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梁石日『血と骨』その1 2007.2.5

以前映画の感想で、原作を読んでる人と読んでない人とでまっ二つに意見が分かれると書いたのですが、映画を観て随分経ってから、漸く原作を読みました。いやあ、その気持ちわかる!
原作の方が、このオヤジ、とんでもなくクレイジーですごすぎです。化け物です。恐ろしいです。野獣よりも恐ろしいです。
そうせずにはいられない「業」は何なんだろうと。
ここまで欲望に忠実に行動出来るとは、嫌悪を通り越して清々しさまで感じてしまいます。
このオヤジの恐ろしさは、悪賢しいとか、頭脳的な恐ろしさは一切なく、とんでもなく動物的な所にあると思います。
そして、この本、ちと大きい声では言いにくいですが、セックスの描写が実に濃いです。このオヤジ、そっちの方は物凄く上手いみたいなんです。
溝口の『雪夫人絵図』(感想こちらに書いてます) を思わせる、性の欲望に抵抗できない女の弱さみたいなものも描かれています。
同時に、この男からは逃げられないと観念した英姫は強いです。
何があっても、どうなろうと生きていく生命力を感じました。
愚痴愚痴くよくよすると言う事が一切ありませんっっ。
スカーレット・オハラにも通じる強さだと思います。性格は全く違いますが。
(『風と共に去りぬ』の感想こちらにUPしています。)
日本人とは、なんてぐじぐじした人種なんだ、とこれ読んでいて思いました。
その英姫について、こんな文がありました。

 夜の深い静寂の中で英姫は同じことを何度も頭にめぐらせていた。過去から現在へ、そして現在から過去へ何度も何度も往還をくりかえし、答えのない答えを探しあぐねていた。人生に対する答えは誰も持ち合わせていないのだ。ただ自分の存在だけが痛みをともなって虚空の中であがいているにすぎない、と思われた。

「人生に対する答えは誰も持ち合わせていないのだ」ってその通りではありませんか。
これも、ちと長くなりそうかも。
結構ブ厚い文庫本2冊ですが、夢中になって読んじゃいました。


  

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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