スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

井原西鶴『好色一代女』其の五 2007.5.5

*引き続き18禁で

近頃の文学の性描写というのは、どうも色気に欠ける気がしてしまいます。
おそらく、過去には日本人に備わっていた奥ゆかしさというものの欠如、隠す事なくそのまま「もろ」な表現によるものではないかと思うのですが、前回の「埒をあける」の箇所もそうですが、西鶴の性描写のなんと色っぽいこと!
以下の文など、見事です。

男は隣近所に遠慮もなく、する事が次第に荒つぽくなれば、女も眞實泣聲になるとともに自然と枕を外してしまひ、まさしく挿櫛の折れた音が聴こえる。
 そのうち二階の床では、もうこれ迄と言つて、鼻紙の音。つづいて隣の床では、よく寝入つてゐる男を揺り起して、
「もう夜が明けます。お名残り惜しい」
と言ふと、男はまだ夢現で、
「堪忍してくれ。もうひとつもならぬ」
と言ふのを酒かと訊けばさうでもなく、下帯を解く音が聴こえた。


ちなみに旧い方では、こふなつてます。

男は屏風まくらにえんりよもなく所作次第にあらくなれば、女もまことなる泣聲おのづと枕をとつて捨て、乱れて正しく指櫛のをれたる音、二階の床には「あゞ是迄」といふて鼻紙の音、隣の床には心よく寝入りたる男をこそぐりおこし、「やがて明くる夜の名残もをしき」などいへば、男は現 (うつつ) に「ゆるしたまへ。もはひとつもならぬ」といふを酒かときけば、下帯とく音おもひの他なる好め、

櫛の折れる音、下帯を解く音等の表現のなんと素敵なことよ!芸術的ですらあると思いますっ!
次回で終わります。


   

クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ


スポンサーサイト

テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

来訪者数:

現在の閲覧者数:

検索フォーム
プロフィール

吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

メインブログ黄櫻御殿
映画の部屋も( `・∀・´)ノヨロシク

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

アフィリエイト・SEO対策


国内格安航空券サイトe航空券.com


FC2ブログランキング


[PR]アクセスカウンター
[PR]東京 税理士

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。