スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

吉川英治『三国志』7巻 其の一 2007.1.10

*重要なネタバレあり

この巻はなんと悲しい巻なのでしょう。
『三国志』の主役はじょじょに孔明に移る訳ですが、私なんぞは、この巻で終わったな、という気がしてしまいます。
後に孔明と好戦を繰り広げる魏の司馬懿仲達が登場。
そして、魅力的な重要人物が次々と亡くなっていきます。
中でも関羽の死は、実に美しく印象的でした。
それに比べて、張飛の死はなんとあっけないこと。なんとなく張飛らしい気もするのですが…。
関羽が亡くなった時の曹操の行動が、なかなかグッとくるですよ。

 やがて呉使が引き揚げると、曹操は喪を発して百日のあいだ洛陽の音楽を停止された。そして沈香の木をもって関羽の骸を刻ませ、首とともにこれを洛陽南門外の一丘に葬らせた。ーーー後略ーーー

呉が魏に責任転嫁しようとしたのをうまく転じて蜀へ恩を売った訳ですが、関羽に惚れ込んでいた曹操ですから、それだけではないと思います。

そして、もしあの時関羽が助けなかったら、と何度も思ってしまった曹操も遂に没してしまいます。この人の死で、私も読む気だいぶ半減してしまいました。私が三国志の中で、いちばん魅力的だと思ったのが曹操です。
以下引用です。

 曹操の死は天下の春を一時寂闇にした。ひとり魏一国だけでなく、蜀、呉の人々の胸へも云わず語らず、人間は遂に誰であろうとまぬがれ難い天命の下にあることを、今さらのように深く内省させた。
「故人となって見れば彼の偉大さがなお分る」
「彼の如き人物はやはり百年に一度も出まい、千年に一人もどうだか」
「短所も多かったが、長所も多い。もし曹操が現れなかったら、歴史はこうなって来なかったろう。何しても有志以来の風雲児だった。華やかなる奸雄だった。彼逝いて寂寥なき能わずじゃ」


「曹瞞伝」の一文が紹介されてましたが、これを読んでも曹操の魅力がわかると思います。以下引用。

   ーーー佻易ニシテ威ナク、音楽ヲ好ミ、倡優、側に在リ、被服軽絹、常ニ手巾細物ヲ入レタル小袋ヲ懸ケ、人ト語ルニハ戯弄多ク、歓ンデ大笑スルトキハ頭ヲ几ニ没スルマデニ至リ、膳ノ肴ヲ吹キ飛バスガ如キ態ヲナス。


       

    

クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ

スポンサーサイト

テーマ : 歴史小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

来訪者数:

現在の閲覧者数:

検索フォーム
プロフィール

吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

メインブログ黄櫻御殿
映画の部屋も( `・∀・´)ノヨロシク

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

アフィリエイト・SEO対策


国内格安航空券サイトe航空券.com


FC2ブログランキング


[PR]アクセスカウンター
[PR]東京 税理士

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。