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『《ドラキュラ公》ヴラド・ツェペシュ』その7 2006.11.7

ヴラド・ツェペシュという人は、ブラム・ストーカーの描くドラキュラとは、あまり関連性は感じられなかったものの、大変興味深い人物であり、その周りの人達も、なかなかおもしろく読みました。
うまくまとめられた文章があったので、それを紹介したいと思います。以下引用。
(わかりやすいように、名前部分を勝手に太字にします。)

 十五世紀のバルカン半島をめぐる熾烈な攻防戦になかなか決着がつかなかったのは、それぞれの当事国にいずれもすぐれた指導者が存在したからであった。攻撃側の総師メフメト二世は、のちに <<征服者>> と呼ばれるような積極的拡張政策をおしすすめた武将型君主で、大胆な発想と緻密な計算による作戦によって、つぎつぎとあたらしい征服計画を成功させていった。防禦側の総師といえるのはヤノシュ・フニャディで、彼もまた傭兵隊長からたたきあげた歴戦の猛将であるとともに、イタリアをはじめとするヨーロッパの清勢までを的確に分析して行動するすぐれた政治家でもあった。モリドヴァのシュテファン大公と、ワラキアのヴラド三世は、ヤノシュに薫陶をうけた知将で、その生涯にわたって自己のもつ能力のすべてをだしつくして祖国防衛のために戦いつづけた英雄であった。
 そしてこのバルカンでの攻防戦は、領土の争奪戦であるまえに、あきらかに宗教戦争であった。メフメトはイスラム教徒、ヤノシュはローマ・カトリック教徒、シュテファンとヴラドは東方正教徒であり、三者はそれぞれの宗教を旗幟にかかげて聖戦を戦ったのである。


ヴラドは、戦争に関しては天才的で、圧倒的不利な中でオスマン=トルコに勝利するなど、大変頭が良く、勇敢だったようです。
そして、少年時代はトルコに預けられて教育を受けたり、父や兄弟を殺されてにもかかわらず、その敵と認め合い、生涯の友になったり、表向きはハンガリーの捕虜になりながら、その国王の娘と結婚し、お互いを利用したり、最後には暗殺されるものの、その暗殺も謎につつまれ、波乱万丈な生涯をおくったようです。

しかし、この本の内容は、結局は憶測でしかない事だらけであり、それはしかたがないにしても、もう少し詳しい説明、訳注による参考本の出典なども欲しかった気がします。
憶測にしては断定口調だったりするので、その説得力がもうちょい欲しいです。


『ドラキュラ公』ヴラド・ツェペシュ (叢書 中世異端のコスモロジー)『ドラキュラ公』ヴラド・ツェペシュ (叢書 中世異端のコスモロジー)
(1997/05)
清水 正晴

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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