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カポーティ『遠い声 遠い部屋』その2 2007.3.20

こちらのつづきです。
次の文、ああ、なんとなくわかる~と思ったものです。実に巧い表現だと思います。

だれでも一生のうちには、自分が故意に織られた模様の、ただ一本の糸にすぎなくなるような事態が起るものなんだ……

毎日どれだけ多くの不幸があるか計り知れない訳でして、こんなん↓思ってたら、毎日大雨になってしまうと思いつつも、ああ、その気持ちもわかる!

これほど厳粛な事件が起っているというのに、大自然が何一つ反映していないのがジョエルには解せなかった―――仔猫の目のようなひどく青い空に綿の実のようにひらいた雲も、その美しいよそよそしさが憎らしい―――これほど狭い世の中に百年以上も生きた人間には、もっと高い敬意が払われてしかるべきなのだ。

そうなんですっっ!↓

他人をいわば発見するという過程で、多くの人間は同時に、自分自身を見出すような錯覚を経験するものである―――他人の目が、自己の真の、そして光栄ある価値を反映するのだ。

ヘッセの『デミアン』に出てきた以下の言葉を思い出しました。

われわれがだれかを憎むとすれば、そういう人間の形の中で、われわれ自身の中に宿っているものを憎んでいるのだ。われわれ自身の中にないものはわれわれを興奮させはしない

最後に、とても印象的だった文の引用で終わります。
人というのは、何かつかめそうでつかめない、もやもやしたものを抱えているものではないでしょうか。

おまえはぼくの捜しているだれかなのかい? と彼は訊いた、だれのことを言ったのか彼自身にもわからなかったが、しかしそんな人間がいるはずだという確信はあった、ちょうど他のだれにも捜し求めているものがあるように―――


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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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