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三国志 6巻 其の二 2006.1.6

以前も書きましたが、この小説の中で、特に魅力的に思えたのが曹操でした。
そんな曹操も年月と共に変化していく様が寂しいです。

 どんな英傑でも、年齢と境遇の推移とともに、人間のもつ平凡な弱点へひとしく落ちてしまうのは是非ないものとみえる。
 むかし青年時代、まだ宮門の一警手にすぎなかった頃の曹操は、胸いっぱいの志は燃えていても、地位は低く、身は貧しく、たまたま、同輩の者が、上官に媚びたり甘言につとめて、立見を計るのを見ると、(何たるさもしい男だろう) と、その心事をあわれみ、また部下の甘言をうけて、人の媚びを喜ぶ上官にはなおさら、侮蔑を感じ、その愚をわらい、その弊に唾棄したものであった。
 実に、かつての曹操は、そういう颯爽たる気概をもった青年だった。
 ところが、近来の彼はどうだろう。赤壁の役の前、観月の船上でも、うたた自己の老齢をかぞえていたが、老来まったく青春時代の逆境に嘯いた姿はなく、ともすれば、耳に甘い近側のことばにうごく傾向がある。
 彼もいつか、むかしは侮蔑し、唾棄し、またその愚を笑った上官の地位になっていた。


人間とは弱いものですね。
『三国志』を読んでいて思ったのは、感情に走り、聞く耳を持たず、頭をつかわない方は負ける、という事です。ここでの戦争とは、腕力ではなく頭脳と忍耐力なのですね。じっと待つ事は実に大切なことです。

そして、玄徳もまた、年と共に変化していきます。
?統 (←文字化けする~) という人が、めずらしく激怒した玄徳に言ったセリフです。
この小説、脇役が実におもしろいです。

「由来、皇叔というお方は仁愛に富まれ、怒ることを知らない人といわれていましたのに、今日のご立腹は近ごろの椿事でした。あと味はどうですか」
「たまにはよいものと思った。ーー後略ーー」


玄徳の返事がまた良いですねー。こういうユーモアが入る所が好きです。
次の文が、これまた良いです。人生とはこういうものですよね。

 百計も尽きたときに、苦悩の果てが一計を生む。人生、いつの場合も同じである。

6巻で思ったのは、猪突猛進型だった張飛の成長です。冷静に頭を使い、実に頼もしくなりました。
それと、現実離れした、おとぎ話めいた所もありました。「神卜」に出てくる占い師など、おもしろかったです。
424ページ~の蔡えん(漢字出ません)の話も良かったです。

       

    

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テーマ : 歴史小説
ジャンル : 小説・文学

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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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