スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ミシュレ『魔女』 第二の書 2005.1.22

こちらの第一の書と合わせてお読みくださいませ。

第二の書は、主にイエズス教会への批判のような感じです。
火刑にしても、拷問にしても、人間ってここまで残酷になれるものなのか・・・と思いますが、それをやった人達は、教会の人達、聖職者なのです。

カール・ドライヤーもミシュレを読んでいたのかしらん……

そのまま映画になるような物凄い話が、次から次へと語られていきます。いやはや、そこまでやるかって感じ。
少女達が神父等の犠牲になっているんです。

そして、<悪魔憑き>の話も出てきます。

1610年、ルイーズ・カポーという少女の話は、まるで『エクソシスト』みたい。(^^;)



<<この娘が五ヵ月にわたって吐き出した罵詈、雑言、威嚇の言葉、それにまたこの娘のお説教からの短い抜粋から成る。(*そういう文書があると言う事) お説教と呼ぶのは、この娘はあらゆる事柄について、秘蹟について、「キリストの敵」に近い見解について、女たちのもろさ等々、等々について説教したからである。そのため、おのれにとりついた悪魔たちの名において、この娘はなんども激怒にかられ、一日に二度あの可愛らしい娘に刑罰を加え、息もつかず、一分たりとも急流のような恐ろしい呪いの言葉をとどめようとはしなかった、ただ、相手の娘が狂乱し、「片足を地獄に置き、」とこの娘自身が言っている--痙攣状態におちいり、敷石を、おのれの両の膝、おのれの体、意識を失ったおのれの頭で叩いたときをのぞけば。>>

<<悪魔祓いたちは娘に向って次のような残忍な質問をあびせたが、こんな質問には彼女より彼ら自身の方がずっと巧みに答えられたはずである。「ベルゼビュブよ、おまえはなぜ自分の親しい友人のことをそんなに悪く言うのか。」--すると娘は次のような恐ろしい言葉で答えたものだ。「人間たちのあいだに裏切り者がいるというのに、なぜ悪霊たちのあいだにそれがいないことがあろう? わたしがゴーフリディといっしょにいるのを感じるとき、わたしは彼のもので、彼の望むことなら何でもしてしまう。でも、あなた方がわたしがそうすることを強いるとき、わたしは彼を裏切り、彼のことを嘲笑してやる。」>>

(ちなみに、ゴーフリディ、ルイーズ、マドレーヌで検索してみた所、このような所を見つけました。勝手にリンク貼ってます。すみましぇん。(^^;))
ちなみに、これを「ルーヴィエの悪魔憑き事件」と言うんですが、こちらのアスモデの所にもチラリと出てきますね。アスモデウス?

次の話は、ボッカッチョの『デカメロン』を彷佛させるよーな…

<<もっともカプチン会の托鉢僧たちは世間をさ迷い歩く生活を送っていたのでたえず女たちと結びつきがあり、そのため彼らはしばしば風紀上の事件を起こしていた。>>

 

1730年、尼僧院のカディエールの話は実に悲惨です・・・
・・・と書いているとキリがないんで(^^;) 読んで頂くしかないんですが。
次の現象は、もしや24人のビリー・ミリガン的現象ではなかろうかと。
あ、この本読んでないんですが (汗) 幼児期にものすごく辛い目にあうと、自分の中にもう1つの人格をつくるって言いますよね。

<<カルメル会士ははっきりと、娘のうちにふたりの人物がいる、若い娘と悪魔とがいることを理解した。前者は正直で、じつにういういしい心の持主でさえあり、ひとから何をされたにしても、無知で、かつてあれほど悩まされたことについても、ごくわずかしか理解していない。>>

 

教会、キリスト教社会への批判として、次の文を引用しておきます。

<<将来このほとんど二千年に及ぶ不思議な夢から覚めることになるとき、そして中世のキリスト教社会を冷静に判断するときになるとき、人びとはそこにとほうもない、世界の歴史に例のないことを認めることであろう。それは、第一に、姦通がここでは制度化しているということであり、姦通は規則的で、公認され、尊重され、歌われ、貴族や市民の文学のすべての記念碑的作品、すべての詩、すべての韻文小噺のうちで讃えられている。第二に、その一方で近親相姦は農奴たちの唯一の自由、真の生活だったからであり、そこでは農奴たちのありのままの姿が示されたのである。>>

これ、最初はお勉強的本なのかと思いきや・・・例え話や実話のショートストーリーがいっぱいつまっていて、なかなか読みやすかったです。
訳者の篠田浩一郎が「解説」で書いてますが、

<<本書をもって歴史書であると同時に一篇の小説 (ロマン) であると言うこともできないことはない。読者は、この作品をたんなる歴史書を読む以外の、ひとりの女の運命をたどる文学作品として読むことができるのだ。>>

まさにその通りなのでR。

 

クリックよろぴくー。
人気ブログランキングへ


スポンサーサイト

テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

来訪者数:

現在の閲覧者数:

検索フォーム
プロフィール

吉乃黄櫻

Author:吉乃黄櫻
ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

メインブログ黄櫻御殿
映画の部屋も( `・∀・´)ノヨロシク

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

アフィリエイト・SEO対策


国内格安航空券サイトe航空券.com


FC2ブログランキング


[PR]アクセスカウンター
[PR]東京 税理士

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。