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梁石日『血と骨』その5 2007.2.13

金俊平とはどんな人間か、以下の文がわかりやすいと思います。

金俊平の自己中心的な考えは徹底している。何ものも信じようとしない。神も仏も鬼神も金俊平にとってはただの幻想であり、たわごとにすぎないのだ。人生とは何か? 人は何のために生きているのか? そんなことは金俊平の知ったことではなかった。大多数の人間は生きるために生きており、やがて死ぬだろう。それだけである。そこに深遠な意味があるとはとうてい思えなかった。人間の喜怒哀楽も刹那的な一過性でしかない。金俊平にとっておのれが消滅すれば世界も消滅するのである。

いやはや、困った人です。(笑)↓

 会社には収支を整理した帳簿がない。その場限りの伝票を切ってその日の午後に集金するだけである。この先、税務対策が必要になってくるが、そのことをいくら説明しても金俊平は理解できなかった。
「汗水たらして稼いだ金を、なぜ国に納めるんだ。馬鹿なことをぬかすな。そんな法律はわしに関係ない」


最後に、この小説について的確に表現されている文を、解説より引用して終ります。

 在日朝鮮人社会での父子の対立、葛藤は通過儀礼のように、自殺した金鶴泳や李恢成その他の作家の主なテーマになってきたが、『血と骨』における化け物的人物、父金俊平の性格創造と、地獄の果てに至るまでのつねに殺気を孕んだ対立、そして周辺と家族たちを次々と破滅の淵へ巻きこんで行く、業ともいうべき運命的な動きを追いながら、日本人社会の底辺に生きる在日朝鮮人の生活をこれほどまでに書いた小説はなかった。

  

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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