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ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』その3 2006.11.10

◆ヴラド・ツェペシュに関する記述◆

ここで、モデルのヴラド公のことを書きたいと思います。
まずドラキュラ伯爵の風貌ですが、以下のように書かれています。

 伯爵の顔は精悍な荒鷲のような顔であった。肉の薄い鼻が反り橋のようにこうもり高くつきでて、左右の小鼻が異様にいかり、額はグッと張りだし、髪の毛は横鬢のあたりがわずかに薄いだけで、あとはふさふさしている。太い眉がくっつきそうに鼻の上に迫り、モジャモジャした口ひげの下の「へ」の字に結んだ、すこし意地の悪そうな口元には、異様に尖った白い犬歯がむきだし、唇は年齢にしては精気がありすぎるくらい、毒々しいほど赤い色をしている。そのくせ耳には血のけが薄く、その先がいやにキュッと尖っている。顎はいかつく角ばり、頬は肉こそ落ちているが、見るからにガッチリとして、顔色は総体にばかに青白い。

へえ~、なかなかモデルに近いルックスではないっすか?全体的に。
そして、ヴラド・ツェペシュ=化け物の吸血鬼ドラキュラ、のイメージがついてしまった事は否めないかと思いますが、原作を読めば、けっしてヴラド公を侮辱してはいない事がわかります。
むしろ、ブラム・ストーカーは、ヴラド公が好きで、尊敬もしていたんではないか、と思いました。以下3つほど引用。全て、ドクター・セワードの日記に書かれた、ヴァン・ヘルシング教授のセリフです。

「わしはブダペスト大学の友人のアルミニュース教授に、いろいろあいつの文献を調べてもらったが、あいつはちゃんと文献に出ておる。ジョナサン君の日記にもあるとおり、やつはたしかにトルコ軍に英名をとどろかせたドラキュラ将軍だったのだね。そうしてみると、やつはどうして、ただものではない。あの当時、いや、あれから何世紀かたったこんにちでも、大いなる好知と鉄のごとき悪念をもって、暗黒界と人界の間をさかんに跳梁しておるのだ。---後略---」

「ブダペストの友人のアルミニュースの研究によると、あいつは生きておった時は、なかなかすばらしい男だったのだね。軍人、政治家、錬金術師、----錬金術といえば、むかしは最高の科学知識だったのだからね。ずぬけた頭で、比類のない学があり、そのうえに、恐れと悔いを知らぬ豪胆な男。学院にも席をおいて、じつに八面六臂、当時の知識の武門で彼がやってみなかった部門は一つもない、というくらいの学才だったらしいな。---後略---」

「伯爵も昔、トルコの軍勢にしたたかにたたきくじかれたが、そのままひっこまずに、何度でも逆襲している。その強情さと辛抱強さは、ちょっと類がないよ。---後略---」

吸血鬼になるのは、英雄の死後の話なので、《ドラキュラ公》ヴラド・ツェペシュの作者の怒りは、おかど違いという気もします。


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60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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