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『フリッカー、あるいは映画の魔』その2 2007.9.17

◆クレアことクラリッサ・スワン◆

後にクラリッサ・スワンとして有名な映画評論家になるクレアと、主人公ジョニーことジョナサン・ゲイツがおもしろいです。
エチーしながら映画のお勉強って・・・。以下引用。

あるとき、彼女のイングマール・ベルイマンにたいする深い賛嘆の念を知っていたぼくは、彼の『野いちご』を手ばなしで褒めそやした。そのとたん、クレアはあんな映画は大嫌いだと噛みついた。「なによ、めそめそ泣き言ばかり並べて。あれは更年期の自己耽溺癖にすぎないわ」その夜、ぼくはリビングの寝椅子に追放されて、ひとりわびしく寝た。それが彼女の評価方式によるF (落第) の罰だった。これに懲りて、ベルイマンがまた話題にのぼったとき、ぼくは自信たっぷり『処女の泉』をけなしたが、クレアはあの映画をとても愛し、完璧に達成された映画のお伽噺だとみなしていた。またひと晩、孤独な寝椅子に追放。

結構同感だったりします。(^^;)
ベルイマン、いろいろ書いてます。
ちと知識不足でわからんのですが (汗)、彼女はポーリン・ケール、又はスーザン・ソンタグを彷彿とさせるそうです。
すんごいカッコイイ女性だと読んでいて思いました。好きです!
『天井桟敷の人々』への作者の愛が感じられる、クレアのセリフを2つほど引用です。

「あなたは『天井桟敷の人々』の背景を知らないの? これは被占領国の飢えた映画人の手でつくられた。キャストやスタッフはみんなレジスタンスに関与し、命がけで地下運動の人たちを大勢かくまっていた。野獣の巣のなかで人生と愛と芸術を歌いあげた稀有の作品よ」

『天井桟敷の人々』のラスト近くで、ガランスがバティストへの愛を断念するくだりをおぼえてる? ほら、ナタリーが部屋に入ってきてからのすべてのシーン。台詞のひとつ、仕草のひとつまで構造的に積みあげたあの大伽藍を思わせる美しさときたら! そして、ガランスは陽気な人波に消えてゆき、長くゆるやかなトラックバックで群衆はやがて川のようになる。バティストは必死に人ごみをかきわけてガランスの姿を追うが、ままならない。胸がかきむしられるような一瞬だけど、結末はそうあるべきだとわかる。えんえん後退しつづけるキャメラがそう告げている。わかるでしょう、ジョニー。それは群衆は川であり、たえず流れゆくものだからよ。人生は束の間に空しくすぎてゆくけれど、あの美しいシーンのような一瞬がいくつもある……」

  

  

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ハードロックギタリストで作詞作曲家(まだアマチュアだけどな)吉乃黄櫻の読書ブログ。
60~70年代のロック、サイレント~60年代あたりの映画、フランス・ロシア・ドイツなどの古典文学が好きな懐古趣味人。
西武ライオンズファン。
峰不二子、デボラ・ハリー、ウエンディー・O・ウィリアムスが憧れの人!

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