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『淀川長治の活動大写真』その10 2007.7.9

◆ポランスキーの『吸血鬼』◆

いやあ、この本の終盤で、この作品の事が出てきたのは、実に嬉しいですっっ!
+++吸血鬼映画★お笑い編+++でチラリと書いてますが、私これ大好きなんです。
ところが、淀川さんは以下のように書かれています。

 さてこの「ローズマリーの赤ちゃん」の監督のロマン・ポランスキーの新作「吸血鬼」(一九六七年作) を見て、これまたいらざる心配ながら、これを理解し楽しむことが、今日の日本の大人といわず青少年に、はたして、その感覚、感受性、理解、それがあるであろうかと、気がかりになった。
 おそらく今日の青年層は、非常にモダン感覚がすぐれているので、この映画のサイケ・ロマンはわかるであろう……しかし大人は、こわいもの見たさに、劇場にとび込んでチンプンカンプン、何だか馬鹿にされた気になって、劇場から何だ喜劇じゃないかとがっかりして出て行くのではないかとも思う。"なんだ、喜劇じゃないか" という言葉ほどいやなものはない。喜劇が日本で成長しないのも、そのためである。
 映画を見るためには、どうしても原名に注意され、その意味を知っておく必要がある。この「吸血鬼」も原名は The Fearless Vampire Killers すなわち「不敵な吸血鬼殺したち」であり、さらにこれに加えて「ゴメンナサイあなたの歯がワタクシの首に」という文句が、加えられている。それで滑稽な映画ということはすぐにわかるわけである。ところが日本題名はただの「吸血鬼」だから、その映画は怪奇映画の、大まじめの恐怖を売りものとしている映画とまちがってしまう。


にゃるほど~。「ローズマリーの赤ちゃん」の後だと余計に・・・ですね。(「ローズマリーの赤ちゃん」の感想、こちらのひとこと映画評にUPしてます)
私は勿論リアルタイムではないし、高校を出て新宿に通っていた時期に借りまくった吸血鬼映画の中の1つでしたので、実に楽しく観たのでしたが。
「笑いのセンス」というのは、私にとって大変大事なものだと思っております。私は笑える映画が大好きなので、以下の意見も大賛成です。

 ぜいたくとは、このポランスキーの「吸血鬼」や、またはフランスのジャック・タチ監督の「プレイ・タイム」(一九六八年作) の面白さ、楽しさを理解し、楽しむことにこそ、あるのである。
「吸血鬼」の面白さは、その老学者の、あたかも童画のさし絵のようなメーキャップからして面白いのであるが、ワンシーンその一齣一齣が、まるで古典美術の美しさ、それを「笑い絵」のエロティック香味の中に、グロとスリルの音楽的演出でもって、一気に見せる。吸血鬼たちの舞踏会、吸血鬼の息子のホモ趣味、その父と子が眠るベッドの棺桶。なにもかもがいたずら文学の、戯作の、その筆のさえで洒落とばす感じ。
 映画というものは、トルストイやドストエフスキーだけを、ありがたがって見る……というようなせまい見方では、映画の本ものの面白さは?めるものでない。


実はドストエフスキーも十分笑えるんですけどね。
ドストエフスキー



10回にわたってお送りしました『淀川長治の活動大写真』のレビュー、いかがでしたでしょうか。お楽しみいただけましたでしょうか。それでは皆さん、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

おもしろそうなのをピックアップ。



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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
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