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井原西鶴『好色一代女』其の六 2007.5.7

*ラストのネタバレあり

溝口健二の『西鶴一代女』については、後に感想をUPしたいと思ってますが、最初と最後に出てくる五百羅漢の所は、まるで違うので、原作では実に良いシーンなだけに、ちと残念でありました。
溝口の一代女は、1人の男を思いつづける、精神的には貞淑な女だと思います。
なので当然のごとく、五百羅漢の1人が最初に身分違いで思いを遂げられなかった男の顔に見える訳です。
原作の方では、五百羅漢が次々と今迄関わってきた男の顔に見え、壮観という感じがします。実に素晴らしいです。

元々は良家の娘だった一代女のすさまじい転落ぶりは、見事とも言えるものであり、そんな中、したたかに必死に生きてきた彼女の最後のセリフが、ほんっっとにカッコ良くてしびれました。

殊勝にも念佛三昧に、その日その日を送つてゐたのに、めづらしい人の訪れに心惹かれて、思はず酒に心が乱れ、短いわが世の長物語をついうかうかと喋ってしまつた。しかしこれもまた、わが身の罪の懺悔だと思へば、かへつて心の曇りも晴れた。一代女と人に知られて何を秘すべきことがあらう。如何に淪落の身となつてもまだ心までは濁らなかつた。

集英社の『富岡多恵子の好色五人女』の <解説> に書かれている、以下の言葉には同感です。

もとより彼の好色本は、ただ単に男女の色事を興味本位に書いたものではない。そこに人間の赤裸々な真実の姿がある。浮世草子作家に徹した西鶴は、現実を鋭く見つめ、そこにある人間のあるがままの姿を、冷静に客観的に描いていく。


   

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
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