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ミシュレ『魔女』 第一の書 2005.1.21

これもバタイユの『文学と悪』をきっかけに、読んでみました。
すごい力作!!
中世初期14世紀頃~18世紀頃まで、かなり幅広く描かれています。
女性が虐げられた時代を、そして、その女性を高め、聖なるものとして描いている所は、まさにカール・ドライヤーの映画そのものです。
例えば次の文です。下巻のエピローグですが…

<<女のもつ繊細な器官、この上なく微細な細部にたいする好み、生命にたいするあれほど愛情深い感覚のために、女は観察にもとづくいずれの科学でも、洞察力のある、打ち明け話の聞き手となるべく、招かれるのだ。>>

第一の書では、<悪魔との契約>について、また魔女とは何であったかが語られています。
悪魔との契約に至るまでには、絶望につぐ絶望があるのですね…(ゲーテのファウストは違うみたいだけど…)
一部引用。

<<絶望にまで至るのは、ほとんどの場合、不幸な者ではない。そうではなくて、それは悲惨な者、おのれの悲惨さを完全に自覚しており、それだけいっそうそのことに苦しみ、いかなる償いも求めていない者である。この意味での悲惨な者、それは十四世紀の人間、不可能なものを差し出せと要求される (たとえば年貢を金で払えと) 人間である。>>

上巻 (第一の書) では、ミシュレは、神に対して怒っているようにも思えます。
ここまでに至るまでの神からの救済が一切ないのだから・・・

そして、一般市民が、特に女性がどれだけ虐げられていたかが次々と語られます。
こんな時代もあったのか・・・とちと驚かされます。↓↓↓

<<この社会は残酷であった。権力の座にある者は言っていた。「結婚せよ、」と。ところが社会はこのことをきわめて困難にしていた。--中略--
 長男だけが結婚するのを慣いとしていた。次男坊以下、姉妹は、長男のもとで、長男のために、労働していた。>>

近親相姦についても語られているんですが・・・

<<ランクルはまた、「母親と息子との恋愛から生まれた者だけが、りっぱな魔女である」と主張している。>>

だって!

そして、魔女とは何なのでしょうか?
魔女とは、困っている人達を助けた人達なんです。

下巻の「エピローグ」には次のような文があります。

<<この危険な「魔法使い」こそ、ひとが天使たちは男性か女性かとか、その他の崇高きわまりない問題について議論しているあいだに、もろもろの現実に食いさがり、化学、物理学、さまざまの数学を創造したのである。そうだ、さまざまの数学だ。それらをとり戻さねばならなかった。そうすることは反抗であった。なぜなら、三イコール三と言ったために、火あぶりになったのだから。>>

毒薬も少量を使えば鎮痛剤にもなるし、あらゆる薬として利用できます。あるいは媚薬として。
魔女は医者の元祖みたいなものだったんですよね。
カール・ドライヤーの『怒りの日』に出てくる魔女マテも、そういう人でした。
そして、彼女等は次々と焼かれていったのです。

 

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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