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安倍公房『砂の女』その2 2007.6.11

きっと映画より先に原作を読んでいたら、すごい衝撃だったかもしれないこの小説。(映画の感想はこちらです)
砂の地獄に陥るストーリーとはあまり関係のないものの、にゃるほど!と思わされた文章がいくつかありました。
次のは教師についてですが、果たして教師が妬みの虫にとりつかれた存在であるかどうかはわかりませんが、なるほど!と思わされた一文でした。

じっさい、教師くらい妬みの虫にとりつかれた存在も珍しい……生徒たちは、年々、川の水のように自分たちを乗りこえ、流れ去って行くのに、その流れの底で、教師だけが、深く埋もれた石のように、いつも取り残されていなければならないのだ。

もうこういう人、ほんっっと、いましたよ~~。何を言っても反論しかしない人!
逆を言えば逆を言い返しただろな~と思ったこと、結構ありますもん。
なんなんだろなあ。反論好きなのか何なのか。
自分に対しては、って場合と、誰に対しても、って人と居ますね。
ってか、そもそも自分の意見というものがないんだろうかと、小一時間問い詰・・・

たとえば、彼が、結婚の本質は、要するに未開地の開墾のようなものだと言えば、あいつの方では、手狭になった家の増築であるべきだと、わけもなく憤然として言い返す。逆を言えば、おそらく逆の答えをしたにちがいない。

次のも、本当にその通り!こういう所に安倍公房の巧さを感じます。

そもそも飢えきった者にとっては、食物一般があるだけで、神戸牛だとか、広島の牡蠣の味だとかいうものは、まだ存在していない……一応、満腹することが保証されてから、はじめて個々の味覚も意味をもってくる……

最後に、こんな頭に残るフレーズで終わりにします。

孤独とは、幻を求めて満されない、渇きのことなのである。

 

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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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