石です。以下引用。

私が仕方なく曖昧な顔をして笑っていると、三島はさも心外だというような表情を浮かべて、
「へえ、あなたにも分らないの。これはね、女のオナニーですよ。一目瞭然じゃありませんか。じつに猥褻な絵だねえ。」
 大きな目をむいて、ひとりで感心しているのである。


こちらがその絵です。

サロメ改版

院曲サロメ ケン・ラッセルのサロメ サロメ
院曲サロメ
ケン・ラッセルのサロメ

この他、コンプレックスとか、匂いのアラベスクとか、マンドラコラとか、ひじょーーに興味深く楽しく読みました。特にマンドラコラがおもしろかったですっっ。
全部紹介したい所ですが、キリがないので、この辺で。
是非本を読んでみてくださいね~ !

少女コレクション序説 (中公文庫)少女コレクション序説 (中公文庫)
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澁澤 龍彦

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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