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井原西鶴『西鶴置土産』暉峻康隆 訳・注 其の二 2007.4.24

奄美大島に鶏飯 (けいはん) という有名な料理がありますが、ひょっとしてコレは、その元になったようなものではないか?と思ったのですが。(違うかもしれませんが) ↓

鶏飯 (にわとりめし)……くちなしの煎じ汁で似た飯に、鶏肉や葱や丁子を加えて醤油で調味したオランダ風の飯。

揚屋の女房のセリフが、彼等全体を的確に言い表していると思いました。

だいたい粋などということは、女郎様方の役には立たないものです。ずいぶん洒落た男自慢の人は、京・大阪・堺にたくさんいなさるが、そんな人たちは後先の考えもなしに金を使いはたし、しまいには揚屋の手前も具合がわるくなって、回り道をして通るようになるもので、生まれつきの阿呆ですよ。

それを言っちゃあおしめえよ、って感じもしますが。(^^;)

伊勢町の月夜の利左衛門といわれた大尽の話は、澁澤龍彦の、確か『快楽主義の哲学』に出てきた、アルフレッド・ジャリだったか別の人だったかの話とクリソツ!と思いました。
偶然会った友達3人を家に招いたものの、薪がなく、掛軸の仏様を吊ってある仏壇の扉を打ち割って焚きつけ、子供は着替えがなく、裸で十四、五枚も継ぎ合わせて作った蒲団にくるまり寒さに震えている有様に同情し、三人は小金を出し合い、天目茶碗にそっと入れて出て行ったら、追っかけてきて、
「これはどういうわけなんだ。どんなことがあっても、筋の通らない金を貰うわけにはいかない」
といって、みんなが言い訳するのも聞かずに、投げ捨てて帰っていった。
二、三日たってから、人手を借りて女房に届けさせたところが、すでにその一家は田舎へ立ち退き、空屋になっていたという話です。


超男性ジャリ

この本の巻末に掲載されている、吉行淳之介×暉峻康隆の対談の中で、西鶴の「好色盛衰記」のなかに、デカメロンと同じ話が出てくるのだと話しているのですが、大阪や堺の貿易商人たちが、オランダと取引があって、宴会をしたりすると、こういう話が流れ込むなんてこともあったと思う、と暉峻さんは話しています。
こういう一口話みたいなエロ話は、口コミでじつに世界中に広がるんですな。

同じく対談からですが、前回感想をUPした『好色一代男』の世之介のモデルについて。
暉峻さんの話では、一章づつミニ世之介のモデルがあるという話です。以下引用。

吉行 西鶴自体はそのなかに入っていないんですか。
暉峻> いや、それがおかしいんですよ。西鶴の晩年、死ぬ一年ぐらい前の手紙が残っているのです。おもしろい手紙なんですよ。大坂の年寄った金持のプレイボーイ、それが老後の慰みにしたいから、島原の太夫―――当時いちばん多いときで十五人ぐらいいましたかな―――、その直筆の色紙がほしい。それを西鶴に頼んだんですな。西鶴は島原で顔のきく知合いの大尽に色紙を二十枚ばかり送って、よろしく頼む、古歌でもなんでもいいから書いてもらってくれ、頼み手は例の世之介と仰せくだされ候わば、みんな喜んで書いてくれるであろう。という文章なんですよ。売り込んでるねえ (笑) 。



 

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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